姫として転生しましたが、待遇がよくありません。平民としてやっていこうと思います。
短編になります。
読んで頂けると嬉しいです。
「いらっしゃい!今日は、何にしますか?」
「日替わりランチを3人前、ヨロシクな!」
「メインが魚のフライだけど、足りる?ちょっと高くなるけど、お肉が良くない?美味しい魔獣の肉入ってるよ。」
「そうか。じゃ〜悪いが変更で、肉料理をメインにしてくれ。」
「毎度〜、肉料理3人前ね。ありがとうございます。」
ここは、大陸の中央に位置するミカノ王国。
王国と言っても小さな国なの。
そうだな、ヨーロッパの中のスイスみたいな位置かな?
国のまわりは、他所の国なの。
だから海に面して無いから、海産物は高いし中々手に入らない。
でもそれを補うように魔獣が山には多くて、確かに被害もあるけど、恵みでもあるのかしら。
魔獣の素材を求めて冒険者が多いから、経済的にも助かってると思うの。
山にはダンジョンもある。
ダンジョンというのは、すっごい危険な場所何だけど、お宝や資源の宝庫なの。
命がけにはなるけど、冒険者には魅力的な場所なんでしょう。
だから、ミカノ王国にはすっごい大きな冒険者ギルドがあるのよ。
というか、大陸全土に広がってるギルドの総本山かな?
そうだった。
冒険者はまず冒険者ギルドで登録するの。
仕事の仲介や斡旋、トラブルの対応とか、冒険者するなら登録しないと中々仕事もないと思うのよ。
ランクもあって上に上げれば、報酬もすごいしね。
ミカノ王国は、軍事力もショボいと思うけど、直ぐに統合されそうなのに王国のままでいられるのは、周りが全て高い山に囲まれているのと、この冒険者ギルドがあるからだと思うなよ。
通り道は、本当に一箇所しかないしね。
だからそこに、立派な関所を建てて何とか独立を保ててるって感じ。
あっ、申し遅れました。
今の説明仕方からもお分かりのように、日本からの生まれ変わりなんです。
今の名前はミオと申します。
食堂では冒険者の方々にはお世話になっております。
冒険譚、夢があって聞くのは大好きです。
食堂で働く一般人への転生?
いえいえ、これでも一応元お姫様なんですのよ。
この国へ嫁いでくるはずのお姫様でしたから。
一応それも、王太子に。
我が祖国はこの王国の北側に位置する帝国です。
帝国、そう大きな国ですのよ。
武力も資源もあるし、お金持ちなお国なんですの。
それはそれは、腐った国でした。
兄弟での足の引っ張り合いは普通で、酷い時は処刑されますの。
そうして勝ち残ったものが、帝位につくらしいのです。
あっ、無理。
元、平和な国日本で生まれ育った私には、無理ですね。
元々そんなに才能なかったはずだし、母様も私を産んですぐに亡くなったみたいで、後ろ盾のない姫なんて
殆ど眼中にないみたい。
いや〜、助かりましたわ。
姫とは思えない離宮に隔離されてましたが、なんのなんの日本でいた時の家より超〜立派よ。
一応、お世話をしてくれたりする人はいたから、困りはしなかったかな。
必要最低限以下なような気もしますが、元日本人ですから、自分の事ぐらい自分でできますので問題ありませんでした。
嫌がらせみたいなのはされたけど、全て報告してたから全然大丈夫。
すぐ居なくなるからね〜。
こんな捨てられた姫でも、姫は姫ってことかしら?
ある時、どういう経緯から婚約になったのかは私の知ることだはないですが、この国への輿入れが決まりましたの。
ヒャッホー、ブラボーです。
この離宮から出れます。
折角なら、外の世界を見て回りたかった。
神様、ありがとうございます!
初めて感謝を捧げましたわ。
それまでは、罵詈雑言を捧げていましたから。
当然ではないですか。
何で平和な日本からこの帝国への転生なんですか?
