第四章(14) 疲れた・・・
私たちは、そのあとも、いろんなことを考えながら、時間を過ごした。
私がネックレスを受け取って、三十分後くらいにサヤが迎えに来て、夕食をg食べた。
お兄様は来なかった。
私が仕事を増やしてしまったのに、お兄様と食べれない夕食の時間は、いつもよりも楽しくなく、食事の味も落ちているような気がした。
部屋に戻るときも、私には今までよりも多い護衛が付いていた。
私が狙われている以上、近くに守ってくれる人がいてくれるというのはうれしいけど・・・
「あの、ここで、大丈夫です。」
部屋に通じる廊下が見えたところで、私は護衛の人に声をかけた。
「いえ。私たちはお部屋までエルザ様をお送りすることを命じられていますので・・・」
「・・・でも、ここまで見えているの。大丈夫よ。」
「ですが・・・・」
「なら、ここで見ていて。」
「わかりました。」
私は普通に部屋に戻ることが出来た。
部屋に入った途端、私は目がまわった。
「あ・・・」
私は急いで床に手をつこうとしたが、間に合わなかった。
バタン!!!
大きな音を立てて倒れてしまった。
「エルザ様!入ります!」
すぐにさっきの護衛たちが入ってきた。
「エルザ様、何があったか、お聞きしても?」
「・・・疲れているだけ。気にしないで。」
「わかりました。」
さっきも私のお願いを聞いてくれた女の人が、私にそう答えた。
周りの人は驚いた顔をしてから、不服そうにしていた。
それでも何も言わないのだから、彼女が一番強いのだろう。
「では、これから女中を呼ばせていただきます。私たちは廊下にいるようにします。早くお休みになってください。」
「はい。」
そのあとすぐにサヤが来た。
「エルザ様、今日は早くお休みになられるのですね。」
「ええ。休養も大事でしょう?」
「・・・そうですね。」
そんなことを言いながら、すぐに着替えさせてくれた。
「おやすみなさいませ、エルザ様。」
「ええ。」
本当に、疲れた。
たった半日なのに、こんなに疲れることだとは、知らなかった。
多分、ストレスなのだろう。
それほど、私の前世の出来事は、しんどかったのだろう。
でも・・・
私が狙われていると知っているこの状況は、前世よりも楽なはず。
何より、あの時は急に殺されたのだから。
分かっている今は、あの時よりも、大丈夫だと、言い聞かせた。
でも、怖くなってしまった。
知らない方が、最後の最後まで、幸せだったのかもしれない。
そう、思えてしまった。
・・・どうせ、死んでしまうのだから。




