ー亜神ー
初めまして。
獣耳好きでなにか作品を作ってみたいと思い、いきなり書いてしまいました!
初めてですが完結させることを目標に書いていこうと思います。
「何故神の使いである妖狐が人間風情に飼い慣らされておる…」
鈍い痛みが全身に走り意識が遠のいていきながらも、その落ち着き払った声が頭に響く
「私は…私は主人様に拾われて、助けられ、その時誓ったのです…!何があったとしても守ると…!」
到底勝てるような相手じゃない。
しかし彼女の目には決して『諦めない』という確固たる意思が見て取れた。
「くだらんな。下賤な人間に気まぐれで助けられた程度で…。」
「もうよい。ならば諸共消してくれよう。」
もはや見向きもせず男は言い放つと禍々しく、黒いオーラを放つ
守らなきゃ。彼女だけでも。
しかし体は言うことを聞かない。
なんとか立ち上がり男と彼女の前に立つ
「主人様!どうか、どうかお下がり下さい!!」
「ハク…こんな弱い主人でごめん。今までこんな僕を守って、一緒に戦ってくれてありがとう。」
ハクと呼ばれた狐耳の少女は涙を流しながら必死に叫んでいる。
「茶番はもうよい。…消えろ」
そう男が呟くと視界は真っ白になった。
あぁ、死ぬのか、あっけないなぁ