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三十四話

 バラムの町に帰ってきた


 全員でギルドにいき、イール達は討伐部位を受付に渡し

 お金を受け取っていた


 その時、俺に助けられた事を言ったのだろう


「ルドさん、この度はありがとうございました」


「気にするな。冒険者同士、助け合うのが基本だからな」


 ギルドの受付嬢が俺にお礼をいい、その後イールに話しかけていた


「イールさん達は、本当に運がよかったですね」


「そうですね。ルドさんのお蔭で、命が助かったのですから」


「それもそうなんですけど、ルドさんが、ギルドに顔を出したのは

 久しぶりなんです」


「そうなんですか?」


「バラムでは、半年近く依頼を受けていないな」


「ルドさんなら、もっと上の依頼も受けれるので、そっちの依頼を受けていたらなどを

 考えるとイールさん達は、本当に運がよかったんです」


「それを聞くと、俺達の今回の運の良さが、よくわかるな改めてお礼を言います

 ルドさんのお蔭で、助かりました」


「気にするな」


「そういえば、ルドさんは何級なんですか?俺はC級で他は全員Dです」


 とイールが聞いてきたので


「俺はS級だ」


「「凄い」」


 みんな凄く関心しながらも、羨ましそうな目で俺を見ていた

 俺も受付嬢に、討伐部位を渡し銀貨7枚を手に入れた


「お礼に、ご飯を奢りたいんですけど、ルドさんは今どこに泊まっているのですか?」


「俺はオルデの宿に泊まっているよ」


「「「オルデの宿ですか」」」


「そうだけど?」


 何をそんなに驚くことがあるんだ


「オルデの宿って言えば、この町で高い方の宿なんですよ」


「確かに高いが、料理もうまいし気配りも、行き届いているからな」


「さすがS級にもなると、いいところに泊まれるんですね」


「ん?違うぞ。俺がオルデの宿に泊まっているのは、冒険者になりに

 この町にきてから、この町にいる時は毎回オルデの宿だぞ」


「最初からってお金は大丈夫だったのですか?」


「くるときに盗賊に襲われて、そいつらが賞金首だったから俺は金には

 困らなかったな」


「そうか…俺達の3倍の宿に最初からか」


「3倍?」


「俺達は銅貨70枚の宿に泊まっている」


「そうなのか。俺は最初からギルドの受付の人に、オルデの宿を紹介して貰ってから

 ずーと変えてないから、他の宿の事はわからんな」


「普通もっと安い宿を、紹介してくれるはずなんだけど」


「俺が盗賊倒したときに、盗賊が持っていた、馬車を手に入れていたからだとおもうけどな」


「なるほど。馬車持っていれば、お金があるって思われてもしょうがないか」


「そうゆうことだ」


 賞金首で、金貨3枚手に入れていたことは、言わないでおこう


「ルドさん、オルデの宿でご馳走しますよ」


「いいのか?高いんじゃないのか」


「大丈夫ですよ。命を助けて貰ったのに、お礼しないわけにはいかないですからね」


 その後、俺達はオルデの宿に行き、楽しく夜遅くまで飲み食いし就寝したのだった


 次の日、俺はギルドにきていた


 洞窟生活は好きだが、そろそろ町に家が必要になるんじゃないかと思う


 師匠達も買うって言ってたが、どうせなら一緒に住んで欲しいしな


 それと奴隷の子達が、自立する為にも町で過ごして、解放の日までにできることなら

 伴侶を見つけて欲しいって、思いがあることから家が欲しくなった


「久しぶりマリー。マスターはいるかな?」


「お久しぶりですルドさん。マスターならいると思いますので

 都合がいいか聞いてきますね」


「よろしく」


 暫くまっていると、マリーが戻ってきた


「お会いになるそうです。ついてきてくださいね」


「わかった」


 コン コン


「マスター、ルドさんを連れてきました」


「入ってくれ」


「ルドさんどうぞ」


 マリーは部屋に入る気はないようだ


