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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

希死念慮

作者: luna

カーテンから差し込む朝日により目が覚め絶望に浸る。

毎朝飲むコーヒーの味がしないのはいつからだろうか。

制服に袖を通すと鬱々とするのはいつからだろうか。

家を出る時間が迫ると体が重くなるのはいつからだろうか。

学校が近くなるにつれ吐き気がするのはいつからだろうか。


「もう休めばいいじゃん」

「保健室登校っていう選択肢もあるのにね」

周りの小さい声が私の耳に劈く。

「おはよう、数学の課題どう?」

そう言って話かけてきたのはクラスの上位カーストの女子の1人だった。

「やってきたよ」

昨日の放課後に頼まれていた課題のプリントを渡す。

「なんで出してきてないの?私のこと舐めているの?」

私は彼女に胸ぐらを掴まれ反抗も出来ずにいる。

「提出するまでが課題でしょ?こっちはクラス委員、生徒会、部活と忙しいのにその手間を煩わせるつもり?」

「ごめんなさい...すぐに出してきます」

「お前その顔やめろよ、その被害者面見てると気分が悪いから消えてくれない」

ドンっという激しい音が教室内を響き渡る。

胸ぐらを掴んでいた手は私を突き飛ばし、突き飛ばされた私は派手な音をあげて机や椅子を薙ぎ倒す。


あぁ、今ここで飛び降りてやろうか。

そう考えたのは一度や二度ではない。

出会った当初は共に笑い、共に遊び、良好な関係を築いていた。

いつから狂ったのだろうか、いつから間違えたのだろうか。

いや、間違いは私自身が生きていることである。


ここから飛び降りれば楽になれるだろうか。

電車に飛び込めば楽になれるだろうか。

痛くなく、苦しくもない死に方を何回調べただろうか。

ネットショップで練炭や縄を購入しようとしたことが何回あっただろうか。

しかし、行動には移っていない。いや、移れなかった。

結局は死にたくないのである。


その日の夜、壁にあるコンセントに繋がれた延長コードを首に巻き、コードを張らした。

生きたく無いが死にたく無いを上回ったのである。

毎日の怒声、罵声、人格否定、人権すら無いとまで言われ続けた。

これは現実からの逃避と復讐である。

あいつは私が死にたがっていることを知って「死にたいなら勝手に死んどけよ」と吐き捨てた。

私が死ねば芋づる式に日々の恐喝や恫喝が発覚し、自殺教唆で少女院行きになる。

ただ、誰かがその証言を行えばだけど.......

「ざまぁみろ......」

世界に吐き捨て眠りについた。


朝日の日差しで目が覚める。

どうやらコードは貼りすぎて壁のコンセントから抜け落ちたらしい。

そして、私の鬱々とした絶望は今日も始まりを告げる。

希死念慮を読んで頂き、ありがとうございます。

生死を扱う長編ものを描きたいと思っているのですが、小説は書いたことないので

まずは短編で投稿してみました。

みなさんのご感想や小説を書く上でのテクニックなどフィードバックを頂けると幸いです。

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