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旅立ち

 四話目ー!


 五話目まで言ったらあらすじを少し変える予定です!


 まあ、特に意味はありませんが。


 それと近いうちに能力についての説明回に入ります。


 そしたら能力のアイデアを募集します!


 ぜひ応募してください!


「この浄波璃の鏡でお前の人生の善行、悪行を見た結果。次の転生は天道という事になった」


 重く低い声があたりに響く。


 浄波璃の鏡という事はこの方が閻魔大王様か。


 確か天道というと六道の中でも一番上に属する場所だったっけ。


 悪い事なんかした覚えが無いし、人助けとかもしてた覚えがある。


 まあ、大体助けた後にひどい目には会って来たけど。


「しかしお前の場合はあまりにも善行と悪行が釣り合いが取れていない。よって次の輪廻に入る前に今のお前のまま六道から外れたところへ向かってもらう」


 六道から外れた場所?


 どういうことなんだろう。


「難しく考える必要は無い。ただのボーナスステージのようなものだ。そこで善行を積めば次の生は更にいいものになるし、悪行をつめばそれだけ次の生は苦しいものになる。そしてその世界で死んだら次の生へと向かってもらう。ただそれだけの事だ」


 さっきまでの威厳が少し和らいで易しく説明をするように言う。


 それにしてもボーナスステージか。


 何が起こるんだろう?


「心配せずともいい。そこにはお前の同類が沢山居る。災害にあって死んだもの。無慈悲に殺されたもの。何もしてないのに悪だと決め付けられて死んだもの。そいつ等が住んでいるだけだ。基本的に悪い奴はいないし、そこでは寿命もない。更にその世界ではその者の生涯を表す力まで与えられる。だから本当に善行と悪行のバランスの取れないものたちへの救済の場だ。気張らずに行って来い」


 本当にただのボーナスステージらしい。


 まあ例えこれが嘘でも抗うすべなんてないしな。


 それに僕の人生を表す力がどんなものかも気になる。


「行くことに決めたようだな。よし今から送ってやろう」


 さて。次の世界ではどんな人に会えるのだろう?


 まあ、生前の世界みたいに濡れ衣をかぶせられない場所ならどこだっていい。


「ああ、そうだ。もし、出来るのなら、誰かの心の支えになってやってくれ。あそこには傷ついた奴がたくさん居るからな」


 最後に優しい声で巨躯の男が声をかけた。


 その瞬間にいきなり体の感覚が戻る。


 さっきまでは感覚がなさ過ぎて気にもしなかったが、感覚が戻ると驚く。


 僕は体が戻った事により話す事も出来るようになったようだ。


 そうだ最後にこの人? に言っておこう。


「分りました。僕が支えになれるのならば出来るだけなりましょう」


 男は驚いた様子でこっちを見ながらつぶやくように言う。


「人間と言葉を交わしたのは何時ぶりか忘れたが、悪くないな」


 男は少し口をゆがませている。


 笑っているのだろうか?


「さあ、行って来い。基本的に困る事はないはずだ」


「では、行って来ます。これからも仕事頑張ってください」


 こうして僕は死後、また別の場所へ向かったのだ。

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