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二話

洞窟を出発してから、3時間そろそろお腹も空いてきたので、リオの作ってくれた

弁当を食べるために、木陰に移動し食べることにした


「やっぱリオの作った飯はうまいな」


 全部食べ終わって、そろそろ出発しようかと思っていると、馬車がこっちにくるのが見えてきた

 何気なく馬車を見ていると、馬車が止まって


「兄ちゃん一人かい?どこまでいくんだい?」


 と声をかけてきたので


「そうです バラムまで行く予定ですよ」


 返事をすると


「バラムまでなら歩きだと5時間ぐらいかかるぞ 銅貨5枚で乗っていくかね?」


「いいんですか?」


「いいよ 距離も短いしな」


「ありがとう 俺の名前はルドっていいます」


 といいながら財布から銅貨5枚を抜き出して渡した


「わしの名はバーエル商人だ ルドよろしくな」


「こちらこそ宜しくお願いします」


「こっちの二人はわしが雇った護衛だ」


 馬車の中には、バーエルさん以外に男2人が乗っていたので


「短い間ですが、よろしくお願いします。ルドといいます」


 挨拶をすると


「よろしくな 俺はターレム」


「よろしく ダァルだ」


 挨拶が終わり俺は、馬車に乗り込むとターレムが馬車をすぐに出発させた


「ルドはなにしにバラムにいくんだい?」


 とバーエルさんが聞いてきたので


「冒険者になりにいくんです」


「ほぉ 冒険者は危険だよ?無理をして、死なないように気をつけるんだよ」


 といいながら世間話を三十分ぐらい話していると


「喉渇いただろこれを飲んで」


 とお茶をくれた


「ありがとうございます」


 もらったお茶を飲むと、睡眠薬が入っていたのか眠気が襲ってきたが

俺には指輪があったので、すぐに解除されたがバーレルが

この後どうするか気になったので、寝たふりをすることにきめた


「ルド ルド」


 と揺さぶられたが無視をしていると


「眠ったようだね」


「バーレルさんもあくどいよな」


「本当に、駆け出す前の冒険者を餌食にするんだからよ」


「うるさいぞお前ら 俺だってこの小僧が、こんないい剣もってなければこんなことはせん」


「まぁ 確かにこの剣は一流の冒険者が、持っていてもおかしくないような物だからな」


「バーレルさんよ この坊主はどうするよ このまま捨てるのか殺すのかどっちだ」


 ついに確信にきたと思った

 盗むだけなら痛い目にあわせて終了

 殺すというなら洞窟をでて初めて殺すのが、魔物じゃなくて人間だなんて

最悪の出発になるなと思っていると


「俺たちの名前も顔もみられているし、後々面倒になるから始末するしかないな」


「わかったよお頭 ターレム人気のなさそうな所で止めてくれ」


「わかった」


 お頭かなら盗賊なんだろうなこれで、躊躇する必要がなくなったな

 ダァルがターレムの方を向いている、瞬間に俺はダァルの心臓に向けて剣をつきたてた

 剣が肉を貫く感覚が、手に伝わってきて人生で初めて人間を殺したと実感はしたのだが、

 盗賊だからなのだろうか、不思議と吐き気などの症状は現れなかった


「グェ」


 がダァルのこの世での最後の言葉になった


「てめ~ よくもダァルをやりやがったな」


 といいながらターレムが、御者の所から馬車の中に来ようとしたので

俺は馬車から飛び出て、ターレムとバーエルが出てくるのを待っていると

二人とも剣をもって馬車から降りてきた


「薬が効いていないなんて予想外だ どうして効かなかった?」


 とバーエルが聞いてきたので


「この指輪のおかげさ これには状態異常になりにくくする効果があるからね」


「くそ まさかその指輪がそんな高価なものだったなんて」


「まぁいい ダァルの仇だここで死んでもらうぞ」


「おじさん達盗賊なんでしょ?」


「なんで知っているんだ?」


「だってさっきターレムさんが、お頭って言ってたじゃん」


「俺たちが盗賊だからなんだっていうんだ」


「ただ物取りを殺すより盗賊を、殺すほうが問題にならないからね」


「俺たちを殺せるもんなら殺してみろ」


 後ろから切りかかってきたターレムの剣を、避けその利き腕を切り落とした


「グァァ 俺の腕が」


 と涙と涎を流しながら腕を押さえながら、転がっていたので止めをさした


「よくもターレムを殺す」


 俺に向かってきたが、師匠に比べて遅すぎる上に剣の腕もたいしたことがなかったので、

 剣をはじき体ががら空きになったので、そのまま胴をなぎ払ったら真っ二つになり

内臓が飛び出てきたさすがに気分が悪くなったが首を持っていかないと

懸賞金が手に入らないので、仕方がなく切り取った

 首をどうするか悩んでいると馬車に丁度いい麻袋があったので

それにいれて持っていくことにした。馬車も手に入たのでそのまま進んでいくと

周りは大きな壁で囲まれており、町というより砦に近い感じの

 威圧感のある門が見えてきた

 少し予定外のことがあったが、洞窟から一番近くの大きな町バラムにやってきた

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