第一話 人の子など
文書くのが人生初です
(声も出ない……) 瞑ったまま水中を漂うような感覚で何もできず、ぼーっとしていると
「…さん。地球人さん!!」
振り向くとこちらを呼ぶ声が。
「あーそうでした。声帯だけ作りますか。」
「…!しゃ、喋れる!」
明らか普通の状況じゃない…死んだ?にしてもあの椅子に座ってる女はなんだ…?
「あー、こほん。あなたは異世転生者のに選ばれました!!」
「あ、あの…死んだんですか?僕って」
いまいち分からない。何故このような事になったのか
「そうですね、心臓発作です」
人生ってこれからだってのに…なんで俺なんだ…
「まぁまぁ!選ばれたって事は名誉な事なんですよ!それに特典もありますしね!」
「と、特典って?」
まってましたと言わんばかりに食い気味で
「ふふ…条件を飲めば好きな姿で転生させてあげまーす!」
好きな姿だと!?魅力的だ…超絶イケメンになってモテまくれるのか!
「じゃ、じゃあイケメン狐獣人吸血鬼とか…」
「もっちろん!!お安い御用ですっ!」
だがすぐにその女は
「ですが条件があります。それは絶対に了承してもらわないといけないのですが…」
「女性として転生して欲しいのです。」
予想外。てっきり魔王を倒してくれとかかと…
「何故です?」
「それがですね…以前から転生者を送り込んでいたのですが、比重を間違えてしまい、イケメン男性転生者が増えてしまったのです。」
「だからって…わざわざ女性として転生って」
さっぱり理由がわからん。
「と、思ったのですが…一部の転生者がずっとモテ続けた結果…子供を作るのも時間がかかるでしょう?年々出生率が減っているのです」
「だったら女性を転生させればいいじゃないですか!わざわざ男を女に転生させる必要性がないでしょ?」
「いやぁ、上の人がね〜…もうそのやり方はやめろと。」
「バランスを間違えたって事ですよね?なおさら女性の数を増やした方がいいじゃないですか!」
「私もそう思うのですが、もうやれってうるさくて。望む姿と言ったでしょ?」
それじゃ望む姿だなんて……とてもじゃないけど言えない…
「まぁ、いいでしょ?性別以外はほぼ全て望む姿なんですから。」
根本から違うんだ…推定神様と人間とじゃ価値観が…
「まぁ…どうしても拒否するなら虫からスタートになりますけど。」
「……………」
選択肢を与えるフリをして実際はほぼ一択、
「わかりました。」
「そーこなくっちゃ!いやぁそれにしても珍しいですね?せっかく美少女に転生できるって言うのに乗り気じゃないんですもん。」
決めたからって後から………
「はーい、じゃあそゆことで。」
そう言われると光に包まれ自然と眠ってしまう。
ゆっくりと。徐々に体の感覚がなくなっていく……
「…」
目が開きにくい………もしかして赤ちゃんからスタート系?
「…まぁ!元気な女の子ですよ!」
助産師さんの声か。
「可愛いわ〜!」「俺達の子供…!」
こちらの母と父の声が聞こえる。
これが…お母さんとお父さん?うわぁ、美男美女って感じ。あー、ちゃんと希望通りか。お母さんは狐耳だし、お父さんは目が赤くて牙っぽいのがあるな。
……俺が危ない目に遭ったら悲しむんだろうか。当然か、
「な、泣かないぞ?」
そ、そうか…生まれたばかりなんだし泣かなきゃ。
「おぎゃあ…うぅ!」
こんなもん?なんか恥ずかしい…




