第三話
「え、ここってまさか・・・
「見てのとおり!
女服売り場!!」」
第三話・さっきの俺の苦労は・・・by愛
※愛視点
「ねぇねぇ!これ似合うかな?」
似合うよ。
「あぁ」
「これは??」
サイコーだよ、それ。
「いいんじゃね?」
「これはどうかなぁ??」
お前のためにつくられたみたいだな。
「買えば?」
「・・・これ。」
ふーん・・・ん?
「これ。って、こここ、これ着んのか?!」
そう、俺が指差したのはピンクのミニスカート。
ゆ、優、これマジで着んの?!
・・・やべぇ、いい。よすぎ。
でも・・・他の男の目が・・・!!
「やめた方がいんじゃね?」
そう。俺はこんな言葉しかいえない。
本当は
『それは素敵だけど、それを着た優を他の男にはみせたくないから・・
それはやめろよ。』
とまで言いたい!!
でも、案の定優は傷ついた顔してる。
俺のせいだ。
何とかしなくちゃ!!
「なぁ、優・・
「わかってるよ。」
・・え?」
優、泣いてる?
「僕に、女らしい服が似合わないことぐらい、わかってるよ!!
でも、でも!愛ならお世辞でもほめてくれるって!
・・・・・・そう思ってたから。
でも、ち、がった、ね・・。
・・ごめん、さき帰るね・・!」
ダッ
オレの馬鹿!!好きな子のこと傷つけて、小学生みたいじゃないか!
すぐ追いかけなくちゃ!
待てよ・・
行くなよ・・
優!!
はぁっ・・いた!
「優!!!」
「!!! ・・・愛」
優は俺たちがよく行く公園に居た。
「はぁっ・・優!!
逃げんなよ・・!!」
謝るから。