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「別に市販薬でもいいんじゃね?俺、こないだ急にクシャミ、鼻水出て来てさぁ。夜だったから、近くのドラッグストアに行ったわけ。適当に選んで買ったけど、飲んだらちゃんと止まったぜ。だから早乙女さんも、それ飲んでみなよ、とりあえず。古川先生には内緒でな。」


確かに、ここの院長である古川先生は、ひっきりなしに訪れる患者の対応に忙しく、事務員の軽いクシャミなどで煩わせるのは気が引ける。


「そう?じゃ、ありがたく頂きます。やだなぁ、花粉症なのかなぁ。」


そう言いながら、もう開き直ってズビッと鼻をかんだ実乃理を見て、

「うわ、色気ねぇー!少しは白水さんを見習えよ!」

と言いたい事を言い、今井は笑いながら去って行った。


後に残された市販のカプセルタイプの鼻炎薬。


"午後から眠くなりませんように"と願いながら、有り難く口に含んだ。




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