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十三話

「そういえばシーリアはどこの宿?」


「まだ決めてないけど、オルデの宿にするつもりよ」


「同じ宿だな やっぱり女将さんの料理が美味しいのがいいよな」


「そうね オルデさん気さくだから居心地いいしね」


「宿の前にギルドにいきましょうかルド」


「わかった」


 ギルドの前に来るとロダン達がおり、俺達を見つけるとバツの悪そうな顔をしていた


「そこにいるのはC級の俺を、見捨てて逃げたA級のロダンさんじゃないですか

 まさか一番最初に逃げ出すとは、その卑怯さで生き残ってA級になったんでしょうね」


「ちょっとやめなさいよルド」


「テメー調子にのってるんじゃねーぞ」


「怖いな~また置き去りにされちゃいそうだ」


 俺が挑発をするとあっけなくのってきた


「痛い目にあわせてやる」


 殴りかかってきたが、それを受け止め腹に膝をめり込ませ血反吐を吐かせて

 顔の上に足をのせ


「他人を見下しといて一番先に逃げるような屑がリーダーなんか二度とするな」


 俺が殺気を振りまきながら脅すと

 震えながら失禁しやがった


「おいおい 失禁なんてするなよお前は冒険者なんだろ」


 俺があきれているとシーリアが


「もうそれぐらいでいいでしょ キングベアー討伐成功を報告しましょう」


「わかったよ これから二度と俺とシーリアに声かけんじゃねーぞ

 変な気をおこして襲ってくるなら殺してくださいって

 言うほどの地獄をあじあわせるからな」


 ロダン達をみながらいうとみんな首を縦に頷いていた

 ギルドの中に入り俺がまわりを見渡すと、誰も目を合わせようとしなかった

 しまったやりすぎたかと思ったが、ムカついたのでしょうがないと諦めた


「すいません キングベアー亜種の討伐成功しましたこれが証明部位です」


「おめでとうございます 一応確かめてきますので少しお待ちください」


 ギルド職員は、奥に入っていき手には袋を持ってかえってきた


「確かにキングベアー亜種の舌だと確認されました。こちらが報酬の大金貨6枚になります

 それとどうやって倒されたかをお教えて貰ってもいいでしょうか?」


 シーリアがどう言おうか悩んでいたので俺が説明することにした


「最初は俺とシーリア以外の十三人で戦っていたんだが、ちなみに俺達は


 荷物持ちだったからね 少しの間いい感じで戦っていたんだけど

 一人が殺されてからみんな腰が引けて、次々殺されていって

 壊滅しそうになった所にシーリアが入って建て直したんだけど

 その瞬間にA級{強調}のロダンが、逃げ出したから俺とシーリアともう一人

 死んだ奴以外生き残っていたのは、みんな逃げていったかな。その後俺がキングベアー亜種を

 殺して馬車があった位置まで戻ってくると、馬車はなく徒歩で帰ってきたこれで終了だな」

 俺が話し終わるとギルド内が重苦しい空気に包まれていた


「今の報告に間違いないですか?」


「間違えはないな 何か問題になることでも?」


「今の説明で、問題がないと思っているルドが私は凄いと思うよ」


 シーリアに呆れられてしまった

 受付の人の説明によると、そのPTのリーダーが逃げ出したことによりPT全滅の危機に

 陥ったと判断され、ロダンはA級からC級まで降格されるそうだ

 そしてキングベアー亜種を、倒した功績により俺とシーリアはA級に昇格した

 その後オルデの宿に行き風呂に入って、今日の疲れをとるため寝ようとしたが

 頬に傷を負わされた自分の不甲斐なさに腹が立って、眠れないので

 星空を眺めに外にでることにした

 外にでて空を眺めていると後ろに人の気配がしたので、振り返るとシーリアがいた


「どうしたお前も眠れないのか?」


 と声をかけると


「窓からあなたが外にいるのがみえたから」


 俺は何も言わずただ夜空を眺めていた


「私あなたの女になるわ」


 シーリアは恥ずかしそうにそう言ってきた

 そのあと二人で部屋に帰り


「私初めてだから優しくしてね」


「俺もはじめてだからできるだけやさしくするよ」


 言いながらキスをしてシーリアと夜をともにした

 朝起きると隣に裸のシーリアが寝ていた。寝起きの顔を眺めているとシーリアが起きたので


「おはようシーリア」


「おはようルド」


 キスをして朝食を食べに行った

 シーリアを大事にしようと心に誓った

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