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十三・五話

 シーリア視点


「シーリア顔色悪いぞ なんか悪いことでもあったのか?」


「A級冒険者を含む討伐隊が向かっていたけど、一人を残し全滅したそうよ」


「それはまた強い亜種になったもんだな」


 なんでそんなに余裕なのよ

 A級がいたのに全滅したのよ

 普通のなら逃げ出すところよ。

 それも、キングベアーを弱いみたいな口調で、亜種じゃない

 キングベアーでもC級でPTで討伐されるものなのに

 どんだけ自分を強いと思っているのかしら頭大丈夫かと心配になるわ


「シーリアは優しいいい女だな 俺の女になる気はないか?」


 死ぬかもしれないのに俺の女になれなんて、あたしを馬鹿にしてるのかしら

 知り合いに声をかけられて、了承してしまったが後悔していた

 PTリーダーは性格は最悪だし荷物持ちにさせられるし

 ルドを誘ったことを後悔しながら謝ったが


「こいつらの腕じゃ普通のキングベアーなら問題ないが、亜種はきつい運良く倒せても

 半分は死ぬな。アクシデントがあれば全滅だな 面倒だから倒してくれるのが一番なんだが」


 運よくて半壊 アクシデントデで全滅ってほぼ全滅じゃない

 気心のしれたPTなら意思疎通がはかれるが、臨時の今回のようなPTでは

 意思疎通がはかれず思わぬ落とし穴にはまって、大怪我したとかよくきくしね


「俺とシーリアは死なない」


 ルドはもしかして、他の人を置き去りにして逃げるつもりじゃないでしょうね

 私はそんな卑怯なことしないわよと思っていると


「俺が死なせないからな いい女を目の前で死なせる程弱くはないからな」


 違ったので少し安心したが、他人はどうでもいいらしい

 偏った意識の持ち主のようだ


「違うな俺が突っ込んで、倒しても手柄を横取りしたって

 因縁つけられるだけだから、全滅するか逃亡し始めるまで手は出さん」


 なに人の心を読んでいるのよ

 確かに戦いに参加して、倒せても邪魔しなければ犠牲も少なくすんだって報酬減らす

 ぐらいは、やりそうだから正論なんだろうけど何か違うと思った

 ルドの予想通り、一人が殺されてからすぐに半壊以上の状態に陥ってしまった

 仲間を見殺しにできないので、私も戦いに参加するためにキングベアーの前にたった

 何とか立て直したので、このままいけば倒せるかもと思っていたらルドがロダンが逃げたって

 行ってきた。意識はキングベアーからはなさず目だけでそっちの方をみると、ロダンと魔術師達が

 逃げて行くのが見えた

 油断はしていないつもりだったが、気がつくと目の前にキングベアーがいた

 殺されると思い目をつぶったが、痛みはこなかったので目を開けるとルドがいた

 庇ってくれたみたいだ


「シーリアさがれ俺が、少し本気で戦うお前は邪魔だ」


 そう言われてさがると、ルドから私がいままで感じたことのないほどの殺気が溢れてきた

 私に向けられているわけでもないのに、膝がガクガクとふるえてきた


「チッ 折れやがった」


 剣が折れるなんてルドが殺されると思ったが、頬に傷を負っただけで

 キングベアーから距離をとった

 それからが凄かった。簡単に腕をきちゃうし本当に一人で倒してしまった


「俺の師匠達はS級の冒険者だし、こいつぐらい簡単に殺せないようじゃ

 師匠達に殺される」


 S級の人に教えを受けたからこんなに強いのだと理解した


「シーリア 馬車ないぞ」


 ロダンは、どこまで最低の人間なのだろうと思って歩いていると

 私に自分の女になれってあれって冗談だと思ってたのに、本気だったなんて

 庇われた時から、惹かれはじめていたし少し考えてみると返事をした

 その夜眠れず窓から外を見ていると、ルドが見えたその瞬間に

 私は心に決めたルドの女になろうと

 恥ずかしかったが、ルドに女にされたあと一緒に眠りにつく

 朝起きてルドの顔が目の前にあった時は、恥ずかしかったが

 それ以上にうれしい気持ちになった

 ルドに抱きついて一生ついていきますと心に誓った

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