死ななかったのは、運が良かったからですわね。
悪運だけは、なんかいいみたいなんです。
直ぐに輿入れしました。
バイバイ、祖国よ。
二度と足を踏み入れることはない!
いらっしゃい、新しい王国。
きっとイヤ男で、よくあるパターンの愛妾持ちだと思うのよ。
だって意味無し姫を嫁になんて、いくら相手が大国でもないわ〜。
また、離宮生活?
飽きました。
私は、世の中を世界を見たい。
だから、決めたの。
輿入れの途中で事故死しようって。
いても居なくてもいい姫なんだから母国からは、文句だけで済むように、母国の兵士が守ってくれている時に仕掛けました。
他国に入ると、護衛が変わるからね。
迷惑はかけたくなかったし。
幸いなことに護衛に、私の乳母の息子がいたの。
イェーイ、これはいけるって思ったんだよね。
同行者に協力者がいるのは、ラッキーでした。
滅多に会わないし、前髪長すぎて顔立ち分からないけどね。
私には優しかったから絶対に言うことを聞いてくれると思ったの。
で、実行。
あっけない程、すんなりと成功しました。
おや?とは思ったのよ。
でも、まっいっか、ですましたのよね〜。
ほら、悪運強いから。
ウフフ、前からしたかった食堂で働いているの。
世界を見て回る?
なんかここの国で働いてもいいかなって。
仕事も楽しいから、居着いちゃいました。
乳母の息子にも、世界を周るには力かお金がないと無理だよって言われて納得しました。
でも、母国での暮らしより楽しいし、お料理も温かいから美味しい。
食べれない料理とかが、結構出てくるの。
見た目は大丈夫なんだけど、体が拒絶するのよ。
そういや、寝てる時にバタバタしてあれはわざと音を出して掃除してたわね。
あら?母国の私への対応って非道かったのでは?
前世持ちでなかったら、メンタルやられてたかも。
でも、食べれない料理は、2、3日に一回ぐらいだし、掃除もそうかな?
まっ、普通に寝てましたけどね。
本来ならこの国の王妃さまで、そっちの方がいいんじゃないかって?
とんでもない。
食べる事に困らなければ、平民が一番よ。
元王族が言ってるから間違いないから。
特に異世界転生した者には、王宮はキツイよ。
それに母国同様、まともな扱いではないでしょう。
「いらっしゃい。」
「いつものオススメをお願い出来ますか?」
「お肉がいいのがはいってるからそれでいいですか?」
「お願いたします。」
いや~ん、今日もイケメンではないですか。
2、3日に一回来てくれる常連さん。
もうね、イケメンなのよ。
金髪青眼って、王子様じゃん。
申し遅れましたが、私は黒髪黒目の可愛い感じの女の子です。
そう、日本人と同じ暗い色彩なの。
いや、日本ではいいのよ。
ただ、この異世界派手なのよ、色合いが。
私も、銀髪とかが良かったけど、仕方ない。
でも、銀髪は私をよく虐める異母姉を連想してしまうから、やっぱりいいや。
あっでも、こっちではこの髪色は珍しいみたいなの。
眼の色もね。
やはり、黒色は不吉な感じがしてイヤなのかな。
だから、母国では嫌われたのかな?
