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MOD同好会のお仕事その⑤ 『VS.ハスにゃん・マークⅡ』

「では、改めて紹介するぞ。この度、我がえむ……えっえむ、えー、あー……えむっ……え、えむえむ同好会に本日付けで入会した一年生の一之瀬だ。一之瀬、色々とこれから不自由しかないが、皆に挨拶してやってくれ」

「はい、葵先生。初めまして。私、一年の一之瀬蓮希と言います。先輩方、これから何かとご迷惑をお掛けするかと思いますが何卒宜しくお願いします」


ローリーオブ顧問の葵により、新たなる会員を紹介された。

馬鹿丁寧な台詞とお辞儀を俺達に向かってカマしてくださったこのツインテール後輩女子は言わずもがな、昨日さんざん俺を虫●マニア呼ばわりしたハスキーちゃんだ。ところで、倫、顧問のお前が自分の部活名をうる覚えなのはこの際、置いといて勝手にうちを痛いのが大好きな同好会呼ばわりは止めてくれ……俺の隣にいるアへ顔の調教師が『ギャッピィイイイイ、オッオマエヲアヘガオ二シテヤロウカ!?』とか言って悦びそうだ。


「…………むー」

もむもむ

「!?」

「……やったぜ、勝つる! というわけで、私は会長の東条紅音だーよ! こう見えても、この中では一番の年長者だから分からないことがあったら何でもそこにいるロリコン仮面に聞いてあげてね! ヨロしこね、ハスハス!」


紅音さんは自分のマナァ板胸を揉み、そして続いてハスキーちゃんの可哀想な両胸を揉みし抱き、最後にドヤ顔かつ先輩面してハスキーちゃんに向かって自己紹介する。……いったい、何時からこの職員室はセクキャバになったのだろう。あと、俺に向かって指差すのよしてあげなさい、ロリコン仮面とかそういう事実無根な人格攻撃やめたげなさい。ところで『ハスハス』って、犬が興奮して飼い主の女性にイキリ勃ってる卑猥な姿を思い浮かべたのは俺だけか?


「は、ははっ……よ、よろしくお願いします……ね! 東条……先輩……!」


初っ端にいきなりセクハラされたハスキーちゃんは口の端を少し歪ませて苦笑いする。目が笑ってない、うん、目が笑ってないよ、完全にキレちゃってるねコレ。本当にうちのボスロリは余計な事しかしない不穏を助長してやるマンですね。


「……と、東条? こ、この中の年長者は年齢的に言えば顧問である私なのだが……念のために聞くがそ、それは他意は無いのだな?」


自分の椅子にロリらしからぬ偉そうに足と手を組んで寛いでいた倫は青筋を立てて、笑顔で紅音先輩に尋ねる。ほらあ、何か新たなるトラブルの種が誕生しちゃった。紅音さんは自分ちの火の不始末が原因でよそ様のご自宅まで全焼させるスキルを持ってるね絶対。


「次は私ね。二年の小鳥遊柚香……後輩の可愛いメ…女子に堅苦しく呼ばれるのは好きじゃないから気軽に『柚香お姉様』とか『柚香親王』とか『柚香貴女』とか呼んで貰っていいわ。宜しくね」


柚香サァンは普段は絶対見せないような向日葵のような笑顔でハスキーちゃんに自己紹介する。全然、気軽じゃネェー!あと、『可愛いメ…』の続きは一体ナニを言うつもりっだったのですかね……メス猫あたりか?あとあと、貴方は『貴女』じゃなくて『鬼女』がお似合いですよ、小鳥遊鬼女とかいう素敵な改名はいかがでございませう……何てことを軽々しく言えば、俺はきっとアヘ顔の見本帳にされてしまでせう。


