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第五章(11) やっと戦いが終わる

私は、すぐにでも律のお父さんと話すことを辞めたい衝動をなんとか抑えて話していた。


「エルザ様、ただいま確認して参りました。」

その声を聞いたとき、とても安心した。

「少し失礼しますわ。」

「はい。」

そう言って、私は律のお父さんと距離をとった。


「で、準備は出来たの?」

「はい。もちろんです。」 

「今からでも大丈夫?」

「はい。」

「なら、今すぐに。」

「わかりました。」

すると、伝えに行ってくれた護衛が、何か手を角の方向に出した。

・・・指示を出したのね。

これで、大丈夫。


私は律のお父さんのところに戻った。

「確認が取れました。私を追っていた方はここの近くで目撃されています。先程、こちらに向かったらしいのです。」

「なんてこと・・・」

「よろしければ、ですが、こちらに来ていただけませんか?さっきから、こっちから視線を感じるのです。」

「ええ。もちろんです。」

律のお父さんは、私の提案に乗ってくれた。

そして、私は例の角に行った。


「私は怖いので、先頭を歩いていただけませんか?」

「ええ。もちろん。」


良かった。

これで、捕まえられる。


そのまま、律のお父さんは角を曲がった。


キュルルルルルルルル


紐が巻き付く音がした。

律のお父さんは始め、何が起こったのかわからないようだった。けれど、捕まったことに気がついたのか、

「おい、離してくれ!!!」

と叫んだ。


けれど、身動が取れなくなっていることで私達の部隊は隠れることもなく縄をきつく締めていった。

「エルザ様、エルザ様。どうかお助け下さい。」


その言葉は、私に少し罪悪感を抱かせた。

けれど、こうしないと私は死んでしまうかもしれない。

律が、自らの手で、殺してしまうよりかは、平和なこと。

そう思って、罪悪感を紛らわせた。


「・・・ごめんなさいね。でも、こうするしかないのよ。」

そう言ったとき、キーンコーンカーンコーン!!!!

と、チャイムが鳴った。


『只今より、侵入者の処分を報告いたします。侵入者をこの世界からの追放といたします。期限は一生。軍の皆さん、侵入者を屋敷の外の滝より、下へ落としてください。』


その放送が流れてすぐ、軍の人たちは、律のお父さんを滝へ連れて行った。私と律も、ついていった。


「最後に言うことはあるか?」

滝に落ちる一歩手前のところに律のお父さんを立たせて、軍の一人がそう聞いた。

「特にない。」

「そうか。」


軍の人はそのまま律のお父さんの肩を押した。

ああ、これで終わったんだ。


そう思ったとき、私の腕が引かれ、気がついたときには空中にいた。

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