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二十話

「だから俺は、通常考えられないぐらい強いんだよシーリア」


「そんなことがあったのね・・・それで家には帰るつもりなの?」


 ルドがフォース家に帰れば、私が傍にいられることはないだろう


「そうだな 乳母の子ルークには会いに行かないといけないと思っているな

 あの日まで一緒に育った仲だし、乳母の最後を伝えないといけないからな

 でももう貴族を名乗るつもりはないな」


「それでいいの 後悔しない?」


「後悔はしないな 貴族はしがらみの中で生きているものだからな

 今の気楽な生活を捨ててまで、戻るきはないななによりお前がいるしなシーリア」


「ルド嬉しいよ」


 ルドの足手纏いにならないよう強くなることを誓った

 その夜はお互いを求めるように激しく求めあった

 次の日の朝、隣にシーリアがいる嬉しさを感じながら起き二人で井戸に顔を洗いにいった

 あとご飯を食べ今日もギルドに顔を出すつもりで道を歩いていると


「さっさと歩いてこい」


 と大声をだし、10歳ぐらいの獣人の少女に鎖をつけて引きずっている姿が見えてきた


「あれはどうゆうことだ シーリア」


 俺は怒りを抑えきれない声で聞いた


「奴隷よ」


 シーリアはあきらめたような声でいってきた


「そういえばあったなそうゆう制度 はじめてみたが胸糞悪いな」


「ええそうね」


 といいなが見ていると鎖を持っている男と目があった


「なに見てるんだよ」


「気にするな 人間の屑のお前が歩いているのを見ていただけだ」


 ムカついているので容赦なく罵倒する


「なんだとお前殺すぞ」


「屑が話しかけるな」


「なんだとオマエ」


 殴りかかってきたので避けてボディーブローを入れておく

 男がゲロを吐きながら倒れるのをみて


「ちょっと ルドやりすぎよ」


 シーリアが注意してきたが無視し


「おい この子はいくらだ?」


 と聞いたのに無視してきやがったので


「イテェー 足をどけてくれ」


 手のひらを踏みながらさらに


「この子はいくらだと聞いている」


 殺気を漂わせながら言うと


「こいつは金貨1枚です」


 ふるえながら答えた


「シーリアこの子をこいつか買い取るには、必要なものはなんだ」


「契約の書類よ それにそいつが血をたらしてルドに契約譲渡すると言い、それから

 ルドが血をたらして譲渡を受け入れると言えば終了よ」


「なるほどな 金貨1枚だ早く契約譲渡しろ」


「わかりました」


「お名前を教えてもらえませんか?」


「ルドだ」


「そのお名前は略されていますと譲渡ができないのですが」


「ルド家名がある場合はそれも必要となるのよ大丈夫?」


 シーリアの言うとおりこんな場所ではまずいのでギルドにいき

 二階の小部屋を借りそこで名乗った


「ルードリッヒ・フォースだ」


「貴族様でしたかすいませんでした」


 貴族とわかった瞬間によけい卑屈になった

 奴隷契約用紙に血をたらし


「私ダムはルードリッヒ・フォース様に奴隷ユリアの契約譲渡をします」


 俺も血をたらし


「ルードリッヒ・フォースが譲渡を受け入れる」


 契約書には確かに俺の名前が登録されていた


「そういえばダムお前の職業はなんだ?」


「買った奴隷を大きな奴隷商人の下へ持っていくのを仕事にしております」


「大きな奴隷商人はどこにいけば会える?」


「ルド奴隷を買うつもりなの?」


 シーリアが困惑した顔できいてきた


「ああ そのつもりだ」


「それなら東のひときわ大きなお屋敷が奴隷商人の家兼店なので

 そこにいってみるのをお勧めします」


「そうかわかった もういっていいぞ」


「では私はこれで失礼します」


 俺達は何も言わず見送った


「ルドよかったの貴族ってばらして」


「ああ 一度乳母の息子のルークに会いに家に帰るつもりだからな」


「ルドと一緒に育った人ね」


「そうだ ルークに謝って乳母の最後を知らせないとな」


「そうね・・・」


 しんみりとした気持ちになったがユリアのことを思いだしたので

 近くにいき魔法で治療をした


「あ」


「痛いところはないか?」


「ない」


「今日の依頼は中止だ 服買って宿に帰るぞシーリア ユリア」


「わかったわ」


「はい」


「その前にちょっとこっちへきてルド」


 と部屋の隅に引っ張られ


「あの子はどうするつもりなのよ?」


「獣人の知り合いがいるからなその人に頼むつもりだ」


「それならいいんだけど」


 ギルドの小部屋から出て服を買いに向かった


「シーリア服を頼む君のも買っていいよ金は金貨1枚あればたりるか?」


「十分よ さ行くわよユリアちゃん」


 女性の買い物が長くかかることを師匠に教えてもらっていた俺は

 近くの木の下で座りながら待つことにした

 それから1時間たっても帰ってこなかった

 時々違う店に入っている姿を見るが終わる気配が見えなかった

 師匠ナイスな情報です

 それからさらに1時間後、やっと俺の元に二人が帰ってきた


「おかえり シーリア綺麗だよ」


 シーリアが新しい服で帰ってきたので、思った通りに褒めた


「ありがとう 必要なものは買ったわ」


 頬を赤くそめながら返事をくれた


「そうかなら宿に行こうか」


「そうね」


 宿に帰り女将さんにもう一部屋を頼んで3人で部屋にいった

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