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プロローグ

警察からその事件が送られてきたのは、今から1か月前のこと。

それからは、自分がそのトップとして指揮に当たっていた。


戦争が起こったからと言って、すぐに裁判の仕組みが変わるわけではない。

戒厳令が敷かれた時点で、裁判所の管轄権が移譲されることにはなるのだが、検察官について制限はない。

私はそんな時に、主任検察官として難しい裁判にかかわることとなった。

「では、これから会議をはじめます。どのような証拠がありますか」

ホワイトボードを前にして、私は部下となった15人の検事に聞く。

一連の証拠の中で、重要な物は銀行通帳と手紙だろう。

中国の上層部との中国語によって書かれた手紙だ。

これらはすべて、警察の押収によって検察が見ることができる資料だ。

私たちは、それらの資料をもとに、証拠及び証拠目録を提出し、弁護士側がどのような主張をしてくるかを考える。

公判が始まるまで、相手がどう出てくるかは分からないから、ありとあらゆる対策を考えることが必要だ。

だから、会議は毎日のように、深夜遅くまで続いた。

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