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第六章(5) いざ、本邸へ

今日はお父様とお母様に会いにお兄様と共に本邸へ来ています。

昨日まで、サヤやリーシャは私の今日のドレスをああでもない、こうでもない、と、私の身体に合わせながら、選んでくれました。お兄様の要望もあり、薄ピンクのドレスを着ています。こんな可愛いドレスを着て子供っぽくないかとお兄様に言ったのですが、聞いてもらえませんでした。

でも、今思うと、このドレスでよかったと思います。

なぜなら、このドレスは私を〘子供〙にしてくれるからです。

本邸の門の前にいる時点で、緊張で倒れてしまうので話かという程、緊張してます。

「そんなに緊張しなくても大丈夫だ。怖くないよ?」

お兄様はそう言ってくれてますが、お兄様の声は心配そうでした。

「うん。」

「一緒に行こう。ちゃんと、サポートするから、安心して。」

そう、私は何よりお父様やお母様の外見を知らないのです。声はわかっていますが、それ以外は判断できませんし、本邸ですから、女中さんなども多いと予想されます。誰が誰かなんて、判断できません。なので、お兄様がサポートのは、本当にありがたいことなのです。

お兄様と一緒に歩いて行くと、扉がありました。


お兄様はドアについている金具を3回叩きました。

すると中からサヤが仕事をするときと同じ格好をしている女の人が出てきました。

「ジークだ。こちらは妹のエルザ。両親から招待されている。」

「はい。仰せつかったおります。部屋へご案内いたします。」  

よくわからないが、本邸へ入ることができた。

「現在、お仕事が立て込んでいるようですので、少々お待ちいただけますか?」

「はい。」

私達はある部屋に案内された。

「・・・お兄様、ここは?」

「ここは客室だね。今住んでいる家にも、あるんだよ。エルザは入ったことないから、知らないと思うけど。お客様を案内する部屋だ。」

「・・・なるほど。」

「大体、ここには5部屋くらいあったと思う。今住んでいるところには2部屋しかないけど。」

「そんなにお客様が来られるの?」

「来るときは来る。」

「そうなんだ・・・」

「エルザは、体調は大丈夫か?」

「ええ。まだ疲れは残ってますが、大丈夫です。」

「そっか。なら良かったな。」

「ご心配おかけして申し訳ございません。」

「ほら、謝らない!当たり前のことだからな。」

「ありがとう、お兄様。」

そう言い終わったとき、カチャっと音がして、扉が開いた。

「仲が良さそうで良かったわ」

そう言いながら部屋に入ってきたのは、豪華なドレスを着た女の人と、お兄様よりもシンプルで落ち着いた雰囲気の服を着ている男の人だった。

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