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異世界召喚はいつも突然だ④
「撤回しろ、今の発言」
いくら俺の方に多少の非があるとはいえ、今の言い草、流石に心穏やかじゃいられない。
知る由も無いルナちゃんを小娘と軽んじたこと。
彼女の念願の初ライブを大したことないと決めつけたこと。
「さっきの俺の発言も悪かったかも知れない。その点は否定しない。でも、俺の至らなさでルナちゃんを貶めるな。彼女は悪くない」
「……急に表情を変えて見せたな。なんなのだ、お前は。どこまでが本気なのだ? どこまでが本心の言葉なのだ?」
「全部本気さ」
ルナちゃんのライブこそ、今の俺の最重要命題だ。
先程女王サマに言った、この世界の存亡についての発言も、今こうして口にしている言葉にも、言い方の良し悪しはあれ嘘はない。
「国の内情を知らないガキの心無い言葉に苛立つのも、人となりを知らない人間からの過小評価が耐えられないのも、同じだ」
真っ直ぐに眼前の女王の双眸を見据える。
今の俺の言葉が、何も知らない立場の人間なりに本気の言葉であることが伝わるように。
「さっきは言い過ぎた。ごめんなさい」
「……こちらも口が過ぎた。謝罪しよう」
お互いにぎこちない謝罪を交わす。
これで少しは、俺の本心が届いただろうか?




