表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何者にもなれなかったとある男の異世界転生  作者: いたたたっ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/192

三十三 じゃあ~? やっぱり~? チーちゃんと~? 一しゃんは~? でんきぃぃぃぃあんまぁぁぁぁ~?

 チーちゃん達から見えないようにと、人の形と化しているスライムと連れ立って、森の木々の中に入ると、人の形と化しているスライムが町中一に近付き、その体を飲み込み覆い尽くす。


「ふおあ? ふおあおおおあおお?」


 ドロドロとしている、(ぬる)い温度のゲル状の何かに沈んで行くような、気持ち良いような、一歩間違えると不快に思えるような、なんとも言えない感覚が町中一を襲い、町中一は奇声を上げた。


「お母さん。入って来る。人間が、触った事のない、不思議な感触が、入って来るよぉぉぉ」


 スラ恵が、咽び泣くような、声で言う。


「予想以上ね。お母さん、目がチカチカする。本当に、これははあぁぁぁん」


 お母さんスライムが喘ぐ。


「あんたん。大丈夫なのぉん? 息はできるのぉん」


 いつの間に傍に来ていたのか、ななさんが、町中一のスライムに覆われている顔に、近付いて来て言った。


「息はできるぞ。それよりも、これは、もう、なんというか」


 町中一は、体を覆っているスライムから伝わって来る、全身を得も言われぬ快楽の世界へと誘う刺激に、意識を飛ばされそうになりながら、言葉を出した。


「あんたん。もう、目付きが、ヤバいわぁん。あんたん、もう完全にイっちゃてる顔をしてるわぁん」


「ななさん。すまない。俺は、もう駄目だ。このまま、うおぉぉぉぉ~ん」


 町中一は、快楽に負けて、喘ぎ声を上げてしまう。


「あんたん。もう見てられないわぁん。もう、こんなの、どうすれば良いのよぉん」


 ななさんが、至極羨ましそうな声で叫んだ。


「スラ恵。お母さん、もう、イキそう」


「お母さん。スラ恵も、もう。らめぇぇぇぇぇん」


「お母さん。スラ恵さん。俺もっす。俺も、もう、は、は、あは、はあ、はてそうですぅぅぅぅ」


「良いわ。人間。一緒に」


「人間とお母さんと一緒なんてぇぇぇぇぇ」


 お母さんスライムと、スラ恵と、町中一の声が、高まって行く一人と二匹の情欲を、周囲に、これでもかと、アピールするかのように、響き渡った。


「何々~? どうしたの~?」


「チ、チッチッチッチ、チーちゃん? なんで、ここに?」


 ふわっと、突然目の前に姿を現したチーちゃんを見て、町中一は、目を飛び出させんばかりに、驚いた。


「浮気~? チーちゃん~? 仲間外れ~?」


 チーちゃんが言って、何やら見た事のない、チーちゃんらしからぬ、切なそうな顔をする。


「チーちゃん。取り敢えず、浮気じゃない。あ~。あっは~ん」


 言葉の途中で、快楽の波が町中一を襲い、町中一は、悶えてしまう。


「むぅぅぅん~? 気持ちい~?」


 チーちゃんが、怒っているかのように、頬をぷっくりと膨らませた。


「チーちゃん。うがちゃんは? うがちゃんは、どうしているんだ?」


 チーちゃんはもうしょうがないが、うがちゃんだけには、こんな姿は見せられない。と思った、町中一は、快楽のうねりに、理性を吹き飛ばされそうになりながらも、なんとかそれに耐えて、言葉を出す。


「うがちゃん~? こっちにやっぱり来ないようにするって~? 一しゃんと~? 約束した~?」

 

 チーちゃんの言葉を聞いた町中一は、うがちゃんの思いを知り、心を動かされ、このままではいけないと思ったが、それは、ほんの一瞬の事で、あっという間に、心は快楽に、再び飲み込まれてしまい、むふふ~ん。などと喘いでしまうのだった。


「気持ちい〜?」


 チーちゃんが、つまらなそうな顔をすると、ちぇーなどと言いながら、空中にいて、足元には何もないのに、足元にある何かを蹴るような、仕草をし始めた。


「チーちゃん。これはうぉーん。ちがあへひーん。違うんだ。これれ、は、た、あひーん。戦いなんだ。うおおーん。だがら、しししぎひぃぃ。仕方がないんだ」


「気持ちい〜? チーちゃんよりも〜?」


 チーちゃんが、これまた今までに見た事もないような、荒んだ表情を顔に浮かべる。


「チッチッチッチッ、うっひーん。チーちゃん。うがうが、うがちゃんの所へ、はやはやはやいや〜ん。早く戻るんだ。うがちゃん一人だと心配なんだ。頼む。また、キタァーァァァン」


 町中一は、快楽に耐えながら、必死に言葉を絞り出した、つもりだったが、傍から見ていると、まったく耐えられてはいなかった。


「チーちゃん怒った〜?」


 チーちゃんが、顔を俯けるとそう言って、町中一とスライムの方に、突っ込むようにして飛んで来る。


「あらぁん。これは、あたくしも行かなきゃだわぁん」


 今まで黙って、成り行きを見守っていたななさんが、嬉しそうに言って、チーちゃん同様に、町中一とスライムの方に向かって来た。


「邪魔~?」


 チーちゃんが、無邪気な声で言って、ズベシっとななさんを蹴る。


「あぁぁん。また、こんなぁん。でも、こういう扱いも、ちょっと、癖になりそうぉん」


 ななさんが、言いながら、墜落して行く。


「チチチッチ、チーちゃん。こっちに来ちゃ駄目だっは~ん。ちーちゃんまでぇうへ~ん。巻き込まれたらっおおおおん。だから、あっへ~ん。逃げてぇぇぇぇん」


 町中一は、もう、快楽に取り込まれ過ぎて、色々な意味でボロボロになっていた。


「駄目~? じゃあ~? やっぱり~? チーちゃんと~? 一しゃんは~? でんきぃぃぃぃあんまぁぁぁぁ~?」


 チーちゃんが片方の足を、町中一の股間に当てると、その足がキラキラリリーンと虹色に輝いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