第六話 開店 !ブラックローズ!!
侯爵家の敷地にある村、ミューズ村。そこに新しく洋服のお店が出来たと村では話題になっている。そのお店を一目見ようと沢山の人が店に来たのであった。
そのお店の名は、『 ブラックローズ 』
店が扱っている洋服は、今まで誰も見たことがないようなものばかりであった。
黒と薔薇を基調としたワンピース。紳士服に子供服、ドレスまで扱っている。その中でも一番注目されたのが、黒のミニドレスに沢山のフリルやレースがついた洋服だ。商品名を見てみると、『 ゴシックロリータ 』と書いてある。訪れた人の殆どはこの服の前で足を止めていた。
店の様子を裏で見ている一人の女の子、この店の店主でデザイナーのシャロン・スティアード侯爵令嬢だ。
「 うんうん。順調順調!」
そう言いながら紙にペンを走らせている。その隣には片付け終えた書類の山と新しい洋服のデザインの紙の山が置いてあった。
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「 やっぱりゴスロリは可愛くなくては!でも、カッコいいやつも出したいしな〜。」
私はさっきいた場所から一歩も動かないで新しい洋服のデザインを考えていた。
「 少しは休憩してください。シャロンお嬢様。」
アリスがコーヒーを持ってきてくれた。そして机の上の紙を綺麗にまとめてくれた。
「 お嬢様、お店の事も良いですが、やる事を全て終わらせてからお店の事をやって下さいませ。旦那様に叱られますよ。」
「はーい!」
これから数日、私はトランペットの練習と勉強と運動とお店の事で大忙しだった。どのくらい日が経ったのかわからない。何ヶ月かは経っているのかな?
その間に私のお店『 ブラックローズ 』は村の中では有名になっていて、村はブラックローズの洋服を着た人が増えていった。
そして私も毎日のように自分の作った服を着ている。今度はメイド達に着せたいけど、無理だな。
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あるいつも通りの朝。私はベッドから出てフリフリの可愛い洋服に着替えた。この服は私が作ったのだ!
そして家族と朝ご飯を食べたら、一時間運動。
そして三時間勉強。
その後はお昼ご飯を食べて三時間トランペットの練習をする。そしたら一時間おやつタイム!
これが毎日の楽しみ!そしたら二時間お店のお仕事。そしたらお風呂に入り家族と夜ご飯を食べて寝る。
家族と会話したり、街の様子もたまにみて、お客様の様子も見る。
毎日が楽しい。忙しいけど、アリスがいてそれほど忙しくない。むしろ、毎日が充実している気がする。
これがいつも通りの生活。
こんな毎日だけど、学校に入ってからはヒロインをいじめないで、このゲームの謎を解いていく!願わくは、王子と結ばれずに、トランぺッターになる!
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