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悪役令嬢とトランペット  作者: 暁月 織花
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第十三話 再会を祝おう 後編

泣き止んで冷静になった。

私はお茶を飲みながら実亜が死んだ後にどんなことがあったか、そして天音のその後のことを知った。




「 私達、これからも親友だよね?一回死んだからって、私がメイドだからって絶交とか無いよね?実亜…。」


天音が泣きそうな声で私に言った。全く、この人は何を考えているのやら。答えなんて最初から決まっている。


「 当たり前じゃない。私達はこれからもずっと、ずーーーーっと!親友だよ!」


「 実亜……大好き!」


私が返した答えに天音は笑顔になって言った。


「 私も!天音大好き!」


私達はまた抱き合った。これからも一緒にいられるんだ!!





この後、天音の要望で天音のメイド服を黒のロングドレスのようなメイド服ではなく、

黒のふわふわしたミニスカートのメイド服にした。


デザインは元々アニメが大好きな天音の一番お気に入りのキャラが来ていたような服にした。

そしたら天音が、


「 マジ!超可愛い!ありがとう!」


「 喜んでくれたなら嬉しい!」


それを着た天音はとても喜んでいた。

でもこの服を天音が着たら、ただでさえ大きい胸がさらに強調される。

前世では私と同じくらいだった天音の胸は転生してさらにでかくなった。私も大人になったら、大きくなるのかしら。









残り数日でコスモス学園魔法学校に入学する。

どうにかしてゲームと同じにならないように。私が最後に断罪されないように。


そして、このゲームの謎を解き明かす。

ヒロインと争うことになる。エドワルド王子もヒロインと出会って恋に落ちる。そして私は邪魔者扱い。


最悪の結末には絶対にさせない。ヒロインと王子が結ばれてもいい。むしろ結ばれろ。だって元々、王子には惚れていないのだから。


でもヒロインを助けなくてはいけない時だってあるかもしれない。全ての人を敵にしなくてはいけないかもしれない。でも良い。


天音さえいれば。本当のハッピーエンドが来なくても。


私の最悪の結末さえなければ。牢屋に入らなければ。



でも、正しいことはしよう。正しいことをすればいつかきっと。

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