松阪プリケツの朝までナイトストリップ劇場 ※なお、サブタイが必ずしも内容と一致(ry
六限目の特に語る出来事もない老害ハゲ教師によるとっても為にならない素晴らしいお経授業を経て、ホームルームの時間となった。担任の倫が仕切って行うのだが、長ったらしい老害ハゲ校長の演説が大嫌いな倫は緊急で重要な連絡事項が無い限り、サクッと済ませるのが通常である。そういえば以前うちの家に遊びに来た時、焼酎とイカの塩辛を摘み、柘榴の様な顔して『あの万年ハゲ校長、いつか体中の毛という毛を毟り取って、体育館裏の地面にうめてやるぜ……げぷっ』とかブツブツと呟いていたな。うーん……お酒が入るととってもデンジャラスな幼女である。
「よーし、お前らホームルームを始めるぞー、席につけー……えー、今日の連絡事項は……特になし。あ、そうそう、明日は毎年恒例の潮干狩り大会だから各自学校指定の体操服を持参すること。じゃっ、お前ら後は勝手に解散ー」
倫は教壇に立ち、早々とそう言い放つと、そそくさと教室から出ていく。
おいおい、たったのワンフレーズで僕たちの大切なホームルームが終わっちゃったよ。いくらなんでも早漏すぎじゃないですかね。あと、何かご都合主義的に季節感がおかしいのは俺の気のせいですか?まあ、サクサク終わってくれる倫に普通は感謝感激雨あられなのだが、クラスの男根生徒共は「はあ……悲しい」やら「あぁ……僕の倫ちゃん」やら「おお……またイってしまったのか、ボクのフィロインよ」……」やら「ふぅ……我のオナペット……」等と落胆や悲哀に満ちた台詞を呟いている。何か一人、とんでもない事を口走っているグラサンロン毛がいるが、その台詞をそのままソックリ倫に報告しておくことにしよう。そうすればきっと、倫はとっても素敵な笑顔で拳の雨あられをグラロン毛にプレゼントしてくれることだろう。うんうん、と心の中で勝手に一日一善の悟りを開いていると突然、どすん、と俺の机の上に無造作に学校指定の鞄を置かれた。恐る恐る顔を上げると、そこには何時もと何ら変わらぬ仏頂面の幼馴染がいた。
「健児、さっさと帰るわよ」
「あのね、柚香さん? いっつも俺思うんだが、話しかける時くらい不愛想な顔やめませんか? 貴方、仮にも女子なんですから少しは可愛らしい顔して『健児くんっ、一緒に帰ろっ?』とかですねぇ……」
「ケンジクンッ、イッショニカエロッ?」
「…………」
「ケンジクンッ、イッショニカエロッ? カエロッ?」
「…………」
「ケンジクンッ、ケンジクンッ、イッショニカエロッカエロイッショニッカエロッカエロッカエロッイッショニカエロッカエレッカエロッケンジクンッケンジクンッケンジクンッ……イッショニ……イッショニ……カエロォオオ……?」
「あの…………ごめんなさい、俺が……とっても悪かったです…………」
悪鬼羅刹みたいな表情で棒読みで繰り返し萌え言語を呟く柚香サンに俺は戦慄した。繰り返し聞いていると、何かその内、見えないナニかに呪殺されそうで。『健児くんっ、一緒に帰ろっ?』じゃなく『健児くんっ、一緒に還ろっ?』と言われているようで。兎にも角にも、がくプル怖すぎおっしこ漏れちゃう新潟ああああああアァア゛ア゛あ゛ぁ状態の俺は素直に身体全身を駆使して、柚香さんに謝ることに徹したのです。
「あ、あの、松阪くん……? ど、どうして教室の床で土下座しているのかな? よ、汚れちゃうよ?」
あぁ゛ーあぁっぁあ゛~っとかよく分からない醜い怪奇声を上げながら身体全身でアッラーに豊作の祈りを捧げていると、心が汚れていない優しい女子生徒、伊藤が俺に声を掛けてくれた。その甘い一声で呪いから解放され、目が覚めた俺はスッと立ち上がり、回復する。
「ありがとう、伊藤。俺のプリケツと結婚してくれ」
「ハッ……はあっ!? ナニこいつキモチ悪い。伊藤さん、こんな馬鹿に無理して突き合わなくてもいいのよ?」
「つ、突き合うって、あはは……あは、松阪くん……えいっ」
パンッ
「オウオウッ、おぉうおぉぉうぅぅ……!」
「……あんた、ナニ、死にかけオットセイみたいな声出して悦んでるのよ……ひ、ヒクワー……」
俺のプリティできゅあきゅあな水蜜のようで思わず美少女が我武者羅にむしゃぶりつきたくなるようなとってもおいしいケツ(長いので略してプリキュアケツないしはプリケツ)を伊藤に軽く掌で叩かれて悦ぶ俺様を見ていた柚香さんは一歩引いて、苦虫を噛み潰したような顔をして呟く。婚姻届けの氏名欄に『伊藤環』と『松阪プリケツ』という文字が入ったら俺は幸せで汚いボクサーブリーフがはち切れんばかりになるだろう。氏名の横には俺の尻印でも押しておけば良いだろうか?