「失礼します」


 俺は部屋に入るとソファーに座り、マスターの書類の整理が終わるのを待っていた


「今日はなんのようかなルド」


「大きな家を買いたいんだけど、何か必要なものがあるなら教えて欲しいんだ」


「必要な物は、ある程度地位のある人の紹介状ぐらいだな」


「それだけなのか?」


「お前は伯爵家の子供なのだから、身元は問題ないからな」


「やっぱりバレてたか」


「奴隷を買って、気づかれんと思う方がおかしい」


 気づかれる可能性は、マスターに言われる前からわかっていたからしょうがない


「だろうな。無能じゃなきゃ気づくわな」


「それでルド。どれぐらいの家を買うんだ?」


「人が20以上住める家で、広い庭があったほうがいいな」


「それだと家じゃなくてもう屋敷だ。紹介状はわしが書いてやるからいいが

 お金の方は大丈夫か?最低でも白金貨10枚はかかるぞ」


「金は問題ない。その倍でも大丈夫だ」


「紹介状を買いてやるから、少し待っていろ。これが紹介状だ。

 これを持って、商人ギルドの所に行けば、物件を紹介してくれるはずだ」


「ありがとうマスター」


 俺は紹介状を持って、商人ギルドへやってきた


「すいません」


「はい。なんでしょ?」


「ルドといいます。家を購入したいんですけど」


 と言いながら俺は、紹介状を受付の男の人に渡した


「わかりました。少しお待ちください。」


 そう言うと、紹介状を持って奥へ入っていった


 少しすると、受付の人が一人男の人を連れて戻ってきた


「お待たせしました。こちがらルドさんを担当することになった、バートさんです」


「ルド様、バートと言います。宜しくお願いします」


「ルドです。こちらこそよろしく」


「早速ですが、冒険ギルドマスターより先ほど連絡があり、一応良さそうな候補は

 こちらで少し選んでおきました」


「それは助かります」


 ナイス仕事だ、マスター


「これは私が良さそうと思う物件なので、ルド様がお気に入りにならなければ

 まだ他にも物件がありますので、遠慮なく仰ってください」


「わかりました」


 俺はバートさんと図面を見ながら、検討しそのうち二件を見に行くことにした


「ルド様、こちらが一件目となります」


「やっぱり庭が狭いですね。もう一件の方が広いんでしたよね?」


「その通りです。建物の中に入られますか?それとも次にいきますか?」


「次でお願いします」


「かしこまりました」


 俺達は馬車で、次の物件まできた


「こちらがもう一件の物件になります。先ほどのより庭が広いですが、町の中心部から

 少し離れているので、ほぼ同じ値段となっております」


「庭はいい感じですね。中を見たいですね」


「お部屋をご案内しますね」


「頼む」


 俺はバートさんに、すべての部屋を案内してもらい、風呂や台所なのどもとてもよかった

 部屋が20・トイレが5・風呂が3個あった


「部屋やトイレなどが、少し痛んでいますね」


「そうですね。建物・庭・修繕費も入れて、全部で白金貨20枚になります」


「白金貨20枚ですか……いつぐらいまでに、修繕は終わりますか?」


「そうですね…急げば一ヶ月ぐらいですが、余分にお金がかかりますね。

 普通に修繕すれば二ヶ月半ぐらいですね」


「購入することにします」


「ありがとうございます。契約書を作るのに時間がかかる為、一週間後にしか

 用意できないのですが、よろしいでしょうか?」


「問題ない」


「では一度、商人ギルドへ戻って、仮契約をいたしましょう」


 俺達は商人ギルドに帰り、仮契約をしてもし契約書作成で俺が必要なことができたら

 明日までオルデの宿にいるので、知らせて欲しいとお願いし、俺は宿に帰った


 次の日には、連絡がなかったので、一度ジューク山に戻ることにした

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