表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/105

第五章(8) 急にフェイに呼ばれた私は・・・ 

「エルザ様、今よろしいでしょうか。」


私は急に声をかけられて、一瞬、固まった。


私、呼ばれた。

フェイは、私を紹介する気なのね。

なら、私は、親しくしてはいけない。

前のように、フェイに警戒心を抱いていた時のように。

「少しお待ち。」

とりあえず、そう答えておいた。


さあ、どうする・・・

行くしか、ないわよね。

「エルザ様、今動かれてはなりません。侵入者に接触されるおつもりですか?」

動こうとしたとき、こないだから私の護衛になった、女の人に言われた。

「ええ。」

「なぜです?」

「フェイが、私の言うことを、約束を、守ってくれているの。そこに、私が必要だと呼ばれたの。行かない理由はないわ。」

「ですが・・・」

「あなたは、ここにいて。何かあったら、例のサインをする。あなたの次に強い人、どなた?」

「彼です。」

そう言って、女の護衛の人は、細くて小柄な少年を指した。

「わかった。私は彼と行くわ。それでいい?」

「わかりました。」


許可が出たので、私は後ろに彼がいることを確認して、フェイのいる方向へ歩き出した。


「フェイ。何事ですか?」

「すみません、エルザ様。こちらの方を、紹介させていただきたくて。」

「紹介?」

「はい。よろしいですか?」

「かまわないわよ。」


こんな感じかしら。

距離感がつかめない。

でも、もういいわ。このまま話をさせましょう。


「こちら、僕の父です。」

「・・・・・・父です。」


・・・

「お父様でしたか。初にお目にかかります。」

「いつも息子がお世話になってます。」

「こちらこそ、いつもお世話になっております。フェイには、本当に感謝しかありません。」


そう言った時、律のお父さんは、律に話しかけた。

「この女、よい。」


しっかり聞こえてる・・・

全く嬉しくない。でも、嫌われていないことがわかれば、それは、こちらに有利になる。


「フェイはいつも、仕事は丁寧にこなしてくれますし、様々なことを教えてくれます。」

「・・・・息子が役に立てているのなら、何よりです。。とても光栄なお言葉、ありがとうございます。」

・・・そういえば、この人、意外と、息子思いだったわね。

「それより、もっと質素で、弱そうで、息子に近づいている女はいませんか?」


・・・は?

急に何を言い出すかと思ったら、私に柚紀の情報を聞きたいようね。

フェイは、他の人に迷惑をかけないように、私を呼んだのね。

私なら、嘘をつけるから。


私はどう返事をしたらいいのか、考えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