学生服と機関銃 でした。
「おい!!早く逃げるぞ!!」
「う、うん...」
そこには少年と少女が居た。
「きゃあああああああ!?!?!?」
「ッ!? 大丈夫か!? 早く手をッ!! アイツが来る!! ってクソッ もう来やがった!!」
そうだそこであの人が...。
「大丈夫...私に任せて...」
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「...きて...」
ん? 誰だろ?
「起き...ミノ......ちゃん! 起きてミノリちゃん!!」
「...え? グハッ!?」
「ほう...私の授業で寝るとは相当優秀な生徒なんだろうな...ミノリよ」
やっば...魔術の教師《ロゼッタ・クロノス》通称 鬼教官...。
「は、はは すみません...」
「はぁ...もう少し自覚を持て 貴様が超能力もとい固有魔力があるからといって、他の魔術がマトモに出来るわけではないのだからな」
「ははは...ほんとすんません...」
そう この間気づいたのだがボムは誰でも使えるのではなく超能力だったと言うことに。
固有魔術と言ってその人特有の魔術なのだそうだ。
かといって、ボムは現状爆弾がある為そこまで使える物ではなく。
ボム化させることが出来るものも自分が触れた物だけで範囲も自分の半径10メートルまでと決まっている為、需要はないっていう...。
はっきり言いますと今までと変わらないまま弱い俺です...。
「まったく...今後からは気をつけるように」
「は、はい...」
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しかしまた懐かし夢を見たもんだ...。
少年と少女を助ける女性...いつからだったかその夢をみるようになった...ほんといつからだったのかな〜。
でも何回見てもあの女の人綺麗だよな〜。
まぁ夢だから俺の好きな外見になってるんだろうな〜。
「いや〜 さっきのは凄かったな〜」
「ルーク君 久しぶり〜」
ルーク君は風邪を引いていて一週間ほど休んでいた。
「大丈夫だった?結構長引いたよね?」
「ちょっと一瞬 爺ちゃん達が見えた時はやばいと思ったね〜...」
それはマジであぶねぇな!?おい!?あとちょっとで三途の川を渡るところだったんじゃないのか!?
「ロゼッタ先生今日もすごかったね〜」
「アリスちゃん...起こしてくれたのにゴメンね...」
「いやいや〜 それよりさっき寝言で、ほにゃららさんカッコいいって言ってたけど、どんな夢みてたの〜?」
え、なんでニヤニヤしてるんすか?アリスさん?
「お、俺がいないうちに、誰かと!?」
ドユコト?
「あれあれ〜?ルーク君 なんで慌ててるのかな〜?」
「う、うるさい!!」
え〜...俺 わけわかんないよ〜...?
にしてもなんであの夢...この頃見てなかったのにな...。
あの夢には続きがある。
あの後 あの女性が “アイツ” と呼ばれている者と戦っている間に逃げるのだが 少女が足を滑らせて崖に落ちてしまう...。
すんでのとこで少年は手を出して少女を助ける...。
そして少女が少年に対し “ありがとう” と少し微笑みながら言う...。
そこまで話はあるのだがその夢は一度しか見ていない...。
ほんとなんだったんだろうな〜 。
「あ、そうそう、そういえば生徒会長 帰って来たんだってな」
「あれ?そうなの?あ〜だからこんなに校庭が騒がしいだ...」
「生徒会長...?」
「そっかミノリちゃん まだあってなかったんだもんね。 明日辺り 朝礼やると思うから 会えると思うよ」
いやいやいや 帰って来るだけで校庭騒がせて 朝礼任されてるとかどんだけすごい生徒会長だよ。
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「ただいま〜」
「おかえりなのじゃ!!ミノリ!!ご飯はまだかの!?」
「あー はいはい 今作るからね〜」
まったく 私は飯炊き女かッ!! 元は男だけどもねッ!!
「はい、できたよ〜」
「ごっはん!ごっはんなのじゃあ!!」
「あぁ〜 もう! わかったから静かに!」
コンコンコンッ
ん?誰だろ
「はーい?」
そこには誰も居ませんよ...。
え、こわッ 誰も居ないやんけ
なんだったんだろ...。
「ミミミミミミ!?ミノリィイイイイイイ!?!?」
「ほあえ!? な、なに!?」
「あ、あれは誰なのじゃ!?!? き、気づいたら よよよ、横にいてぇええええ!?!?」
「これ...美味しい...」
「いや!?!?誰!?!?」
「もう一杯...」
「いや!?やらねぇよ!?」
「もう一杯だけ...」
「図々しいな!?って誰なんだよ!?」
「私は《クローク》...ここに一緒に住むことになった...」
「!?」
「一緒に 住む... 大家には言った...だから心配しないで...」
「心配してないよ!? 困惑してるんだよ!?」
「ミノリ!? 此奴何を言ってるのじゃ!?」
「わ、私にもわからないよ!?」
「そんなに慌てなくてもいいよ...変なことはしないから...」
「もう既に変なことは起きてるからね!?」
「変なこと...?」
いや ほんと整理ができない!?誰なんだこの人!?こわっ!?
