表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/105

第四章 (5) 律のお母さんの登場と、律の元気のなさ

私は律に起こされて初めて気が付いた。

・・・・・・私、寝てたんだ。

夢も見てないし、お母さんと話してたら急に眠くなって、寝た気がする。


「ふぁ~、律、なんか私急に寝ちゃったんだよ。疲れてるのかな?」

私は律に言ってみた。

でも、律は黙っていた。

・・・なにか、あったの?

私は律の沈黙から、何かあったのではないかと思って、まだ半分寝ていた頭がクリアになった。

クリアになった頭で世界を見ると、さっきはいなかった人がいることに気が付いた。

「・・・その人、私、知ってる」

「うん」

律がやっと返事をした。


「こんにちは」

「こ・・・こんにちは」

その人は私に挨拶をしてきた。


私、この人、どこかで知ってる。

だけど、確証がない。

前の世界の知り合いだと思うんだけど・・・


「柚紀。覚えてる?」

次はお母さんが私に聞いてきた。

「・・・前の世界の人だよね」

「そう。自己紹介、してもらおうか」

「うん。お願いします」

私はその人に教えてもらうことにした。


「久しぶり、柚紀ちゃん。私、律の母です」

あ・・・そうだった。


「・・・律のお母さん。すみません、何も思い出せてなくて」

「いいのよ。しょうがないことなの」

「はあ・・・え、律のお母さんもこっちにいたんですか?」

「え、うん」

「誰?」

「え?」

「えっと、ほら、私のお母さんはここでは『リーシャさん』だったので・・・」

「ああ、言っていいのかしら?」

「聞きたいです」


律のお母さんが誰として私たちの近くにいたのか、ただ気になった。

「エルザ様、お時間ですよ」

「!」

「わかりましたか?」

「はい。近くにいてくれていたんですね。ありがとう、サヤ」

「柚紀ちゃん、毎日かわいかった」

「・・・照れます」


確かに、サヤは私がこっちに来たばっかりで、ノックの回数とか聞いてた時とか、困ってるって言ってない時でも、何かと助けてくれていた。

そっか、律のお母さんが私を助けてくれていたんだ。


「・・・柚紀ちゃん、私が死んでからも、律の隣にいてくれて、ありがとね」

「ありがとうなんて、私が律が好きで、隣にいただけなので」

「でもあの時、あなたがいたから、律は今、こんなに成長できたと私は思うの」

「私こそ、律と会わせてくれて、ありがとうございます」

「・・・え?」

「律から聞きました。私が初めてできた女の子の友達だったって」

「そうね。私も、あなたでよかったって思ってるわ。ね、律」

「・・・うん」


律、私が起きた時から元気がない。

「律、元気ないね。何かあったの?」

「・・・」

律は少しの間、黙って、そのあと、いつものつらそうな表情をして、私にこう言った、

「柚紀、大事な話がある」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