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バッテン。

作者: caem


 あの 不愉快な音を まだ聞いていなかったのに


 あの か細い音はまだ みたことはなかったのに


 あの 小さな吸血鬼はまだ 見当たらなかったのに


 ぷーん ぷーん ぷーん その音が じつに憎いのだ


 ぷーん ぷーん ぷーん 奴らには 対策してたのに


 とにかく 足の裏をキレイにしたら 襲われないらしいと


 とにかく 頑張ってキレイにしていたのに 血を吸われた


 ぷっくりと腫れていた 毒を注入されていた


 軽やかに逃げようとしていたのを パチンと潰した


 掌が 真っ赤に染まった



じつに、イヤらしいところを刺されました。

痒くて、たまらない!

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