第五話 魔法使ってみた!
この世界には魔法がある。だって、ゲームの舞台が魔法学園なんだもん。それに私は魔法にものすごく興味がある。本で沢山読んだから。
ヒロインは光魔法が得意で癒しの力が強い。なんか負けた感じがして嫌だな。なら、今から魔法を習いますか!何事も挑戦!
後は強くなるために何かやらなきゃ。この世界には剣術があったはず。サブキャラの一人が剣術が得意という設定があるから。それにしても剣術か……。面白そう!
大切なのは何事にも挑戦する心!多分。
と、言うわけで、
「 父様、私、魔法と剣術を習いたいですわ!」
「 おお!遂に我が娘が魔法に自ら興味を持つなんて!いいぞ、シャロン。私に任せなさい!」
「 はい!父様!」
やったーーー!
交渉成立!え?違うって?確かに、剣術について触れていない……。まあ、いいや!いや、良くない。
そんな事がありまして、私には新しい魔法を教えてくれる人が来てくれるそうです。
そしてその日が来た。
魔法を教えてくれる人が何故か兄様なんだけど。人が居なかったのかな?
「 じゃあ、まずはどんな魔法があるかを覚えよう。」
「 はーい!」
私は元気に答えた。仕方ないよ。多分人が居なかったんだろうし。兄様は魔法の研究をしているから。ちょうどいいのかな。
魔法には、基本魔法、攻撃魔法、幻想魔法がある。
基本魔法は、水を出したり、火をつけたり、鍵を開けたりする日常で使われる魔法の事で、攻撃魔法は、相手を傷つけたり守ったり、誰かと決闘する際に使う魔法の事で、幻想魔法は、自分で自分だけの魔法が使える。幻想魔法を使うには、大量の魔力と発想力が必要。
へ〜。幻想魔法は厨二病にオススメですねー。
最初は、魔法を覚えたりした。暗記って苦手なんだよね。でも、兄様の教え方はとてもわかりやすかった。
兄様曰く、まだまだ沢山魔法はあって、魔法には可能性があるんだって。兄様はその可能性を研究している。
そして、今日から実践するそうだ!
「 はい、これがシャロンの使う杖だよ。」
兄様から渡されたのは細長い箱だった。中を開けたら黒い木の棒が一本入っていた。
え?杖ってこれ?なんかイメージしていたものと違う…。少女戦隊モノの武器みたいなのでは無く、杖の先端に三日月が付いているようなモノでも無く、あの人気ベストセラー小説に出てくるような杖だった。
「 モノは、青薔薇の木だよ。」
「 も、モノ?」
意味がわかりません。しかも青薔薇って。存在しないのでは?あ、ここは魔法の世界だった。それじゃあ…あるのかな?青い薔薇。
「 あ、杖はね、魔力の入っている木から作られていてね、これは魔力の入っている青薔薇の木を使って作られているのだよ。」
兄様が説明してくれた。
これ、青薔薇の木を使っているんだ〜。
「 兄様の杖は?」
なんとなく気になったので聞いてみた。
「 僕のは椿の木だよ。」
椿!?
椿ってこの世界に存在しているのかよ。なんでもありなのかな?
「 さあ、使ってごらん。」
「 はい!兄様!」
私は杖を持って振ってみた。杖が光って、体が暖かくなった。そして体の中に何かが巡った感じがした。でもすぐにおさまった。
「 これでもう、この杖はシャロンの物だよ。大切に扱いな。」
嬉しかった。自分が今、魔法を使っているなんて。でも魔法は慎重に使わなくては。
ただでさえ、魔法は危険な物なのだから。慎重に扱はないと。
その後に基本魔法を少しだけやってみた。イメージするのが難しかった。難しく考えすぎなのかな?
「シャロンって魔法の才能もあるんだね。僕、嬉しいよ。シャロンが魔法に興味を持ってくれて。今から勉強すれば、きっと優秀な魔法使いになれるよ!」
兄様に言われて私はこう返した。
「 そ、それほどでも…ありますけど!」
兄様に褒められた。嬉しいな!
###########################
それから数日は魔法の練習をした。
そして今日は剣術を教えて貰える!
教えてくれる人は、侯爵家で兵士達の指導をしている人。
その人のお陰で剣術が少しだけどできるようになった。まだまだだけど。
これの他にも体力づくりなどをした。これなら自分の身なら守れそうだけど、他の人も守る為にも体力づくりはこれからもやらなくてはいけない。
もし、私がこの家を出る羽目になってもいいように、今から何かやらなきゃいけない。その為にはまず、お金が必要だ。
私が今考えているのは洋服屋だ。昔から私は裁縫が得意で、よく人形の服を作ったりしていた。だから新しい洋服を売ったりすれば儲かるかもしれないし、その前に私が着たい。
こうして私は、父様にお願いして洋服屋を開くことになった。デザイナー兼経営者は私。
これからどうなるのかしら!
面白い、と思ったら、感想、ブックマーク、高評価など、宜しくお願い致します!
私は少女戦隊かあの人気ベストセラー小説でしたら、人気ベストセラー小説の方が好きです。
少女戦隊も好きです。