まっ、モブだから色彩まで文句言ってたら神様への文句が終わらないからね。
今は幸せだし。
「ごちそうさま。美味しかった。、、、また、来ます。」
「は〜い、お待ちしております。」
わ〜い、楽しみだな。
イケメン好き。
アイドルに疑似恋愛してるみたいで楽しいな。
本当に平民とし来れた私は幸せ者ね。
母国にいたら、最悪だったわ。
ミカノ王国の神殿には、王太子である第一王子シオンが参拝の為やってきた。
神官長なのか恰幅のよい男性が、シオンの姿を見て頭を下げる。
シオンも頷く。
この王国では、王族が神への参拝の為に神殿にきた場合のみ、私語は厳禁となっていた。
その為に何が私語にあたり神の機嫌を損ねるのかわからない為に、口を開かないのが通例となっていた。
シオンは、一人で神殿の中で最も豪華な一室に入っていく。
王族が、参拝する時のみこの豪華な部屋が使われる。
礼拝堂ではなく、ある一室での参拝。
だが昔からの伝統である為、誰も疑問には思わなかった。
≪ヤッホ〜、シオン元気?≫
そこには、美しい金髪を腰辺りまで伸ばし、瞳も金色に輝いている極上の美女が椅子に座っていた。
「相変わらず、威厳がないですね。」
≪え〜、今更じゃん。なになに、まだ愛しい妻になるはずだったミオに振り向いてもらえないの?≫
「、、、」
≪告白しなさいよ。≫
「女神ビーネ様!よくもそんな事が言えますね。元々、使徒何でしょう?しっかり、指導してもらいたいもんですね。」
≪は?八つ当たりはやめてよね。シオンがヘタレなだけでしょうが。一目惚れした姫に会うために、乳母の息子になって会いに行くとは思わなかったわ。いや〜、笑ったよ。顔まで隠してさ。でも、肝心のミオがミカノ王国の王太子の顔を知らなかったからね。一生懸命、顔が分からないようにしてるのにさ〜。≫
「仕方ないでしょう。帝国に行ってる時にたまたま庭を散策している姫に、好意をよせてしまったんですから。まさか、忌み子としていない者とされていたとは。探すのに時間がかかりましたよ。」
≪そうね。あの国では、黒髪黒目が神の使いって知らなかったみたいね。≫
そうミオは気づいていなかったが、ここミカノ王国は神の住まいし国として大陸全土で崇拝の対象となっている国なのだ。
だから、侵略されることもなかった。
また、軍事力も実は大陸屈指あった。
しかし、母親の庇護のない捨てられた姫では、大陸での常識が通じなかった。
礼儀作法等は教えられた。
何処にでも人質として出せるように。
後は、姫としておかしくない一般教養だけ教えられただけ。
その勉強に、ミカノ王国の話しは含まれていなかった。
≪しかし、神の使いとして生まれ変わるようにしたのに、私との話しをすべて忘れるとは思わなかったわ。今までにないタイプね。帝国にいる時は、ずっと文句しか聞こえなかったわ。≫
「いや、女神ビーネ。ミオならありそうですよ。楽観的すぎな傾向がありますからね。後、あの境遇では、文句いいますよ。」
≪確かに≫
「大体、何度殺されそうになったことか。」
≪神の使いの力が食事の毒に反応して大事に至らなかっただけだからね。多分、毒では死なないと思うけどね。≫
「私がミオのことを影から守っていましたが、国の終焉を見ている感じでした。最悪な環境ですね。しかし我が国が、忌み子を嫁にほしいと言ったことがそんなに嫌だったんですかね。」
≪アハハ。それはそうでしょう。だって、大陸の事実上の覇者の国に忌み子が嫁ぐ。父王は自分達がしてきた事を隠したいし、姫達は自分達こそが相応しいと思う。フフフ、その結果が暗殺計画。食事の毒に、夜な夜な暗殺者を差し向ける。とても醜い。あ〜、本当に醜い国。≫
女神ビーネの瞳に冷徹な光が宿る。
基本、神とは無慈悲なのだ。
ただ、代々ミカノ王国のソレも王族を、気に入っている。
女神ビーネは、この国の直系の王族を我が子かと勘違いしていると思われるほど目にかけている。
ある意味この大陸においては、ミカノ王国の王族こそが神の使いの位置であった。
