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第四理「気を取り直してもう一度」

 ゆっくりと落ち着いて目を開く。

 ここは……川か。河川敷っぽいな。

「おい、どこ行ってんだよ」

「ちょっとそこのコンビニでジャンプ買ってくるだけだ」

 早くこいつを撲殺せねば……っ!

「せっかく通天閣見えてるのにいかねーのかよ」

「…………へ?」

「だから、通天閣見えてるのにいかねーのかって」

「一応聞くけど……どこにあんの?」

「川の向こうにあるじゃん」

 ………………あった。遠いしビルで隠れているが、川の奥の方にあった通天閣の頂点が視界に入ってきた。

 どうしようもない敗北感と罪悪感が大量に降り注いでくる。

「……角はお預けにしようか」

「?」

「いや、なんでもない。早く行こうや」

「まあ、いいけど」

 とりあえず、河川敷から上ろうと歩きだす。

 そこで三倉は思い出したかのように

「そうそう、ジャンプはいいのか?」

「いいんだ。それより今はタコ焼きだ」

「そうか……?」

 俺たちはいつもに比べて割と速歩きで簡素な石橋を渡り、通天閣の方へ向かった。

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