四話
「コケコッコ~ コケコッコ~」
と朝から元気な鶏の声が聞こえてきた
「昨日早く寝たからいいけど寝不足だと殺意がわくな」
予想外に朝早く起こされてたが、二度寝すると飯の時間に起きれるかわからないので、
寝ぼけてる頭をスッキリさせる為に、宿の裏にある井戸に顔を洗いにいった
水をくみ上げタライに、水を入れて手で水を救ってみると
「つめた~でも気持ちいいな」
さすが井戸の水、川を流れている水とはかなりの温度差があった
さっぱりしたので、部屋に帰って盗賊の品物の整理でもすることにした
昨日は早く宿に泊まって寝たかったので、盗賊がしまっていた4つの袋と剣とかを
俺が持ってきた魔法の袋にいれてので、何が入っているかは確認してなかった
「どんなのがあるのかな~」
一つ目と二つ目の袋には、食料が入っていた。丁度いいのでそのまままた袋にしまった
3つ目には、宝石と鉱石など入っていたが、俺にはそれがどんなものかはわからないのであとまわしだ
4つ目には、旅に必要なテントやコートなどが入っていた
「ん~宝石はいくらで売れるかわからんし、騙されて買い叩かれてもいやだから
信頼できる人を見つけるまで保留だな」
次は、盗賊が持っていた剣と馬車に置いてあった剣か・・・
盗賊が持っていた剣だから期待していたが、やはり普通の剣だった
魔剣かそうじゃないかを見極められなかったなんて、昨日は初めて人を殺したが平気だと
思っていたがやはり心に余裕がなくなっていたようだ
最後に魔法の袋から出てきた剣は魔力を帯びた剣だった
「お ラッキーだな でも持っている二本と比べるとかなり魔力が低いな」
でも持ってる二本とも盗賊が目の色を変えて欲しがるってことは
これからも町などで持ち歩くと狙われそうなので、この剣を持ち歩くことにした
盗賊の持ち物を整理していると、朝飯の時間になったので下の食堂に降りていった
「女将さん おはよう」
「おはよう ご飯は食べるんだろ?」
「食べるよ 肉料理をお願い」
「はいよ」
と女将さんは奥へ料理をしに入っていった
「おまちどうさま」
「ありがとう」
量も多く味も最高だった
「ご馳走さまとても美味しかったよ」
と女将さんの料理を褒めると
「嬉しいこと言ってくれるね 夜も期待してておくれよ」
「期待してます それと女将さんお弁当って作って貰えないですか?」
「言われれば作ってるよ 銅貨15枚だけどいいかい?」
「お願いします」
「器を返してくれれば銅貨5枚返すからね」
「わかりました」
「ちょっとまってな 作ってあげるから」
20分ぐらい待ってると、女将さんが弁当箱を持ってきた
銅貨15枚を払って弁当箱を受け取る
「中身は見てからのお楽しみだよ」
「ありがとう いってきます」
と返事をし冒険ギルドに行くために宿をでた
ギルドにきた俺は掲示板に何があるか見ていた
討伐関係なく殺して、証明部位をもってくると貰える金額は
ラビット一匹 銅貨20枚
コボルト一匹 銅貨30枚
ゴブリン一匹 銅貨40枚
ホブゴブリン 銅貨60枚
ウルフ 銀貨1枚
オーク 銀貨2枚
「ん~D級でオーク倒すと目立つから当分ホブゴブリンまでだな」
「おい そこの新入り今のセリフだとオーク倒せるみたいじゃね~か」
チッ 聞こえていたのか面倒くさいのに聞かれたな
「違いますよ 自分は強いって自己暗示の為のセリフですよ」
「なんだわかってるじゃね~か 俺ぐらいになれば、オークも一人で殺せるように
なるんだけどな精々お前も俺のようになる前に、死なないように頑張れよ」
うぜ~と思いながらも馬鹿に構われたくなかったので
「気おつけます 忠告ありがとうございました」
と内心舌を出しながら答えておいた
馬鹿は気分をよくして、鼻歌交じりに依頼書を持って職員の元へ歩いていった
さてと馬鹿もいなくなったことだしどんな依頼があるかな
D級期限なしの依頼だとコボルト ゴブリンぐらいしかないか
初めだしゴブリンでいいかな
次は期限付きのでやれるのは薬草20束採取だけか
「おはようございます はじめましてルドといいます」
ギルドの受付は昨日のおばちゃんじゃなくて、若くて胸の大きな綺麗な女性だった
「おはようございます 私はマリーといいます今日はなんの御用ですか?」
「このゴブリンと薬草採取の依頼をお願いします」
依頼書をお姉さんに渡す
「わかりました 登録しますのでカードを渡して貰っていいですか?」
「わかりました」
ジーと見ているとカードと依頼書を水晶の上に置くだけだった
「完了しましたカードお返ししますね」
よく仕組みがわからんかったが、カードを受け取った
「薬草は北門をでて、そのまま行った森の水辺あたりによく生えてますのでお願いしますね
その森にはゴブリンもいますが、時々ウルフやオークなんかもでてきますので気をつけてください」
「わかりました」
依頼を受けたが防具を買うのを忘れていたので
「すいません 防具屋はどこにありますか?」
「それなら北門の入り口の近くにありますよ 鎧の看板がでているのですぐわかると思います」
「ありがとう」
お礼を言い俺は早速防具屋に向かうことにした