「取り敢えず...落ち着いたら...?」
「え?...あぁ...ハイ...」
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「というわけ...」
「はぁ...」
なんでも、元々ここに住んでいることを大家さんが忘れて居たらしく、俺にこの部屋を貸してしまったとのこと。
帰って来たら『あら〜 忘れてたわ〜 じゃあミノリちゃんと一緒に住むってのはどうかしら〜』と言われたそうで現在に至るらしい。
大家さん自由すぎませんかね!?
「これから...宜しくお願いします...」
はぁ...ほんとどうすんだよこれから...。
なんかすごい リリーさん威嚇してますし... あ、撫でられてる...。
「我は良いと思うぞ〜?」
あ、堕ちたな...。
「わかったよ 2人が3人に増えたところで何も変わらないしな...」
「男前...」
「女だからね!?」
びっくりした!?ばれたかと思った!?
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「これから 朝礼を始めたいと思います」
初めて校長見たけど若いな〜 めっさイケメンじゃないですか〜。
「アリスちゃん 初めて見たけど校長って若くてかっこいいんだね」
「そうだね〜 どう見ても80歳には見えないよね〜」
80!?!?!?
わっか!? エルフか何かかよ!?
「それでは生徒会長の挨拶です」
「おはようございます...生徒会長のクロークです...」
...ん?って
「あぁああああああああああ!?!?!?!?」
「おひさ...」
「おひさ...じゃないよ!? なんでクロークが!?!?」
「生徒会長だから...?」
「ミノリ静かにしないか!!」
「スミマセン...」
クロークは生徒会長でした。ほんと昨日から驚きっぱなしだな俺...。
ほぼあの生徒会長さんのせいだけども...。
「あ、あと...ミノリ...あとで話がある...」
「...?」
なんだろ話って...てか全校生徒の前で呼ばないで!?
あ〜ほらみんなの目が...『生徒会長とどんな関わりが?」みたいな顔してるよ...
私の静かな毎日が...まぁスコットと関わった時点で静かな毎日も何処かいってしまったけど...。
会長
「ミノリちゃん 生徒会長とどんな関わりが?」
あ、やっぱり聞かれた...。
「い、いや ちょっとね? 昨日色々あって...」
「ミノリ...遅いから迎えに来た...」
「あ、じゃあ またあとで...」
「絶対あとで話してよね〜!校内新聞の見出しにするから〜!」
そういえばアリスちゃんが校内新聞書いてるんだっけ...。
「で、話ってなんですか 生徒会長さん?」
「クローク...でいい...一緒に住んでるん...むぐ...」
「それは言わないで?ね?」
これ以上、面倒なことになってはいけないッ と俺の本能が言ってた気がした。
「ぷはぁ...ミノリ...積極的...」
「うるさいわ!!」
はぁ... ほんとこの娘といると調子が狂う...。
「本題に移る... 実はさっきクエストを依頼されて...ミノリの力を貸して欲しくて...」
「私だってそんな暇じゃないんだよ? そんないきなりクエストを手伝って欲しいって言われても...」
「内容は...」
「ここまで言ってもやらせる気なのね!?」
「子供2人が森で迷子になっているらしい...」
「なんだって!?早く行かなきゃ!!」
「うん...」
その時、俺はあの夢を見たせいか早く行かなければいけない気がした。
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「成る程な... ここで私が必要だと思ったんだね」
「そう...」
そこは森の中の洞窟で崩れていた。
「見てみた感じ...近い時間で崩れたみたい...」
すごいな、みただけでいつ崩れたかも分かるなんて...。
「とりま 爆発させっから 離れてて!」
「わかった...」
これぐらいの火力でいいかな?
ドッカーンとなっと...あ、ちょっと火力高かったかな?
「よし、じゃあ行きますかって暗いな... よし!これで大丈夫だろ」
松明持って来てて良かった。光魔法は人前で使えないからな。
「ありがとう...」
あれ?そういえば 俺がボム使えるのって言ったっけ?
...まぁいいか 今はまず救出が先だな!!
「きゃあああああああ!?!?!?」
「あっちか!?」
クッソ!!間に合ってくれ!!
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おいおいなんだよあの巨大蛇!?
「子供達は!?」
「あっちに居る...あのモンスターは私に任せて...はやく合流して...」
「ああ!!頼んだ!!」
「大丈夫か!?お前ら!?」
「だ、だれ!?」
「お前らを助けに来た ヒーローだよ」
「ヒ、ヒーロー? あ!?おねぇちゃん!!後ろ!!」
「なッ!?」
おいおい どうなってるんだ!?クロークは一体どうしたんだ!?止めてるんじゃないのか!?
「お、おねぇちゃん...?」
あああああ もう!! こいつらより年上の俺が落ち着かないでどうすんだ!!
落ち着け 俺!!
