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神々とかと!  作者: 小鳥遊翠莉
3/3

素戔嗚君と八岐大蛇さんの昔話!

長らくお待たせしました!これからも投稿速度は遅いですが、見守ってあげてください!

 …これは、俺、架月こと八岐大蛇がまだ、封印されていた頃の話、そして、俺と素戔嗚(すさくん)との、友情物語である。

「暇だ…。」

 俺は暗闇の中で一人、布団に寝そべりながらそう呟いた。

 何故こんな所にいるのかといわれると、酒に酔ってる所を、素戔嗚に封印(ふういん)されたから。封印された理由は、素戔嗚の連れの女の子に俺が「お前を俺の生贄にする」と言ったらしい。

 悲しいことだ。

「にしても、ここ生きるには辛くならないな。」

 布団はあるし、酒もある。食い物もあれば本もある。それも全て無料だ。外の世界から色んなものが入ってくる為、外の世界がどんな風になってるとかもわかる。ついこの間はきょうかしょとやらが入ってきた。中身をみると、そこには何やら文字が書いてあった。俺が封印されてからかなりの年数が経ったみたく、その文字は読めなかった。

 「そういえば、外の世界では今はトクガワとかいうのが政治をしてるみたいだな。」

 特に政治等には興味がないので、深くは知らないが。

 と、一人言を呟いていると、外から人が入ってきた。

 「すいません、どなたですか?」

 無駄にキラキラしたオーラを発するソイツは、俺がよく知る人物だった。

 「やあ、八岐大蛇。暇かい?そろそろ可愛い女の子が来るかもねえ。」

 「もしそうだったら最高だな。まあ、可能性は低いけどよ。」

すさくんこと素戔嗚尊が、そこにいた。

 「んで、何をしに来たんだ?すさくん。」

 「ん?暇だったから。」

 「……は?」

 おいおい、今コイツなんて言った?

 「いやね?神様だってたまーに暇な日があったりするんだよね。だからかな。」

 「だからってここにくるか?普通。」

 「そりゃあ僕だって、こんな所に何か来たくないよ。」

 こんな所ってお前…

 「だったら何できたんだ?」

 「そりゃあ、あと何百年後には封印からとかれるだろうし。あともう一回ぐらいは顔出しとこうかなぁ。って思ったわけ。まあ後は、あっちに出たときに名前が必要でしょ?」

 「名前?八岐大蛇じゃダメなのか?」

 「うん、君は伝説上の化け物って思われてるしね。」

 その言葉に、少し疑問を感じた。

 「君は…ってことはお前は違うのか?お前だって素戔嗚尊だろ?だったらオレと一緒じゃないのか?」

「違うよ?僕は神様だもん。」

「おっ、おう…。」

何か爽やかな笑顔で言われた…。

「じゃあそろそろ行くね。封印した僕が言うのもなんだけど、お達者でね。」

「本当にそれ、お前が言うセリフじゃねぇだろ。むしろ言っちゃいけないだろ。まあじゃあな。」

すさくんはそう言って外に出て行った。俺はそれを見送る。

可愛い女の子が俺の封印を解いたのは、時代が代わって、『へいせい』とやらになってからの事だったのだ。

今回は、八岐大蛇と素戔嗚尊のお話でした!

これからもよろしくお願いします!それと、感想など待っています!細かいことでも、言ってください!

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