24/105
第二章(13) 混乱
ーーーーーー
「・・・柚紀、もう、大丈夫なのか?」
「律・・・もう、大丈夫です。熱もないですし、頭も痛くないです」
「そっか、なら、よかった。元気になった柚紀に、プレゼントがある」
「え?なに!」
「図書室に、柚紀の好きな本がたくさん入ったと連絡が来ているよ」
「本がきたの?どうして?」
「柚紀が本好きなのは、僕も知ってるからね。頼んどいた。かりたい本をかりていいよ?」
「ほんと?」
「うん」
「よし。行こう、律!」
イケメンと美人が幸せそうに歩いているのを、後ろで誰かが不服そうに見ていた。
「わ〜、本当にいっぱい!」
「かりたい本は、今はないかもしれないけど、これからは何でも頼むといいよ。入れてくれるからね。なんだってこれからは一緒に住むんだからね〜」
「そうだね〜」
「かりたい本、何?探してくるよ」
「じゃあ・・・『幸福結婚』」
「わかった」
その時、鏡を美女は見る。
・・・え?
そこに映っていたのは、私とそっくりだった。
「柚紀、何ボーっといてるの?見つけたよ、『幸福結婚』」
そう言って私にイケメンが渡した本には、見覚えがあった。
・・・この本、さっきフェイが私に見せた本だ。
ーーーーーー
なんで?
これは、なんの夢?
そもそも夢なの?
私は混乱した。




