余興
通知表は昔の青アザと化した。
隣人を畏れよ、恐怖を恐怖れよ。
順々に執着は収集へ変わり、
本当に、合理的に差別・偏見がなく、
静かに暫くの間煩く。
さざ波の音で耳は爆発し、
見開かれた目から哲学を手にする。
よもやカッターナイフで殺され、
集合住宅は射精し、
ツイン・タワーの維持費はかさまず、
死期に湯を沸かし、
先人に内臓を壊され、
流れ弾は推量、得と化す。
有限は分割され、
親族を巻き込み、嘲る伝聞は坂巻き、
世界も例外なく、
断定で自我は潰され、残酷に、
まるで春のように苦痛は現れ、
開く窓は閉まり、
電磁波は主観廻らせ、
侵食は推敲され、
だが所詮、総てが間違いなく塵の如く小さい、
その中心、醜く美しく変動しうる。
視点は歪みの始点となり、
偶然が神となる。
そして理解が極端にできない、
値の振れ幅が極めて大きい、
そんな世の中。