表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

間違いだらけの世の中を、この俺が正してゆく!(2019)

2019年5月17日。めちゃくちゃ途中から始まってるけど、そこまでのメモが見つかりませんでした。

結局あれから半日寝た。


「やっと起きたか」


そういえば、こいつはなんで声だけしか聞こえないんだろう。


「あなたは一体何者?」


「私は神だ。全てを知り、全てを正す神だ。だから早く間違いを見つけてこい。」


神か。

じゃあ俺は預言者か。素晴らしいな。


「そういえばお前、名は何と申す」


え、神様さっき全てを知るとかどうとか⋯⋯


「名前はまだ無いのです」


「嘘つけ!お前は中沢 一郎だろうが!」


「ほらやっぱり知ってるやん!」


「神を試すなど⋯⋯許せん!!」


神様が怒りだした。でも声だけの存在だから怖くない。



⋯⋯ん?


なんか違和感が。


あっ


靴下表裏逆に履いてた。


「気付いたか!!それが天罰だ!神を試した罰だ!ふはははは!!」


あ、神様がやったのか。


「ほんとに神様?」


「私は『正誤の神』といって、間違ったものを正したり、正しいものを間違ったものにする力を持っているんだ。」


反応に困る!


「とりあえず早く探しにいけよ!!!」


「はいはい!」


「そういえば一郎。お前って40歳くらい?」


20歳大学生だよ!

どうせわざとだろうから、無視でいいや。


今日は大学休みだから⋯⋯


そうだ、家の中をさがそう!


まず玄関からかな。


よし、異常なし!


次は洗面所⋯⋯




3時間掛けてようやく終えた。

まとめてみた。


玄関

・異常なし


洗面所

・歯ブラシが俺の悪口言ってた


風呂場

・異常なし


キッチン

・冷蔵庫の中に電子レンジがあった。


居間

・テレビが縦長

・飲食禁止の貼り紙があった。


仏間

・仏壇が白い


トイレ

・トイレットペーパーをセットするやつがどこにも無い


階段

・エスカレーターになってた


寝室

・異常なし


押入れ

・全部の部屋の押入れから何となく声が聞こえる


客間

・誰かいた

・クーラーついてた


以上


これって、間違いっていうか⋯⋯


どう見ても神様の仕業だな。

歯ブラシって喋らないもんな。

喋るやつもあるのかもしれないけど、基本は喋らない。


さて、どうしようかな。


間違いを指摘し、間違いを犯したものに報告するのだ。って言ってたな。


指摘と報告って違うのか??


「指摘は『これは間違っている!』って指さして言えばいいの。報告の方は、間違いを本人に教えてあげて」


神様は俺の心の声も聞けるのか。


まあ、とにかく間違いを指摘&報告しなければ。


誰に??


神様に?


「神様、世の中間違いだらけで何をどう言えばいいか分からないけど、1番大きいのを言うね」


「なんだ」


「うち1DKなんですけど。仏壇なんて無いんですけど。」


「で、どうしてほしい」


「そんなの直し⋯⋯はっ!!」


1DKの狭い学生寮がこんな大きな家になってるんだ。直すなんてもったいない!!

階段まであるし!2階あるし!!


「いいのか?世直しポイント貰えないぞ?」


「世直しポイント?」


「1個1ポイントだから、1000ポイントでお前は釈放だ」


え、釈放って


「家の間違いポイントが要らないんなら、早く外に出掛けな」


え、間違いポイントになった


「早くいけ!そして世の中を改善しろ!」


というわけで、面倒臭いが出掛けることになった。


まあ、間違いなんてそこらじゅうにあるだろう。気楽にいこう。


喉乾いたな⋯⋯


自販機は高いしなぁ。


スーパーに行くか!!


スーパーに着いた一郎は、衝撃的な光景を目の当たりにした。


商品が8割がた無くなっているのだ。こんなことは今まで無かった。これは間違いに違いない!あと、このスーパーめっちゃ寒い。


店長を探して聞いてみよう!


ん?


⋯⋯⋯⋯!!


奥歯にタコ挟まっとる!!


爪楊枝なんて持ち歩いているわけもなく、指で取ろうとするが、なかなか取れない。

口の中の圧力をぐんと上げて、舌でサポートしながら取り出す作戦もなかなかうまくいかない。


どうしよう⋯⋯取れねぇ⋯⋯


ー30分後ー


指と舌とのコンビネーションが上手くいったおかげで、タコは無事救出された。美味い。


よし!店長に聞きに行くぞ!!


⋯⋯しまった。


蛍の光だ。タコが挟まってたせいで時間を取られた。


とりあえずコーラだけ買って店を出た。


外には貼り紙が貼ってあった。


「明日から4日間休業とさせていただきます。在庫処分と、日頃のお客様への感謝を込めて、半額セール!!」


そうか、半額だから商品が全然無かったのか。


ゴクゴク、ぷはーっ


美味しいけど、余計に喉が乾くな。

やっぱり水かお茶買えばよかった。


今日はもう遅いから帰るか。

結局何も見つけられなかった。


うう!やばいオシッコ漏れる!!


幸い近くに公園があったので、公衆便所を借りた。


ジャー


え、まだしてないのに流れた⋯⋯


便器に何か書いてあった。


「父がいなくても水が流れることがあります。」


え、父?


人じゃないんだ。


よし、スッキリしたし!家に帰って寝よう!!


結局今日は何も見つけられなかった。



つまらなすぎる(´;ω;`)だけど戒めとして、成長の証として残しておく!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 実は後書きこそがオチだったり。(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