≪フフフ、あの国にはすでに加護などないわ。衰退の速度は早まるわね。フフフ。で、ミオを幸せにできそうなの?≫
「いつでも出来ますし、準備は万端に整っています。正直、足らないのは本人だけですね。」
≪そこ、一番大事だよね。≫
女神ビーネは、呆れたように話す。
フンッ、とシオンは顔を背ける。
≪まだまだ子供ね〜。でも、ミオの使徒の仕事もどうしようかしら?今、幸せそうだしね。≫
「断固反対しますよ。あんなに可愛いのに、無理だ。俺が、無理だ。」
≪本当にミオが関わると行動が、変よシオン。≫
「何と言われようが、無理ですね。新しい使徒を選んで下さい。」
≪冷たいわね。まっ、いいか。あなたとのやり取りも面白いし、あなた達のこれからも見たいから。ウフフ、楽しそう。でも、申し訳ないけど使徒は途中で変えられないのよ。≫
「新しい使徒、期待してますよ。」
≪話を聞きなさいな。無理なの、神の力でもね。安心なさい。使徒に使命はないわ。地球でのあの子を気に入ってたの。だから、ひと席空いてた使徒にしたのよ。≫
「、、、理由が単純ですね。」
≪確かに。でも、神に好意を持たれるのは凄いことなのよ。シオンも、自覚してね。≫
微笑みながら、女神ビーネの姿が薄れていく。
この部屋は、神界とも繋がっている。
神の力で、許可した者しか入室は不可能であった。
神官長でさえも入ることは出来なかった。
≪あっ、そうだ。ミオと毒家族が接触するかも。≫
「は?」
≪フフフ、気を付けてね。彼女の使徒の力は玄武。自然に愛されし者。一度力に目覚めたら、人の理から外れるわ。≫
「は?」
≪目覚めなければ、大丈夫。また、あなたと同じように人の輪廻の輪に戻るわ。来世も玄武だけどね。≫
「いらん、加護を!」
≪シオン、頑張りなさいな。神界から見守るわ。じゃ〜ね。≫
「いい逃げだな!、、、あっ、いかん。ミオのとこに急がねば。」
「なんて安っぽい食堂なのかしら?こんな粗末な場所信じられないわ。病気にならないなんて、あ〜、いやだいやだ。」
出た、出たよ、バカ貴族。
ミカノ王国では、勿論貴族もいるし乗り越えるのが難しい階級はある。
でも、貴族は市民あっての貴族。
私の言わせれば、貴族なんて市民に養ってもらってると思うんですが。
ま〜、仕事をしている貴族はいいけどね。
今の言動のバカ貴族はだめだ。
顔を見てみる。
腰まである銀髪が縦ロールになっていた。
瞳は、茶色かな?
顔は、可愛いかなって感じで17歳ぐらいかな?
私より年上?
ん?何か見たことある?
ん?こっち見てるけど、目つきがメッチャクチャ悪いんですが。
「その忌々しい黒髪。生きていたのね、ミオ。」
おや?名指しされた。
ん?あ〜、最低姉だ。
いやがらせ、嫌味なんて普通にしてきたからね。
なんでここにいるの?
帰れ、空気が汚れるわ!
「殺そうとしても殺せない女が、簡単に死んだなんておかしいとは思っていましたの。やはり、直接始末をつけなくてはならないみたいね。」
ニタリと、気持ち悪い笑いをする。
ヤバい。
今、お昼過ぎて一段落できる時間だから店番は私一人。
お客様もいらっしゃらない。
居たら、きっと助けてくれたはず。
権力、それも他国だから、自由人である冒険者なら助けてくれたと思うけど、いないなら役に立たない。
というか、私、命狙われていたの?
「フフフ、疫病神が居なくなればこの国の王妃は、私よ。」
「、、、勝手に王妃になって下さい。私は、しがない平民ですから。」
「何度、国から疫病神の次に私の婚約を打診しても、全く良い返事がなく、おかしいと思ったのよ。どうせ一度は居なくなった事になってるんだから覚悟しなさい。」
護衛の騎士が刀の刃をこちらにむける。
なんで?
折角、自由になったのに、いつまであの国は私から離れてくれないのよ。
そうよ、あんな国失くなったらいいのに。
一人の護衛騎士が私に向かって刀を振り下ろそうとする。
ドクン、ドクン。
何だ?
