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悪役令嬢とトランペット  作者: 暁月 織花
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第四話 トランペットとの再開

私の誕生日から数日が経った。私は暇だったので、部活でやっていた呼吸法と腹筋をやっていた。後は勉強かな。



ある日、私は父様達に呼ばれた。家族でオーケストラを観に行くんだって!吹奏楽をやっているから、久々に音楽に触れられる!今から楽しみ!


そして私達家族は、オーケストラの演奏会の会場に行った。


ホールはとても広くて、細かい飾りなどが多く、お金がかかっていそうだった。

ふかふかの椅子に金色の装飾。明るい光に広々としたステージ。そのステージには楽器が並んでいた。



オーケストラの人達がステージに入り、チューニングを始めた。そろそろ始まる。

バイオリンやチェロ、ヴィオラにコントラバス。トランペットにホルン、トロンボーン、チューバ、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴット。

沢山の楽器がある中で私が見ていたのは前世でやっていたトランペットだ。

トランペットは三人いて楽器がスポットライトの光を浴びて輝いていた。綺麗だった。


そしてオーケストラの演奏が始まった。最初の曲は金管のファンファーレから始まった。始まった瞬間、私の体にブワっとした衝撃が来た。とても引き込まれる。綺麗な音…なんて素敵なんだろう。


久々に聴いたな。この曲の最初の感覚も懐かしい。

それから私達は残りの曲を聴いてから家に帰った。トランペットをやりたいと思う気持ちが今の私の中にある。今の私はトランペットの事しか考えていなかった。




そして……





「 父様、私、トランペットをやりたいですわ!」


私は父様にトランペットをやりたいとおねだりした。


「 い、いいのかシャロン?ピアノやバイオリンではなく。」


父様が不思議そうに聞いて来た。


「 可愛いシャロンが、トランペットを吹くなんて…。」

兄様が入ってきた。兄様、入って来ないで。私はトランペットがいいのです。


「 ええ。ピアノやバイオリンではなく、トランペットがいいのです!トランペットでなければ嫌なのです!」





このようなやり取りが数時間あり、ついに私はトランペットを手に入れたのであった。

買ってくれたトランペットは、金色。前世のは銀色だったから嬉しい!あ、マウスピースもある!メーカーなんだろう?あ、何も描いてない…。嘘だろ!ヤ◯ハなの?それとも違うの?ヤ◯ハなのかもわからないなんて!まあ、いいや!いや、絶対よくない。




さっそく吹いてみた。

マウスピース、楽器の音を鳴らす為に口に当てるところに唇を当てて、私は息を吸い、楽器を鳴らそうと唇を震わせた。


ぶー。


音が出た……。私は音が出たことに感動した。

最近全然吹いていなくて、転生したから体も変わっているのに。嬉しい。


「 凄いじゃないか、シャロン。」


「 ええ。シャロンお嬢様はトランペットの才能があるでしょう。」


父様と後……誰!?

タキシードを着た男性が父様の隣に立っていた。使用人ではなさそう。


「 はじめまして、シャロン様。私はトランぺット奏者のクラウディア・ベルトワールです。」


トランぺット奏者!?ま、マジか。でも嬉しい!直接プロに教わるのだから!


「はじめまして。シャロン・スティアードですわ!」


あれから数時間、私はベルトワールさんにトランペットを教えてもらった。



「シャロン様は上達が早いですね。」


「 そ、そんな事……ありますけど!」


私は照れながら言った。


これ、小説とかで言う、前世チートですよね。指番号とか教えて貰わなくても分かるのですけど、流石に怪しまれると思って、そのまま教えて貰いました。

終わった時にご褒美としてメトロノームとトランペットを綺麗に保つための道具を貰いました。

今日頑張ったご褒美だそうです。





他にもやりたい事が有るんだけどね…

それはまた後日………。




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