「大丈夫!! 私に任せて!! 出口はあっちだから早く逃げて!!」
「う、うん! 行くぞ!!」
正直、クロークは無事なのかはわからない。でもあいつらが逃げきるまでは少しでも時間を稼がなきゃ!!
「クッソこれでも喰らえ!! 最大火力のボムナイフだぁ!!」
よし!!決まった!!
「シャアアアアアアアアア」
「ウソ...だろ...!?」
傷がひとつもついてねぇだと!?
今のが最大火力だぞ!?やっぱり俺じゃあ時間稼ぎ程度もならねぇのか...クソッ...。
「シャアアアアアアアアア!!!!!」
くっそここまでかよ!!
......ってあれ?こ、こない? というか周りの時間が止まってる?え?ドユコトスカ?
「ごめんなさい...少し遅れた...」
「クローク!? お前 無事で...!?」
「今はコレを早く倒す... 」
「お、お前...!?」
それは俺と同じ光魔法でガトリングに変形していた。 というかいちいち何々に変形〜とか言わなくていいんだ...。
「蜂の巣にしてあげる...」
その瞬間彼女のでっかい機関銃は唸りをあげた...。
ってか ガトリング!? この世界にも銃火器ってあるの!?
にしてもすっごい威力だな〜 すっご〜い...。
「弾...なくなっちゃった...」
「これ以上はオーバーキルだよ...」
「それもそうかも...」
「まさか クロークが光魔法を使えるなんてな...」
「言ってなかった?...」
「言ってなかったって...お前...」
「だって...ミノリも...」
「シ、シャアアアアアア」
「お、おい!? 危ねぇ!!」
間に合えええええええ!!!
ドンッ
あ、危なかった〜 ギリセーフで二人とも当たらなかったよ〜...。
「耳を塞いで...」
「え?」
スナイパーライフルが俺の顔の隣にあった。
バーン
バタッと音をたてて巨大蛇は倒れて消えた。
「み、耳があああああ...あ...」
「だから言ったのに...」
「で、でもナイス...ヘッドショット...」
「ミッション...コンプリート...」
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子供達は無事に村にたどり着いていたらしく、俺たちが村に帰ると村人たちが助けに来ようとしている時だった。
「まずは全員無事で生還できてよかった〜...」
「お疲れ様...さっきは助かった...」
「ん?ああ... あの時ね とっさに体が動いたんだよ」
俺も成長したのかな...今までだったら絶対に動かなかっただろうし...。
「ありがとう...」
その少し微笑みながらいうセリフはとても見慣れたものだった。
「いいえ こちらこそ」
「そういえば、なんで私がボムを使えるのこと 知ってたの?」
「そういえば言ってなかった...」
こいつ 言ってないことばっかだな...
「こいつ 言ってないことばっかだな...」
!?
「も、もしかして お、おまえ!?」
ドクターと同じ 心読み!?
「ちょっと違う...」
違うんかい!!
「正確には コピー... 近くにいる人の能力を使えるようになる...」
「ってことは光魔法が使えるのも周りの時間を停止するのもその能力ってこと?」
「それも違う... どっちも私の能力...」
「あ、そうなの...」
なんちゅうチート性能なんだこの娘は... ん?そういや心が読めるってことは...。
「その通り〜私がいるんだよ〜。いや〜 よく頑張ったね〜」
「ドクター やっぱりいたんすね...」
「なんでそんなにガッカリしてるの〜?もう〜」
「久しぶりです...リンさん...」
「いや〜 久しぶりだね〜 クロちゃん〜。目的は達成できた〜」
「いえ...また見つけられませんでした...」
え、この2人知り合いなの?
「そっかそっか〜 君はまだ知らないんだったね〜 彼女は君と同じで異世界からやってきたみたいなんだよ〜」
「は!?」
「そう... 私もミノリと同じ...」
「そ、それじゃあ クロークも私と同じで性別が...」
「私は元から女...」
「なんか...スンマセン...」
失礼なことをしちまったな...。
「取り敢えず〜 詳しいことは帰ってからクロちゃんに聞くといいよ〜 同じところに住んでるんでしょ〜?」
「は、はぁ... 成り行きで...」
「同棲...」
「なに言ってるの!?」
「仲がいいね〜 じゃあ今日は特別に私が移動魔法で送るね〜?」
「移動魔法?」
「高等魔法...」
またこの人はさらっと凄いものを...。
「そう言われると照れるよ〜」
「はいはい、くねくねしない」
「それじゃあ〜いくね〜? っほい〜」
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「おかえりなのじゃ〜 ミノリ〜!!」
「ただいま リリー」
「ただいま...」
本当 リリーだけが俺の癒しだよ〜。
「おかえりなさいませえええええ!!お姉様ああああああああ!!!」
えぇえええええええええ...なんでいるのぉおおお...。
「スコット...久しぶり...」
「お、お姉ちゃん!?!?」
えぇええええええええ...また新事実だよぉおおおお...。
俺は一体1日でいくら驚けばいいんですかぁ...。




