憑依したので生き残る為に協力します
突然のことだった。私は異世界に敗戦国の王女に憑依した。王国が滅ぶ日に
目が覚めたら知らない場所にいた
「どうか子供達はお助けください!まだ子供なんです!」
私が憑依した子の母親だろう。娘を抱きしめ必死に守ろうとしている。
この子も母親も震えている。怖いのだろう
他に跪いている人はおそらく父親と兄二人
(私も怖いよ!!)
「お前たちは戦争に負けた王族は根絶やしに常識だ」
「我らは分家です!国王夫妻も王太子も死にました!私と妻は受け入れます!どうか子供達にご慈悲を!皇太子殿下!」
(両親も殺さなくていいだろ!幽閉でいーじゃん!)
「駄目だ」
皇太子が剣を振るう。父親の首が飛んだ
(ぎゃあああああ)
「母上と妹は修道院に入れてやって静かに一生を過ごさてください」
「お願いします」
頭を床に打ちつけ嘆願する兄
「頭を上げろ」
ぐさっと音がした剣で一突き
(イヤーーもうこれ詰んだ異世界憑依した当日に殺されるなんて。私は普通の生活をしてただけなのに)
私が憑依した子は恐怖で震え声も出せないそりゃそうだよ
ぐいっと母親の頭が掴まれ引き痙られる
「娘はまだ15歳どうかご慈悲を」
剣が振り下ろさる。飛び散る血が女の子にかかる