「……ふぅ、で、伊藤。俺に何か用か?」
「あ、普通に戻った……。じゃなくて、えとえっと……松阪くん、今日の放課後空いてるかな?」
「おぉっ! 空いてるゼ!」
「……ちょっと、健児。素敵な笑顔で『空いてるゼ!』、じゃないわよ……私との約束はどうしたのよ。わ た し と の お や く そ く は ?」
ギリギリギリギリ……
「いででででっ、ちょっ、柚香サァン! 裸絞はキツイッ、幼気な女子高校生の全力裸絞はちょ~きついってぇええええ……!!」
「は、はだっ……!? ば、ばかぁ変態健児ッ!!」
グキィッ
「あぁああああっ、お、折れたッ! 折れたあ!! 今何かオレちゃいけないブツがグキッって折れちゃったよ!? あ、はいっ、しんだー!!」
裸、という言葉に反応したのか、柚香さんは俺の首をさらに絞めにかかる。
何気なく呟いた言葉をそのまんま受け取る素直なこのツンデレ幼馴染はほんまにっ!!ちなみに裸絞とは言葉通りの裸で相手を絞める、という意味ではなくプロレスの締め技の一種で別名チョークスリーパーとかそんな感じである。
「あ、あの。もし、忙しいなら別に無理しなくてもいいよ?」
「い、いやぁああああっ、不肖健児、よ、悦んで、い、いきますっ、アムロ、イキまぁああす!!」
「まだいうかっこのっ」
「あん、あんっ、あんあ~~ん、だめだめだめぇ……あっ」
「おい、小鳥遊とスメル松坂プリケツマン(※但し、姉限定)、お前のお姉様と小鳥遊の妹ちゃんがお前らを迎えに来てるぞ」
「ファーハッハッハ、おーい、プリケツニティ~、今日も我とオカズ本を求めて街を徘徊するのぢゃああぁ。道中で我慢できなくて自然と賢者に昇華するなよ~」
クラスメイトの磯部がチョークスリーパーであんあん状態の俺と柚香に向かって、姉貴とユキの訪問を教えてくれる。た、タイミング!ていうか磯部君?ちょっとはこの変な光景に反応して?さらに、一之瀬がだらしない笑みを浮かべて、下品な言葉を吐きながら歩み寄って来る。あるぇ?松阪プリケツってもうそんないつの間にかクラスのあだ名的に浸透しちゃってる感じですか?もう既にスメルなんたらかんたらって悲惨な別名があるのにぃ?嘘ぉ、やだ、やめて、そんな、ちょっと今時の厨二が入った痛々しい日本車みたいなあだ名やめて?クラス総動員でいじめですか?
「プリケンくん、柚ちゃん、一緒に帰りませう」
「柚ねぇ~。プリ健にぃ~、はやく帰ろ~」
優等生という名の皮を被った姉貴とマイペースユキちゃんはクラスの扉からこそっと覗き、帰りを促す。
……あ、校内規模でいじめですか?何だ此奴ら、俺をいじめまくって気持ち良くなりたいのですぅ的なドエスな方達ですか?それにしても何か俺の周りに続々と人が集まって来たな。ナニ、ひょっとして俺って人気者?もうすぐこの場で『松阪プリケツの朝までナイトストリップ劇場』でも始まるのですか?何だその誰得アバンチュール劇場。そんなゲテモノ劇場、一部のスレンダーでレースクイーン的なお姉さんしか興味ねぇよ。……うん、今、我ながらすっげぇ自意識過剰なおべっか使ったような気がする。
「松阪くん、無理しなくてもいいよ? 私の用事、そんな大した事じゃないから……」
「健児っ!! 今日はダチョウの卵が特売日なんだから何が何でも絶対、買い物に付き合ってもらうからね!!」
「ファァアアアアあああ゛ッ、もっもぉ、我、我慢できぬ……ここでエレクトロオーガニズムしちゃってもいいですか? 我の尺八運動で電力を貯めて、お宅の家電に応用できるかも……? これは一家に一台、漢のハイパーエレクトロオーガニズムの時代がくるなっ、ファーハッハッハ、手コキが捗るわい」
「プリケンくん、プリケンくんは大好きなお姉ちゃんのお誘いを断ったりしませんよね? うふふっ、そうですか……其処にいる雌豚のせいなのですね。うふっ、うふふふふふふっ………………お仕置きしてやる」
「プリ健にぃ、駅前のソフトクリーム屋さんの新発売『エゾ鹿肉と猪豚肉のソテー』が食べたい。買って~」
獣共は物を乞う変質者の様に俺を囲むようにして、俺に思い思いの丈をぶつけてくる。
ちゅーか、まともな発言してるの未来の俺の嫁だけじゃねーか!!あと、そんな同時に言われても俺氏まともに対応できませんからね!?てんてこまいで聖徳太子な気分になっている俺の元にまた新たなややこしい訪問客が現る。
「はいはい、それはだめだーね。その子はうちら、『モズクとお酢を一緒に召しあがる同好会』……略して『MOD同好会』が預かるかーらーねー」
ちびっ子赤髪ツインテール女子が教室の扉を足で蹴り開け、やって来ました。




