生命溢れる小林家(2018)
2018年3月5日のメモなので、高校生の頃ですね(※ごめん違った! 大学生でした!)。温かい目でお見守りください。
ジリリリリリリリ!ジリリリリリリリ!
カチッ
「むにゃむにゃ」
ジリリリリリリリ!ジリリリリリリリ!
カチッ
「むにゃむにゃ」
「ええい!早く起きろー!!」ベシッ!
「ぐはぁ!」
痛っ⋯⋯もう朝か。
おはようございます。俺の名前は小林翔一。今、目覚まし時計に殴られました。
信じ難い話なのですが、我が家の全てのものに命が宿っているのです。
というわけで、朝ごはん食べてきますね。
「ぐあ!毎日毎日踏みつけやがってよ!」
「ダンダンダンダン降りるな!もう少しゆっくり降りなさい!」
※キリがないので床のセリフはカットします
「母さん、おはよう」
「おはよう翔一、今日もなかなか出てこんわ」
「またヒヨコ?」
うちの朝は目玉焼きと決まっているのだが、なぜか無精卵を買っても命が宿ってしまう。
殻を割る頃にはヒヨコになっているのだ。だから、生卵がなかなか見つからないのだ。
朝ごはんができたようです。
「いただきまーす」
「誰が最初に食べられるのかな」「俺はやだな」「私も」「まだ死にたくない」
⋯⋯⋯⋯はぁ。毎回毎回これだもの。
命が宿るのはまだ分かるよ?
でもなんで食パンが喋るんだよ!レタスが喋るんだよ!どこから声出てるんだよ!
あ!そろそろ学校の準備しなきゃ!
かばんに教科書、ノート、筆箱を詰めていく翔一。
「狭いよ〜」「ぎゅうぎゅう詰めじゃないかー!」「苦しいよ〜」
かばん「なんでいつも朝準備するの⋯⋯」
前日に準備しておいて、もし朝具合が悪くなって休んだら、せっかく準備したのにってなるじゃない。