第七理「脳内混乱中(しばらくお待ちください)」
あっ、は?? んんんんん? えっ?えええええええええええええええ!!??
えっと、どゆこと? マジック? 女体化? 幻覚? 超能力? 魔術? UMA? 妖怪? ????? …………ふぅ、少し落ち着いてきた。だがまだ混乱の渦中から抜け出ていないな。で、今何してたんだっけ? ああ、そうか、この不可思議な現象のタネを考えてたんだ……ったと思う。確かこんな時は、自問自答で万事解決さ! ――って本に書いてあった。
――そこはどこですか?
裏路地だな。一直線で表通りが見えてる。幅は大体2mぐらいかな。
――そこに誰がいますか?
俺と謎の少女(?)だけだな。
――その少女は何をしていますか?
こっちを向いたまま硬直してるな。まぁ、俺が命令したからなんだが。
そこで心の質問は終わった。というか硬直した。理由は単純明快で、心がほかの方向――謎の少女へモロに向けられたからである。
純真さを表しているような澄んだ瞳。どこか幼さが残るような顔立ち。腰まで伸びた鮮やかで淡い紫の髪。これだけでも最上級クラスというのにさらに上目遣い(半泣き)を+してきている。
これは非常にまずい……! このままでは俺に新たな性癖が追加されてしまう気がする……! ただでさえ「童○」で場が取られているというのに、ここにきての「紳士の嗜み」(ロリコン)は社会的死を意味することになる……! 落ち着け! 落ち着くんだ俺よ! ソコに落ちるのはまだ早いぞ17歳童貞!
く、はっ! 何とか耐え切ったな。危なかったぜ……。
状況はまったく変わってないのに気づかない俺はやっぱりバカなんだろうか?