第二話 もしかしなくてもやれる
まぁ、元の世界のようにスマホとかはなかった。まぁ両親が持っていないだけかもしれないが。
獣人がヘッドフォンどこにつけるか見てみたかったのに。自分の場合狐耳と人の耳両方ついてるわけだが。
あー、鏡で見る度に惚れ惚れする。赤ちゃんの頃から絶世の美女が約束されてるってもんだ。イケメンに生まれたかったなぁ。と言うか俺後略される側じゃね?
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あれから数ヶ月が経った。まぁ圧倒的に歩いてきた時の方が多かったのですぐに歩けるようになった。
この家、結構広いらしい。
「セラ!おいで!」
あぁ、私の名前だ。もう少ししたらお父さんの名前とか呼んでみよっかな。
「セラは可愛いなぁ、早く鑑定を受けさせてやりたいよ!」
「ええほんと!うちの可愛いセラちゃんは立派な子だものね〜!」
鑑定!おきまりのやつ?
「!!」
「笑った!そうかそうか!」
思わず笑みが溢れた…どんな魔法とか使えるんだろ…
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「お父さん、今日約束の日でしょ?」
ええ、数年が経って俺も6歳になった。家で本を読んだり近所の子と遊んだり、まぁ変わんない数年だった。が、それも今日まで。ついに鑑定してもらう日が来たのだ!
両親はどうやら顔が広いようだ。ここはギルドのようなもの?受付嬢とも顔馴染みらしい。
「あ!ダンさんにキョウさん!」
名前も知ってるのか、登録とかがあるならしってるか?昔ダンお父さん、キョウお母さんって呼んでって言われたっけなぁ。
「今日は娘に鑑定を受けさせようと来たんだ。俺がこのギルドに来るのも久しぶりだし、挨拶もな。」
父は昔からのギルドメンバーらしく、従業員全員が父の顔をみるとああ!という反応。
「じゃあ、そこのお嬢さん!こっちに来ましょうね〜」
やった!待ちきれない!
「じゃあ、この装置に手を入れてね!はい!そこまでで良いよ!じっとしててね!」
それはなにか複雑な歯車や光る石など複雑な機械のよう、水晶に手をかざす、とかじゃないんだ。
「はい終わり!結果はお父さんとお母さんに紙で渡すから待っててね。」
あー、終わり?もっと派手に光るかと。
「お父さん、お母さん、終わったよ。待っててだって。」
他愛のない会話をしていると受付嬢が紙を持ってやってくる。
「お子さん、基本的に両親の能力を引き継いでいる上に元来の素質で聖魔法の適正が素晴らしいわ!。他の系統も問題なく扱えるし、将来大物になるわよ!」
へー!よく分かんないけどあの喜んでる姿を見るに凄いんだな。
「なあセラ!聖女になれるんじゃないか!?」
聖女、本で読んだ。高い聖魔法の適正と適切な修行、素晴らしい精神を持った女性が聖女になれるらしい。そもそもが国直属に任命するもので、寿命が長い種族でも一生遊んで暮らせるほどにお金も貰える。が、目指すなら今から25歳辺りまでずぅっと神学の勉強や聖女になるための修行などに費やさないといけない。それに需要が高過ぎて他の国にも気軽に行けないらしい。それは嫌だな。
「お父さん、お母さん、私冒険したい。聖女嫌だよ。」
「分かった!気が変わったら言ってくれ!」
「セラちゃんは冒険者になりたいのね!」
あっさり承諾、か。親も遊んで暮らせるってのに。良い両親を持ったんだ。
「ほら、受付の人にも挨拶して。」
「ありがとうございました。受付の人。」
そうだ。感謝は当たり前のことだったな。
それから15になるまでに前世で言うところの塾に当たるものに行かされた。この国は15歳から義務教育が始まるらしい。15歳から三年、22歳から大学なんかに行ける、飛び級でも入れるらしい。
何故かは分からないが、塾は沢山あった。入る塾もたくさん選べた程に。
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「セラちゃんお父さんと話したんだけどね?、国立のスペストーチ学園に行かないか?学費なら払えるし、良いと思うんだけど。」
「お父さんも行ってたけど、良いところだったぞ!」
スペストーチ学園、国内で二つしかない国立の学園で色々な分野が学べる。まぁ授業よりレポートや実技の割合が多い学校らしい。
「うん。行きたい!」
夢の学園ライフか。塾では基本喋れなかったからな…高校デビューってやつ?
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あぁ、あっさり入学式まで来た。準備とかで忙しかったなぁ。
「えー、我が校は……」
なんか壮大な事言ってる。あの人が学園長?強そう。
「おい。」
さっきから角が当たりそうですこし鬱陶しかったんだよこのチビ…え、可愛い。
「お主もこの学園に入るというなら我に挨拶するのじゃ。」
生意気以外は完璧だ。ドラゴンの尻尾に青い澄んだ髪色。立派な角。
「まずは挨拶でしょ?」
「こほん。我は偉大なる半龍なり!名をギリウスと言う!!!」
「セラ、です。」
「ふむ。セラか!気に入った!狐の少女よ!」
ぐいぐい来る…苦手だ。
まぁ話しかけてくれるのは嬉しいかな、角邪魔だけど。
「特別に我おすすめの食堂を教えてやろう。一緒に食べに行くのも良いぞ!」
食べに行きたいって素直に言えば良いのに。
「入学式が終わってからなら。」
丁度友達できたらご飯食べに行って良いよ、とお金を貰ってたんだ。
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ギリウスはなんとも庶民的な場所に案内してくれた。この雰囲気、前世の食堂と雰囲気似てる、かも。
「我おすすめの発酵豆の出汁汁じゃ。」
え!?味噌汁?えぇ!?
「あ、ありがとう………」
味噌汁、まじで味噌汁。へー、こんなものまで。
「発酵豆、とはどんなものなんです?」
「そみ、と言われるもんでな。昔東の国から渡ってきたらしい。」
あ、本当に味噌?転生者がいっぱい来るったら言ってたしおかしくないか。
「そして新鮮な刺身に合う調味料も置いてあるのじゃぞ!」
「醤油か。」
「え?」
あ、分かんないか。
「あの。日本人ですか?」
え?のじゃ口調は?ていうかもしかして…
「あの…はい。」
「あ、ごめんなさい。なんか…」
転生者だったかぁー!!
「はは…」
きまず、久しぶりにあった同級生かよ。
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それからギリウスと名乗る人は女神に言ってドラゴン娘になったらしい。
のじゃ口調は母譲りらしい。
「まぁ、はい。いやぁ…なんか転生者いっぱいいるって聞いたけど全然見なくて。セラさんに出会えてよかったです。」
「セラでいいよ。あとのじゃ付けよ?なんか違和感。」
「分かったのじゃ…」
次回更新は来週を目処に。まだまだ慣れないもんで時間がかかるんだ…




