先生 魔法はどうやっても出ないです。
「それじゃあ! 自己紹介お願いしますね!」
「は、はい! 今日からこのクラスでお世話になります! ミノリ・アルベルト と申します! よろしくお願いしまひゅ!」
......やっちゃったよぉ〜。 最後の最後でやっちゃったよぉ〜。
俺のことだからやるとは思ってたけど最後にやるとは思ってなかったよぉ〜...。
「じゃあ! 後ろの席に座ってくださいね?」
「は、はい......」
と、言うわけで かみまみた。
出だし最悪だよう〜...顔もおかしかったと思うし...張り切ってRestartします!とか言っちゃたのが恥ずかしい...。
「それでは、これで終わります! 一時限目には遅れないように!」
------------------------- --------------------------
にしても先生わっかいなー。教師になるぐらいだし20代だよな...?
背が小さいしもはや幼女じゃねぇか。
「よっ! 編入生! これからよろしくな!」
「あ、う...うん、よろしく」
普通に話しかけてくれたけどこの人誰だろ...?
「それで編入生……いやミノリ!俺の名前は《ルーク・スミス》! このクラスの学級委員長だ! 何か分からないことがあったら構わず聞いてくれ!」
あ、学級委員長でしたか...。
「うん、ありがと、よろしくね」
よし、なんとか女の子のように振る舞うことは出来たかな...。
「そ、そだ! そろそろ授業が始まっちまう! 次は移動教室だから案内するな!」
「ありがとう、頼りになるね ルーク君。」
ほんと、頼りになるっす。ルークパイセンマジ 頼りになるっす。
「お、おう こちらこそありがとな...」
...なんでこいつは顔を赤くしてんだ...熱でもあるのだろうか......。
------------------------- --------------------------
「と言う感じに! ここで、すかさずファイア!! ではやってくださいね?」
いやいやいや、 出来ませんから! まずファイアの出し方を教えてください!先生!
それともあれですか!?火起こし機作りますか!?
「センセー、ミノリと俺ここがよく分からないんで教えてもらえますか〜?」
なに!?この学級委員長ほんと優しい!!惚れそう!!
「では!ミノリさんから...どこがわかりませんでした?」
「すみません...ファイアから教えて頂けますか...?」
------------------------- --------------------------
まさかファイアがそこら辺にいる様な子供でも出来るものだとは.......。
まさかクラス全員からあんな眼差しを受けることになるとは...トラウマもんだわ...。
「さ、さっきはごめん!ミノリちゃん!」
「アリスちゃん......」
この子はさっきの授業で「え...?嘘...?マジ...?」と一番最初にいった女の子、名は《アリス・ルーサー》
俺のHPをオーバーしてトドメを刺してくれた巨乳の子である...。
「大丈夫だから?...気にしないで...ね?」
「ほ、ほんと?」
「う、うん、俺は話してるだけで......な、なんでもない...!」
「俺?」
「な、なんでもないから!ほんと大丈夫だから!」
あっぶねぇぇぇぇ!!素が出ちまったぁぁぁ!!
「そ、それなら、よかった〜 ミノリちゃんとは友達になりたかったから!」
え? マジですか? それはこちらから是非お願いしたい。
「わ、わたしも! 友達になりたい!」
「じゃあ! これからよろしくね!ミノリちゃん!」
「こ、こちらこそ!アリスちゃん!」
お母さんへ...私は今異世界に居ます。友達もできました。僕を生んでくれてありがとう。 ミノリより。
------------------------- --------------------------
「てな感じで、友達出来たんすよ!!ドクター!!」
「それは良かったね〜。楽しそうで進めた私も嬉しいよ〜。」
本当に良かった......最初からミスばっかしてたけど友達本当にできて良かった......あとドクターが名前を貸してくれたりなんやかんやしれくれなかったらこうにはならなかったな......ありがとうドクター......。
「いいんだよ〜 でもなんで、 君ここにいるの〜?」
「え?」
「あの学校寮制度だよ〜?」
え? そうなんですか? 何も言われてないんですが。
「あちゃ〜 リリスは言ってなかったか〜」
「リリス?」
そんな人いたっけか?
「あ〜 《リリス》は君の担任の先生だよ〜 言ってなかったのなら今から手続きしなきゃだね〜」
あの先生リリスって名前なのか......
そういやすごいちっちゃかったけど何歳なんだろ......
「あ〜 彼女ね〜 何歳だったかな〜 今年で200何才だったかな〜?」
ロリババァかよ!!
「そんなこと思っても口に出さないようにね〜? 彼女結構、歳の話題には敏感だから〜 ...ここをこうして...っと......これで手続きは終わったから明日から寮生活出来るはずだよ〜」
「何から何までありがとうございます。ドクター」
「いえいえ〜」
んでもなんでこんなにすぐ友達が出来たんだろう...こっちの人が優しいからそれとも......。
...まぁいまはそれよりもファイアが使えるようにならなきゃいけないな...




