表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

境目の鏡

 中二全壊!


 あまり突っ込まないでください……


 自分でも分ってますから……

 

 なんだここ?


 僕は確か僕をいじめていた奴等を助けて死んだんじゃなかったっけ?


 あたり一面真っ白だし。


 ああ、死後の世界か。


 これから輪廻転生でもするのだろうか?


 今まで生きてきた記憶が消えて別の人間になるという事はやっぱり怖い。


 だけどどうしようもないことだろうし、しょうがない。


 そう思いながら立ち上がる。


 その瞬間にいきなり視界がはじける。


 白い色しか見えなかった視界は突然の色彩に反応できない。


 徐々に目が慣れてくるとそこには髭面のいかつい男が座っていた。


 しかしまともではない。


 まず体長が十メートル以上ある時点でおかしい。


 その体躯にふさわしい巨大な両手で鏡を支えている。


 周りを見渡してみると血が染み込んで固まったような色の黒い大地。


 少し顔を上げてみると血を大量に蒸発させたら出来そうな真紅の空。


 縄で繋がれて引きずられていく人や動物達。


 羽を与えられて空に飛んでいく人や動物達。


 まさしくここは――――


「死者の罪を数え裁く場所。生ける者はたどり着けぬ故郷。天国と地獄の境界。ここは最後の審判を行う場所也」


 ――地獄だと思ったけど少し違うらしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