第四章(15) ・・・私、死ぬの
疲れて、寝ることにした私だけど、もちろん、寝れなかった。
死んでしまうのではないかと。
また、死んじゃうんじゃないかって。
そうなったら、今度こそ、1人になっちゃう。
今回は、お母さんも、律も、律のお母さんもいたけど。
私が死んだら、みんなは、どうするんだろう。
私は、もう、律には死んでほしくない。
自分を責めないでほしい。
だけど、また、会いたい。
会うには、死なないと、いけない、よね。
じゃあ、私は・・・・
願っていることが、自分勝手で、嫌になる。
あ、でも、私には、ネックレスがあった!!
死ななければ、問題ない。
さっきの復習をしよう。
そう思い、私の机にあったネックレスを取ってきて、首に付けた。
よし・・・
「『バリア』!」
目をつぶって言った。
・・・
なのに、感覚がなかった。
目を開けると、何も変わっていない自分の部屋があった。
さっきは、膜が、あって、かすんでいたのに。
なんで・・・
もう一度!!
「『バリア』!!」
・・・
あ、私、死ぬんだ。
そっか。
期待してた、私が、馬鹿だったんだ。
そうだよ。
あの人は、私を殺しに来たんだ。
あんな、残酷なことを、出来る人だから、今回も、ああやって・・・
その時、ドアが開いた音がした。
また、聞かれちゃったか。
「大丈夫、です。ちょっと・・・・」
私は下を向いたまま言った。
言って少しして、誰かに抱きしめられていることに気が付いた。
「・・・あの。」
「何が大丈夫だ、柚紀。」
「え・・・」
私を抱きしめていたのは、律だった。
「こんなに震えて。」
「大、丈、夫。」
「さっき、倒れたって?」
「・・・倒れてない。」
「さっき、女の護衛が、僕のところに来て、教えてくれた。」
「・・・」
「しんどいなら、しんどいって言え。僕が、今まで隠してたことを、急に知って、狙われてると知って、しんどくないわけがない。」
「・・・ねえ、律。」
「ん?」
「・・・私がいなくなったら、律がしたいようにしなよ。」
「は?」
「私がいなくなったら、前の律みたいに、自殺しても、この世界で生きててもいいからね。」
「急に何言いだすんだよ?」
「・・・私、死ぬの」
私はそう言った。
律は、驚いた顔をした。




