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第三章 (6) お兄様と謎の手紙 

私はこの一週間、毎朝律に会いに行って、前世の話を聞いていた。

何度か、話している途中に律の顔がつらそうになったことがあったけど、毎日何かしら教えてくれた。


今日もいつも通り朝から律に会って、話聞いて、急いで部屋に帰って、寝たふりして、サヤに起こしてもらった。


「・・・今日も軽い服でお願い」

「わかりました。今日は当主様が早くエルザ様に来ていただきたいとのことなので、急ぎましょう」


・・・あれ、今日はお兄様は私が倒れたせいで後回しになってしまったお母様とお父様がこちらにいらっしゃることの日程合わせに朝から行くと言っていらしたのに。


「朝の予定はキャンセルなさったそうです」


え・・・


「お兄様がそこまでするなんて、大事よ。髪は結わなくていいわ。早くいきましょう」

「わかりました」


サヤに急いで支度をしてもらって、私は急ぎお兄様のいるダイニングルームに行った。


コンコンコン

「・・・エルザ」

ダイニングルームに入ると、いつも以上にお疲れの様子のお兄様がいた。


「お兄様、なにかありましたか?」

「とりあえず、こっちに座ってもらえるか?」

「はい」

私はお兄様に言われた椅子に座る。

その時、フェイも来た。


「フェイ、君もこっちに来なさい」

「はい」


フェイは私の座った椅子の隣に座った。


「・・・これを読んでほしい」

お兄様は私に手紙を渡した。

なんとなく嫌な予感がした。

私は手紙の封を開け、読み始めた。


―こんにちは。初にお目にかかります。

 あなたにこのお手紙を出したことには意味があります。

 それをご理解いただいたうえで、二枚目の手紙を読んで頂きたいです。―


―この世界のことを、あなたはどこまで理解していますか?

 この世界は、死後の世界です。

 理解できないのも無理はありません。

 なぜなら、大体の人が前世の記憶を持たずにこっちの世界に来ます。


 このようなこと、私があなた方、今幸せに暮らしている人に言うなんて、想像できませんでした。

 ですが、状況が変わってしまいました。

 この世界は、危機に直面しています。

 近いうちに、世界ごと、壊される可能性があります。

 あなたの、幸せが。


 それを回避できる可能性のある人をお教えします。


 この家の令嬢・エルザ

 そして執事・フェイ


 どうか、二人から力を借りられるように、お声がけ、よろしくお願いします。


 頼んだよ、エルザ様、フェイ。

 少女より―



なに、これ・・・・


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