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第六章(15) 私達の今後について話しましょう①

「君、気に入ったよ!」

部屋にお父様の声が響いた

「旦那様、急にどうしたのです?」

「いや、この子はエルサにとても良いと思ってね。」

「え・・・」

急なことにフェイも私も驚いた。


「確かに家柄的にはふさわしくないかもしれないが、こういう恋愛婚というのもありかもしれないと思ったんだ。僕達も貴族同士だが、苦労しただろう?この子達にそれだけの想いがあるのなら、認めてあげるよう努力するべきではないかと思ってね。それに彼は面白い。何より、家族の中で一番エルザを大切にしているジークが、彼を認めたというのなら、とても面白いではないか。」

「・・・確かにそうですわね」

急なことに話についていけない。


「これで僕達が今日話そうと考えていた通りにはならなくなったのだが、これからについてどう思っているのか、話してくれるかな?」

「これから、ですか?」

そう言ったのは、お兄様だった。


「ああ、そうだよ。これからこの家の中でも、僕たちの次の世代になる時が必ず来る。ジークには、この家を継いでもらわなければならない。それは、わかっているかな?」

「はい。」

お兄様は、いつか、この家を継がなければならない。

でも、今までこんな話、されたことなかったのに、こないだから急に話し始めたお父様とお母様が、何を考えているのか、分からないから、この間から怖いと思ってしまうのです。


「今まで僕たちは家の中で結婚の話はしてこなかったと思う。エルザを巡っての様々な問題があったというのもある。しかしもうジークもそのようなそんなことを言っていられるような年ではなくなってしまった。だから僕達も考えた。ジークには、近いうちに、この家の領主になっていもらいたい。」

「・・・どうして急に」

「別に何かがあったわけではない。ただ、この間会えなかった時には言おうと思っていたことなんだ。」

「そうなんですか・・・」

確かに私やお兄様の年齢を考えると、今年しかないのかもしれない。

「今は別館の領主をしてもらっているが、次は本館の領主をやってほしいと思っている。僕と妻は別邸に移ろうと思う。エルザは本邸で暮らしても、別邸で私達と一緒に暮らしても、どちらでもいい。」

「ですが、この間は、一緒に暮らそうと仰って・・・」

そう、この間お母様が私にそんな提案をしたところから、私の悩みは始まった。

だから、そこはしっかり聞いておこうと思ったのだか、私の質問は、お母様に遮られた。

「それは、エルザがフェイ君のことを話してくれる前の話よ。」

そう言ってくれたお母様の顔はとても優しくて、暖かかった。

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