第十五話 久々のホームルーム
入学式が終わったら次はホームルーム。
普通に学校だな!久々だよ!私はホームルームとか先生の話を聞かない人だけど、今回はちゃんと聞くよ!
まずは事故紹介。じゃなかった。自己紹介だった。このクラスの人数は25人だった。
クラスの人がそれぞれ自己紹介をした。自己紹介の内容は、自由だった。逆に何を言えばいいんだろう?
だから私はとりあえず、名前だけ言った。
そしてその後に学校のルールや、明日から行う事、行事などの説明があった。あと授業のことなど。
ホームルームが終わった後、私は暇だったから魔法について色々と描いてある本を読んでいた。天音が絡まれないようにって持たせてくれた。
「 なんだ。シャロンもこのクラスか。」
読書をしていたら背後から声が聞こえた。うわぁ。びびったぁ……。
いきなり背後から話しかけてきたのはエドワルド王子だった。
読書してんだよ私。見てわからない?
「 はい。殿下。何か不満でも?」
「 いや。」
だったら話しかけてくるなよ。私今読書中。
「このクラスには問題児が多いそうだ。気をつけておくのだな。」
王子であるお前が言うなよ!あんたも問題児だよ!
「 承知いたしました。殿下。」
誰が気をつけるかよ。気にすることも無いじゃない。
王子は話が済んだのか、去っていった。なんだったんだろう。今の時間。
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それを見ていたクラスの人達は、シャロンに気づかれないように喋っていた。
「シャロン様って高嶺の花みたいだよねー。」
「 えー。殿下に冷たく当たって!生意気だわ!」
「 シャロン様、大人みたいだよね。」
「 あ、わかりますわ!」
などと、シャロンをカッコいいと思う人、鬱陶しいと思う人、何も思わない人と別れた。
当の本人は全く気にしていない様子だ。
「 シャロン嬢も素敵だけど、エミリア嬢も可愛いな。」
「 お前いい目しているなー。でも、アリアナ嬢もいいよな!」
と言う声も上がっていた。
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2週間後に新入生歓迎のパーティーがあるみたいだ。ダンスパーティーだそうで、一緒に行くパートナーを決めなくてはいけないらしい。しかも異性。まあ私はどうせエドワルド王子だろうな。
あ、着るドレスとかも考えなくちゃ。
私はそんな事を考えながら部屋へと戻った。その後は配られた教科書を軽く読んでいた。結構興味深い。
ちなみに私が取った選択科目は、剣術、裁縫、王族教育、魔物学だ。普通の人は三教科とるけど、私は四教科取った。
だって王族教育以外面白そうだし、魔物学って何やるかわからないし。もしかしたら実戦で本物の魔物と戦うのかな?楽しみ!
王族教育は強制でした。