身体の奥から力がみなぎってくる?
何なの?
でも、なんだろう。
これは私の力だ。
そうだ、私の力だ!
身体からいや、身体の芯から何かに変貌しようとしている。
私が私以外の何かになりそうなのだ。
でも、怖くもないし、私は私だ。
その時、食堂の入口から突如、突風が向かってくる。
私に刃を向けていた騎士は、壁まで飛ばされた。
ついでに私のバカ姉も一緒に飛ばされる。
「無事か?怪我はないか?何か身体に異変はない?」
あら、イケメンのお兄さんではないですか。
何か私を変えようとしていたモノは、何処かへ消えた。
何だったんだろう?
というか、お兄さんナイスタイミング!
助かりました。
「大丈夫です。本当にたすかりました。」
「良かった。ところで、この床に転がってる奴らは、僕が預かっても大丈夫?」
「エッ、でもこの特に悪趣味な服装の女性は、え〜と、多分厄介な者なのでその、なんというか、、
、」
駄目だ。
帝国の姫って話せない。
私の正体がバレるし、お兄さんにも迷惑がかかる。
かといって、私が連れに行けないし、行けてもまた殺されそうだし困ったな〜。
「フフフ、何も問題無いですよ。この国では如何なる身分の者でも、理由なき殺生は許されていませんよ。」
「そうなんですか?」
「えー、大丈夫です。冒険者ギルドにでも引き渡しましょう。」
ん?
そうか。
ギルドなら大陸中に支店があるし、帝国も苦言を言うぐらいて終わるかな?
終わるよね。
私も、困るし。
「お言葉に甘えていいですか?」
「勿論ですよ。」
「では、すみませんがヨロシクお願いたします!助かります。」
「役に立てて良かった。、、、本当に体は大丈夫ですか?」
「ん?はい。何も怪我はないですよ。」
「、、、髪の色も眼の色も変化していない。何とか間に合ったかな?」
「えっ、何か言いましたか?」
「いえいえ、何でもありません。では、この狼藉者達は、連れていきますね。」
「ハイ!」
大丈夫だよね。
頑張ってね、ギルドの方々。
私は大変、気分も爽快になりました。
もう、母国から人は来ないことを祈っております。
「さて、片付けないとね。女将さんに怒られるわ。」
フフフ、今日も良い一日になりますように。
「申し訳ございません!まさか、少し買い出しに出ている間に狼藉者が来るとは。」
食堂から少し離れた街の一角で、体のふっくらした女性が先程の男性、シオンに頭を垂れる。
「私の油断でもある。これからは、影の護衛をやはり設置しよう。2度とないとは言えないからな。」
「、、、」
「何だ?申せ。」
「では、乳母としてミオ様と接して、今度は女将として接して、いつ侍女、もしくは護衛騎士として接することができるのでしょうか?」
「いや、そう言われると。」
「この際ですので言わせてもらいますが、確かに諜報を得意として変装にも定評がありますが、本来の私の姿を早くミオ様には見ていただきたいです。」
「、、、頑張ります。」
「ヨロシクお願いいたします。」
帝国は今回の姫の暴挙の為、完全にミカノ王国からの国交断絶を言い渡された。
それにより他の国からも、徐々に距離を置かれ孤立していった。
また、女神ビーネの加護が完全に消失したことにより、大地は荒れ、逆に魔獣が活性化していった。
後、数年で大陸から帝国の名は消えていくだろう。
また、王国に乗り込んできた姫は、劣悪な環境の修道院へ行くことなり、厳しい監視の目の中暮らすことになった。
「あらら、何とかなってしまったわね。玄武の開放あると思ったのに、シオンったら。でも、鍵はひらいたわね。ほんの少しの刺激で開放されるわね。さて、シオン。あなたは、どうするのかしら?」
神の国で、女神ビーネは微笑んだ。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
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『私の周りは人外な強さばかりでした。私も神獣の愛し子らしいですが、弱いままで要保護対象でした』
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