「は、はい! 宜しくお願いしますです! 柚香お姉さま!」


柚香サァンのクソ偉そうな自己紹介に同調したのかハスキーちゃんは柚香サァンの右手を両手で包み込むように握ってぶんぶんと上下に動かしながら、嬉々として声を上げる。あれ?何でこのハスキーちゃんは尊敬というか羨望の眼差しで柚香サァンを見つめているんだ?……まさかのホの字?いやいや、まっさかぁ……あるいは、自分と何となく波長が合うのを身体で感じ取ったのかな?身体で感じ取るとか微妙にエロくて大変宜しいです。


「え、ええ……」


柚香サァンはキラキラした瞳で見つめてくるハスキーちゃんから目を逸らして苦笑いしている。肉体的にも精神的にもドンビキィ!って奴ですかね。自分で仕向けておいてこの態度……まあ!何てとってもクズイン(※クズ+ヒロイン)なのでしょう。


ローリィ顧問の監視下、不穏を助長してやるんだもんマンとアヘ顔だだだだいしゅきィクズインの自己紹介が終わった。となると、最後に残った自己紹介は俺のみになるわけだが……。俺は自己紹介の前に己の頭をフル勃起回転させる。


今回のハスキーちゃんのえむ…なんたら同好会への加入。

正直言ってタイミングが良すぎる。ハスキーちゃんの入会をそのまま狂気的に喜んで受け入れるほど俺もお馬鹿ではない。単純に興味を持って入会したにしても時期的におかしすぎる(もう四半期後半)。前にも言ったがうちの同好会は正直言ってドクソマイナーな同好会で部活の選択肢に入れるのも違和感あり過ぎィ!である。普通に考れば何か考え・理由があっての入会と見る。


【理由その一:鬼畜ハゲ園長に何か弱みを握られ脅迫された為】

『くっくっく……さあ、このような便をしているお姿をいんたぁねっつにあげられてもよろしいのでしょうかぁ……ああ、はしたない、ああ、はずかしい、ああ、こんなにぶっとい……でございますぅ』

『や、やめて……?』

『くっくっく、ほらあ、ばら撒かれたくなかったら、さっさととっとこ、はいるんだよぉ! え、えむ……なんとっていう同好会によぉ!』

『い、いやあ! は、はいりますぅ! はいるからやめてぇえええ』


……最低過ぎる。何が、こんなにぶっとい、だよ。

ぶっといのは俺の野菜スティックで充分だ。だいたい、あのハゲがハスキーちゃんを脅迫してまでうちに入会させる理由が何処にあるというのだ。エロゲーじゃあるまいし、意味不明過ぎる。しかし待てよ……脅迫者がハゲではなく……。


【理由その二:倫に何か弱みを握られ脅迫された為】

『一之瀬。私はお前の辱点を知っているぞ……』

『は、はあ……? 葵先生、それを言うなら辱点ではなく弱点では……』

『いーや。私はお前の辱点を知っている……かぷっ』

『ンッアァッ!?』

『ふふふ……掘れミロ、かぷかぷっ、私はお前の辱点を知っているといったろう、かぷかぷっ』

『アッ、ア、ンッ、セ、センセェ……そ、そこ……これ以上掘らないでぇ……』

『だめだ、お前の辱点は私だけのものだ。もっといっぱい掘ってやるぞ……かぷかぷっ』


「い、いいいいいいったい、どどどどどどこを丹念に掘っているのですかねっ、教えてエロリン先生!」

「ビクッ……い、いきなり何だ松阪。葵先生と呼べと何度言えば分かる? ……そして、松阪。お前は明日の放課後私のところへ来るように……お前のその言葉遣いを何とかしてやらねばならん様だ……」

「健児。あんた、どうせまた変な妄想してたんでしょ。掘るのはあんたと不潔ロン毛で充分よ。メリメリッ、ミチミチッ、パンパンパンッ、どぴゅどぴゅっ……って」


ヤバい、妄想に思わず現実でツッコミを入れてしまった。

しかも思わず勢いでエロ倫先生とか言っちゃったよ、エロ倫先生めっさ俺を睨んでるよ、エロ倫先生指の関節をこれ見よがしに鳴らしてるよ。そして、柚香サァン?そーいう、えげつないホモォネタはやめてあげて、何か生々しい謎の音もやめたげて、下半身の教育的に大変宜しくないです。しかし、それにしても最近の俺君は脅迫ネタが大好きだな……深層心理的に美処女に脅迫されたい願望でもあるのだろうか。


