素戔嗚君と八岐大蛇さんの昔話!
長らくお待たせしました!これからも投稿速度は遅いですが、見守ってあげてください!
…これは、俺、架月こと八岐大蛇がまだ、封印されていた頃の話、そして、俺と素戔嗚との、友情物語である。
「暇だ…。」
俺は暗闇の中で一人、布団に寝そべりながらそう呟いた。
何故こんな所にいるのかといわれると、酒に酔ってる所を、素戔嗚に封印されたから。封印された理由は、素戔嗚の連れの女の子に俺が「お前を俺の生贄にする」と言ったらしい。
悲しいことだ。
「にしても、ここ生きるには辛くならないな。」
布団はあるし、酒もある。食い物もあれば本もある。それも全て無料だ。外の世界から色んなものが入ってくる為、外の世界がどんな風になってるとかもわかる。ついこの間はきょうかしょとやらが入ってきた。中身をみると、そこには何やら文字が書いてあった。俺が封印されてからかなりの年数が経ったみたく、その文字は読めなかった。
「そういえば、外の世界では今はトクガワとかいうのが政治をしてるみたいだな。」
特に政治等には興味がないので、深くは知らないが。
と、一人言を呟いていると、外から人が入ってきた。
「すいません、どなたですか?」
無駄にキラキラしたオーラを発するソイツは、俺がよく知る人物だった。
「やあ、八岐大蛇。暇かい?そろそろ可愛い女の子が来るかもねえ。」
「もしそうだったら最高だな。まあ、可能性は低いけどよ。」
すさくんこと素戔嗚尊が、そこにいた。
「んで、何をしに来たんだ?すさくん。」
「ん?暇だったから。」
「……は?」
おいおい、今コイツなんて言った?
「いやね?神様だってたまーに暇な日があったりするんだよね。だからかな。」
「だからってここにくるか?普通。」
「そりゃあ僕だって、こんな所に何か来たくないよ。」
こんな所ってお前…
「だったら何できたんだ?」
「そりゃあ、あと何百年後には封印からとかれるだろうし。あともう一回ぐらいは顔出しとこうかなぁ。って思ったわけ。まあ後は、あっちに出たときに名前が必要でしょ?」
「名前?八岐大蛇じゃダメなのか?」
「うん、君は伝説上の化け物って思われてるしね。」
その言葉に、少し疑問を感じた。
「君は…ってことはお前は違うのか?お前だって素戔嗚尊だろ?だったらオレと一緒じゃないのか?」
「違うよ?僕は神様だもん。」
「おっ、おう…。」
何か爽やかな笑顔で言われた…。
「じゃあそろそろ行くね。封印した僕が言うのもなんだけど、お達者でね。」
「本当にそれ、お前が言うセリフじゃねぇだろ。むしろ言っちゃいけないだろ。まあじゃあな。」
すさくんはそう言って外に出て行った。俺はそれを見送る。
可愛い女の子が俺の封印を解いたのは、時代が代わって、『へいせい』とやらになってからの事だったのだ。
今回は、八岐大蛇と素戔嗚尊のお話でした!
これからもよろしくお願いします!それと、感想など待っています!細かいことでも、言ってください!




