表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/105

第4章 (7) 僕たちの前世の辛い真実② By フェイ

僕は、この言葉をもらっていいわけない。

そんなことを言っても、まだ、柚紀にはわからないだろう。

だから・・・

だから、僕は、言わなきゃいけない。


「事故じゃ、なかったんだよ」

「え?」

「あれは、事故じゃ、なかったんだよ」

「どういうこと?私、温室に行って、お花を見てたの。そしたら、入り口から火がついて、逃げれなかったの。でも、律が入って来てくれて、嬉しかったんだよ。助かるかもしれないって思ったの。だから・・・」

「・・・確かにあのときの柚紀の状態なら、早く病院に行ければ助かっていた。でも、行けなかったんだ」

柚紀の記憶は、少しずつだけど戻っている。でも、重要なところが戻って来ていないから、この話は柚紀にはしんどいんだ。

「・・・病院に行けなかったの?」

「あぁ。途中の道で柚紀の乗った救急車が囲まれてしまったんだ。とある人の手下によって」

「・・・でも、しょうがないじゃん。その人たちの目的は知らないけど、ひどい人たちね」

その言葉に僕たち三人は固まった。


・・・あぁ。

あの人は、相当ひどい人だよ。

僕は、お母さんと目を合わせて、一番言いたくない、真実を語る準備として、土下座をした。


「・・・律?何してるの?律のお母さんも、何してるの?」

そう言った柚紀の声は、少し震えていた。

「柚紀、ちゃんと今からの話を聞くのよ」

「・・・お母さんまで、何の話?」

「いいから、これから律くんが大事な話をしてくれようとしてるの。ちゃんと、聞きなさい、柚紀」

柚紀のお母さんの声も少し震えていた。

「・・・わかった。聞かせて、律」

「うん」

僕は、これを話したら、柚紀に嫌われるかもしれない。次は柚紀が僕を殺すかもしれない。

でも、それでも構わない。

僕達は、それだけのことをあの世界でしてしまった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