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最終話 感謝を込めて

そんなことを振り返っている私は、現在、お兄様の結婚式の準備中だった。


そう、お兄様にもやっと、愛する人が見つかった。

私に似たところが全くない、かっこいい人だ。

私とお兄様の結婚相手はとても仲良くなった。

彼女の明るさや、かっこよさに元気づけられている。


コンコンコン

「エルザー」

「お母様!」

「どう?服、きつくない?」

「大丈夫」

「エルザがどれだけ大丈夫と言ってもね・・・」

「本当に大丈夫だよ」

「サヤ、あなたはどう思う?経験者として」

「はい。普通の服のような形のものを選んだこともあって、きつくはないと思います。」


そう、私は現在、律との子供を宿している、妊婦さんだ。

結婚してすぐは二人での楽しい生活に満足していたのだけれど、私が、子供が欲しくなったのだ。


お父様もお母様もとても喜んでくれたし、何より喜んでけれたのは、やっぱりサヤとリーシャさんだった。

本当ならば、私のお母さんも律のお母さんも、私達のことを天国からしか見れなかっただろうし、結局あんなことになってしまったから、子供ができるなんて、実現しなかった。

だからこそ、

だからこそ、

もうすぐ生まれてくる新たな命を、とても楽しみにしながら、日々生活している。


が、

みんなとても心配し過ぎになっている。


私が妊娠したことによって、サヤと、リーシャさんはお父様とお母様に、出産経験がある、とだけ話たと聞いている。


それは別にいいのだが、お母様が心配のあまりサヤやリーシャさんにまで意見を聞くようになってしまい、私の日々はとてもにぎやかになった。


にぎやかになる、といえば、お兄様にフェイ以外のお友達ができたらしい。

フェイは私に「ジーク様は子供みたいな人」「ジーク様の相手をするというのも楽しいけど疲れるね」といつも言っていて、私はよく分からなかったのだけど、そんなお兄様をいつか私に見せてくれることを楽しみにしたり、『子供みたいな人』ならば、子供とも楽しく遊べるのではないか、と考えてしまったりしている。


そして、私は沢山の人に感謝する


柚紀のお母さん、私を産んでくれて、育ててくれて、見守ってくれて、ありがとう。これからもよろしく。

柚紀のお父さん、お母さんが亡くなったあと、私を一生懸命育ててくれて、ありがとう。私はそこにはいないけれど、応援しています。

お父様、私を認めてくれてありがとう。結婚を認めてくれてありがとう。これからもよろしく。

お母様、私を育ててくれてありがとう。結婚を認めてくれてありがとう。これからもよろしく。

お兄様、私と律の結婚をはじめに許してくれてありがとう。私達の話を信じてくれてありがとう。

律のお父さん、私はあなたを許しません。

けれど、私のお父さんに仕事の依頼をくれて、ありがとうございました。

私と律を会わせてくれて、ありがとうございました。

エルザとして、柚紀の過去と向き合う機会をくれて、ありがとうございました。

律のお母さん、律を産んでくれて、育ててくれて、ありがとう。私を律の友達に、婚約者にしてくれてありがとう。

律、私と出会ってくれてありがとう。私を愛してくれてありがとう。こっちまで会いに来てくれてありがとう。私に幸せをたくさんありがとう。


そして、

生まれてくる子供へ

私達を選んでくれてありがとう

精一杯、幸せいっぱいにするよ

これからよろしくね


     《完》





こんにちは、一ノ瀬桔梗です。

『秘密を抱えた令嬢エルザの生活日記(ダイアリー)』は、いかがだったでしょうか。


この作品は、私が始めて、皆様にたくさん読んでいただけた作品になったのではないかと思います。


本作を読んで頂いた皆様、『いいね』をしていただいた皆様、ブックマークをしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

また、別の作品で皆様にお会いできることを心より願っております。

小説投稿を始めたばかりの新入りの私ですが、これからも『一ノ瀬桔梗』を、どうぞよろしくお願い致します。

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