しかし、脅迫系の理由じゃないとすると。

考えたくないことではあるが、俺関係か?この中でハスキーちゃんは唯一俺のことを知っている……はず。ハスキーちゃんに一卵性ソーセージがいなければ俺の目の前にいる女子はハスキーちゃんの筈である。しかし、当のハスキーちゃんは俺を知っている素振りを見せようともしない。俺の予想では職員室に入ってきた時点で『この虫●マニア、ぬっころす!』『お前のおちん●をとっとと収穫させるデス!』『お兄ちゃん、大好き!』とか罵詈雑言を俺に浴びせてくるかと思ったが。なーんにもない、い、いったい何のつもりなのだろうこの娘は。


「さて、じゃあ、会員の紹介はこれくらいにして水泳部の件は頼むぞ。この件を無事、クリアーできたらうちは晴れて継続安泰というわけだ」

「ちょーい、ウェイトウェイト……まだ未紹介のイケメンがここにいますよー? 忘れちゃいけないなぁ……ハハハ」

「イケ……メン……? どこにいるのだそんな色男?」

「葵先生、健児が言ってるイケメンは先生の隣の席のツルピカ=ハゲ丸先生のことじゃないですか? あの人の生み出す息は煙草ゲロ臭くてやですけど、雰囲気は結構ダンディでアヘ顔がイケ……げふんげふん、一部の男子生徒に人気があるそうですし」

「ああ、ハゲ丸先生か……何時もあの人、私と出会うと『……勃起!』とか訳の分からんことを口癖のように言うから私は苦手なんだよ。しかし、今は不在だぞ」

「にゃはは! ケンケンは今この場にいないハゲ丸先生に遠距離恋愛してるんだよ……ネッ、ケンケン!」


誰なんだよ、ハゲ丸先生って?そんな奴、登場してなかったろ。

だめだ、コイツら俺をスルーするネタを天丼にしようとしてやがる。まあ、俺はハスキーちゃんの事は知ってるし、ハスキーちゃんは何の意図か分からんがむやみやたらに騒がれるよりは幾分マシか……そう心の中で一人泣きながら考えていると、何やら俺の背後からヒシヒシと誰かのじっとりとした視線を感じる。振り返ると予想通り、ハスキーちゃんが俺をジト目で見つめていた……。


「ゴミクズ」


ボソッと、悪意のある言語を俺の胸にナイフのように突き立てる。


「さあ。夜までまだ時間はあるから休んでおけよお前ら……プールの幽霊は幽霊じゃないかもしれない。体力温存だ」

「ちょいちょいちょーい、ちょーい……今の聞きましたか皆様? いっこ上のイケメンな先輩対してこの子、毒を吐きましたよ、毒を! ぐぁあああ……イケメン健児、十のダメージを喰らったぁ」

「どうせなら体力のステータスを瀕死にしてあげるわよ健児? 中途半端は気持ち悪いわよね、あんたの顔も」

「ハイハイハイハイ、柚香サァン? 追い打ちはやめたげて! あと俺の顔が中途半端で気持ち悪いって一体、どういう意味なのですかね」

「虫●マニア先輩、いつかお前のおちん●んを電ノコで収穫してやるから覚悟しておけです……」

「はい! 聞いた? 皆様、聞きました!? この子、今、俺に対して物凄く暴言を吐きました! はいっ、現行犯、凶器という名の狂気没収! 皆様、この恐ろしくて頭のおかしい娘を追い出してあげてね!」

「はい、じゃー解散解散ー」


ぞろぞろ、ぞろぞろ……。


こうして、職員室には俺以外に誰もいなくなった。

て、天丼は美味しい方だけにしてくれ!!

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