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女性用下着と魔族の王に会いました。

「.........んん...」


やべぇえよ!?どうするよ俺!?

いや待て!?おぉぉお、落ち着け!?こういう時は素数を...


「.........っぐす...よかった...」


「...え?」


その声は確かに泣いている声だった。


「やっと私と同じ人に会えた...本当に...うれしい...っぐす...」


...そうだよな...クロークは俺が来るまでよくわからない世界に転生されたんだもんな...。

俺が楽観視してるだけで普通はそうなるよな...。

まったくあんなこと考えてた自分が恥ずかしい。


「私も...クロークが居てくれて助かるよ」


「......すぅ...すぅ...」


「って寝てるのかよ...まったくこいつは...」


「......ありがとう」


「...こちらこそ」


俺は微かに聞こえたその言葉に素っ気ない態度で返事をしてその日は寝ることにした。


------------------------- --------------------------


「......うぐ!?!?」


ホントこれどうにかならんかな...。毎朝、リリーの尻尾で起こされることになるとは...。


「あれ? クローク?」


テーブルには置き手紙が置いてあった。


「『リンの所へ行く 起きたら来て』か...」


なんか話でもあるのだろうか?

まずリリー起こして朝ごはん食べるか...。

あ、クローク 朝ごはん作っていってくれたんだ。


「ほら!リリー! 早く起きろ〜!!」


「うーん...あと五分〜...」


こいつ...また典型的な寝言を...。

どこでこんな事を覚えてくるんだか...。


「早く起きないと 朝ごはんなくなるよ〜?」


「なんじゃと!?」


うわ、びっくりした。こんなすぐ起きるとは...。


------------------------- --------------------------


「って事でちょっとドクターの所に行ってくるから」


「我も行くぞ!!」


まぁ一人で来てくれとは書いてなかったし連れてってもいいかな?


「じゃあはやく準備して〜」


「了解なのじゃ〜!!」


------------------------- --------------------------


「すみませ〜ん ミノリですけど居ますか〜?」


「入ってもいいよ〜」


「お邪魔します...ってなにやってんすか!?!?」


そこには組体操のサボテンをやってる二人がいた。


「新しい魔法の開発...」


魔法ってそうやって開発するもんなの!?びっくりだわ!?


「多分これじゃあ新しい魔法は出来ないと思うけどね〜」


じゃあマジでなんでやってるの!?


「冗談はさておき...実は2人に話したいことがあった...」


「あ、あの〜...リリーも居るんだけど大丈夫かな...?」


もしかして連れて来ちゃダメだったかな...。なんか真面目な話みたいだし...。


「なんなら 我はそこら辺で薬草でも取ってるが? どうするのじゃ?」


「大丈夫...一応リリーも知ってて損はないから...」


「そうかの? じゃあここに居るのじゃ!!」


「ところで話ってなんなの〜?」


「実は光魔法について新しく知ったことがあった...」


「!?」


光魔法って全て解明されたわけじゃなかったのか!?


「そうなんだよ〜 ミノリ君〜 ...にしても凄いお土産を持って来てくれたみたいだね〜」


「先読みしないで... もっとびっくりさせたかったのに...」


ドクター... さてはまた心の中覗いちまったな...?


「ご、ごめんよ〜? でもまさかそんなことが出来たとはね〜...」


「私も最初知った時はびっくりした...」


「あ、あの〜...」


「「え?」」


「私 心読めないからさっぱりなんだけど...」


「我もじゃ!!」


リリーさん...そこは自慢するところやない...。


「そうだった... 忘れてた...」


忘れないで!?ちょっと傷ついちゃったよ!?俺!?


「貴方はどこまで光魔法のことを知ってるの...?」


「光を出せて、尚且つ自分が思ってる武器なんかを作ることができるってことぐらいかな... まぁびっくりするぐらい脆くて使えないけど...」


すると、クロークは瞬時に刀を作り出した。


「これを思いっきり爆破してみて...」


「え?」


どういうことだ? いきなり光魔法で作った武器を爆破しろだなんて...。


「いいから...あ...爆破する時は外でね...?」


------------------------- --------------------------


「じゃあ 爆破させるけど...いいんだよね?」


「...うん」


「じゃあいくよ...点火!!」


結構高火力で爆発させたけどこれでよかったのかな...。


「じゃあさっきの刀見てきて...」


「え? でも...」


「いいから...」


全くどういうことなんだか... 爆発させたら跡形もなくなってるだろ...。


.........!?

どういうことだ!?

「刀が...壊れてるどころか 傷一つ付いてない...」


俺は確かに威力が高い状態で爆発させた...でも傷一つ...付いていない...。


「それが新しくわかったこと...。脆く作らないようにできる...」


「マジか!? これはすげぇ!!」


「ミノリ...素になってる...」


いかんいかん 興奮しすぎて男が出ちまった。


「にしてもよく発見できたね〜 私もびっくりだよ〜」


「どうやって硬くするの? てかそれって私でもできる?」


「それは...まぁ...時間と集中力が...あれば...?」


時間は作れるとして集中力...か?


「それでどうやって作るんだ?」


「武器の中に何重もの武器を重ねる感じに...」


ん〜?層を作るような感じなのだろうか?


「それだったら俺にもできるな」


え?誰この人...ってなんでこの男の人女の人の下着着てるの!?変態だああああ!?


「なんで貴方がいるのかな〜? 説明頼めるかな〜?」


ドクターの知り合いなのか? でもドクターめっさ殺気はなってるじゃん...。ってかなんでこの世界は変態が多いんだ...。


「私が呼んだ...」


「ああ、なんでも光魔法についてだったとかでな...死神に呼ばれたのだ」


死神?クロークのことか?...てかなんで誰もこの姿に何も言わないんだ...!! リリーなんて呆然としてるのに...!!なんで...!!!


「あ〜... ミノリ君、この人は...」


「いや、俺が自己紹介をしよう...。 俺の名はサタフォード・アルベルト、魔族の王をしている。 よろしくな ミノリ殿」


「よ、よろしくお願いします...」


なんで女物の下着を着てるんだ...。ダメだ...そっちに気をとられる...。


「ってはあああああああ!?魔族の王!?」


「いかにも、俺は魔族の王だ」


「魔王ってことは敵じゃないのか!?ドクター!?」


「あ〜 そっか〜 まだ言ってなかったもんね〜。魔族と人族は仲いいんだよ〜」


「え!? でも魔物は私たちを襲ってきますよ!?」


どういうことだ!? 魔族と魔物は繋がりがないってことなのか!?


「そうだね〜 魔族と魔物には繋がりはないね〜」


「寧ろ、奴らは我々魔族の敵でもあるしな。一緒にされても困る」


「...魔物は勝手に生まれる」


え...魔物って無から生まれるの...?マジでインフィニティやん...。


「奴らは手を焼いていてな...そこで光魔法の解明をしなくてはいけないのだ」


光魔法?なんか関係があるのか?


「いや〜? 関係が『あるかも』ってだけなんだけどね〜? ミノリ君は光魔法で作ったものを使った後どうしてる〜?」


「え? 普通に消してますけど...」


「そこなんだよ〜 どうやって消しているかってことなんだ〜。私たちは作った物しか消せないのか、それとも作ることが出来るなら存在を消すことも出来るんじゃないか〜って思ってるんだよ〜」


ん〜...。どうなんだろうな...。作る能力があるってことなら消す能力も存在するだろうし...。


「でもそれって光魔法と対になる存在ってことになるんじゃないんですか?光魔法は作る...。仮に対になる存在があったとしてそれが消す能力って感じで...」


「そうだね〜。私たちもその考えがあったんだけどね〜」


「...私が探してた。...だけどどこにも...」


「っていう感じにさ〜? いくら探しても作れもしないし 見つかりもしないんだよね〜」


「俺の方でも探してるんだが...やはり光魔法に隠されてるとしか...」


成る程なそれで此処に集まったってことなのか...。でもだ...なぜ女性物の下着を着ているんだ...。いっそ聞いちまうか?楽になった方がいいよな...。


「ミノリ君それはダメ」

「ミノリ...それはダメ...」


おっと☆聞いちゃいけないことだったか あぶねぇあぶねぇ


「そういえば、光魔法をここまで知ってるってことは魔王さんも光魔法使えるってことですよね?」


「ああ、使えるがお主らとは少し使い勝手が悪くてな。あと、サタフォードで構わんぞ」


「使い勝手が悪い? どういうことですか?」


「モノを作ることが出来ないのだ。光は出すことは出来るのだが...」


.........絶対それだぁ...!!


「あ、あのちょっとナイフ消せないか試してもらえますか...?」


俺は光魔法で出したナイフをわたした...。もしこれが出来たら完全にビンゴだ...。


「し、しかし」


「いいですから! 出来ると思って!」


「わ、わかった...フンッ...」


「「「「あ...」」」」


ナイフは灰のように崩れた。

.........ビンゴだぁ...!!


「サ〜タ〜フォ〜ド〜? 」


「ま、待て! 俺も知らなかったのだ!!」


「そこ動かないでね〜?」


「お、俺はこれで失礼する!! さらばだ!!皆よ!!」


「待ちなさ〜い?」


二人とも出て行っちまったわ...。


「...いつもの夫婦ゲンカ」


「あ、やっぱり夫婦なんだ」


姓が同じだったからそうだと思った。...え...じゃあ、あの変態魔王も俺の保護者なの...?


「そういえば光魔法のことサタフォードに詳しく教えなくてよかったの?」


「...いいんじゃない?」


いいのか...。てか魔族のと人族が友好関係があるとはな...。普通ファンタジーだと的なのにな...。そうなると獣人族が敵になるのか...? でも普通に俺たちの村や学校にいるしな...。


「あ...」


「ん?どうかしたの?クローク?」


「...学校忘れてた」


「リリー!?今から竜化して私たちを学校まで送れる!?」


「流石に二人は無理じゃ!!」


「...今日はサボろう」


「なんか忘れてる感じするけどいいか...」


------------------------- --------------------------


家に帰った後、スコットに激怒されたのは言うまでもない。

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