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第二章 (12) エルザ、どうしたんだ? By ジーク
「イヤーーーーーー!」
僕が、フェイの部屋を出て、エルザの部屋に戻ってきて、うなされているエルザの様子を看ていたら、急にエルザが叫んだ。
「エルザ、どうした?大丈夫か?」
と呼びかけてみた。
最近エルザは疲れていた。
でも、さすがにおかしい。
エルザに何かが起こっていそう。
「エルザ?」
もう一度声をかけると、エルザは僕に気がついたみたいだった。
「エルザ、目が覚めたみたいだね」
・・・
「エルザ、大丈夫?」
「・・・ 誰?」
「え?」
少しショックだった。
何が起こっているんだ?
熱で、記憶がないなんてこと・・・
まず、サヤを呼ぼう。
「エルザ?サヤ、いるか?入って来てほしい?」
「はい!エルザ様大丈夫ですか?ジーク様、何でしょうか?」
「サヤ・・・お兄様・・・」
その時、エルザがつぶやいた。
「エルザ、大丈夫か?」
「うん。あと・・・あの執事の、名前、何だったっけ・・・?」
え?ああ、ここにいない人は、まだ思い出せてないのか・・・
「フェイだよ」
「フェイ、フェイ、フェイ・・・」
そう言っているエルザの顔は急に悪くなった。
「エルザ、大丈夫?」
「エルザ様?」
エルザはそのまま意識を失った。
「エルザ、どうしたんだ?」
僕の頭の中でその言葉が、ぐるぐるとしていた。




