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馬鹿の鏡のような気がするよ……

 読みたいという人が一人いたのでとりあえず一話を!


 ここから先はテキトゥーッデス!

 今現在。


 僕は家に向かって歩いているはずだった。


 そして帰る途中に同じクラスの人間とであって、泥棒は学校に来るなとしつこく言われている。


 聞こえてくる言葉は進歩をしらない、


「オマエ泥棒なんてやっててよく学校にこれるな」とか、


「泥棒なんか学校辞めて警察に捕まっちまえ」と、その他数パターンのボキャブラリーしかない悪口だ。


 五人も居るんだからもう少し思いつけよとも思わなくもない。


 それ自体は別にいつもの事だ。


 だけどいつもと違うところがある。


 そいつ等の後ろに運転手が居眠りしてるトラックが全速力で突っ込んできているのだ。


 このままだとやかましい五人は確実にこの世からおさらばだ。


 車を見て一瞬の恐怖からか体が硬直しているようだ。


 その中で僕は五人を助けられる位置に居る。


 しかし助ける義理なんてミジンコほどもない。


 しかも助けたとしても僕は死ぬ。


 そんな状況で五人を助けるか、助けないか。


 助けなくても犯罪ではない。


 生き残る権利だ。


 やかましいのが五人消えるだけだ。


 それに比べて五人を助ける事のメリットの無い事無い事。


 皆無に等しい。


 自分は死ぬは、にくい五人は生き残るは最悪だ。


 だから助けるなんていう選択肢を選ぶ奴は間違いなく頭が狂ってる。











 ――つまり僕は狂っていたんだと思う。


 僕は五人がちょうど車の軌道からそれるように押し出す。


 全力で体当たりした結果五人はビリヤードのごとく吹っ飛んで行った。


 そして僕の体も――――



 バコン!! 


 という音の次には回転する視界。


 体中の感覚が一発で消えた。


 そして回転が止まったと思ったらいつの間にか地面に落ちていた。


 あー。


 なんか自分の足が遠いところに見えるなあ。


 足だけ車の下に行ったのか。


 どんな轢かれ方だよ。


 まあ、さっきの五人は生きてこっちを見ている。


 あ、一人吐いてる。


 失礼な。命の恩人だぞ?



 まあ、足が吹っ飛んだ死にかけの体なんて見たい奴はいないだろうけどな。


 うん。


 僕の命はもって五秒か。


 自分で言うのもなんだけど善行を積んできたと思うんだ。


 次の人生はせめて善行が少しでいいから報われますように。


 はは、やっぱり僕って驚くほど未練が無いや。


 自殺しようか悩んでたくらいだし当たり前か。


 まあ、僕みたいな敗者にお似合いの最後だな。


 ああ――全身から力が――――










 ~とあるニュース~

『○月○日。午後四時ごろ五人の少年をかばい、一人の少年がお亡くなりになりました。

加害者は、会社で三日間連続で働かされて疲れていたと供述しています。続きましては――』

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