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俺の姉貴は頭がおかC

※一話は『お兄ちゃんと妹のすゆことぜんぶ。』掲載済み作品です。

『す、すごい……こんな、こんな……あぁん!ふっ、ふっあぁ///』

『フフフ……お前の、ココ……すごいことになってる……ゼッ』


画面の中で二人のガイズがあられもない姿で組み合っている姿は私にとっていかんしがたい劣情に駆られるの。男色根、あぁ、何と言う男色根なの……。『俺の右手が止まる事を知らない』とはまさにこの事ね。既に私の右手はおっぱいマウスクリックからすっぽんの如く離れず、ひたすら左クリックに勤しむ状態である。ゲーム内で事が始まる前からエレクト気味な私って、まあ!なんて不気味なの。


『ふっ、ん……しっかし、お前……そんなかぁいらしい顔して、エゲツネェ獲物ブツをお持ちのようで……おかげで、ふにっ、俺の、うにっ、あっ……き、きっつぅ……』

『や、やめっ……あぁ……っっ、おいなりさん……///』


oh!Ah……なんという、なんていう、べたべたべったべたーなかぁいらしい反応をするのゼンリツセン将軍。おう、あぁ……インキン軍曹もそんな激しく寝技からのコンボをかけるなんて……まあ、とっても素敵なS!『俺の右手が止まることを知らない』とはまさにこの事ね。ちょっとしつこい?だって、だってね?夢にまで見た人気腐女子アニメ『異常性技がるたむ』に登場するオナニスト帝国の貴公子『ゼンリツセン将軍』と敵国アナニスト王国の永遠のあいどる『インキン軍曹』のオナホールの戦いの(性的な)延長戦を場面を見られるなんてね……もうね、同人最高!!って、窓の外に向けてはげおやぢに発散したくなるくらい私にとっては感激モノなの。感激モノなのっ!!


原作アニメではゼンリツセン将軍が棍棒でインキン軍曹の頭から股間を切り裂いて終了と言う何とも血生臭い展開になるけれど。やっぱり、二人ともこよなく淀みなく愛する私にとっては、アメリカンはっぴぃえんどを所望するわけで。こういう同人ならではのオリ展開(ゼンリツセン将軍が肉棒でインキン軍曹の股間を切り裂く展開)は好きだ、好きである、大大、だいしゅきである。しまったかんじゃった。ある友人のアマ公(アマチュア野郎)は原作レイプップだとか、訳の分からない事を言い出すが、まったく……二次創作を理解できないなんて野良ワン公にカマれて掘られちゃえばいいのよ。ふーん、だ。


『あぁ……俺、もうだめだよ……去勢しちゃうよ、妊娠しちゃう、赤ちゃんが出来ちゃうよぉ……』

『ふんっ……去勢でも妊娠でも人参でもなんでもするがいいさっ……へへっ、さぁ、行くぜ? イっちゃうゼ?』


無意識に考え事をしながら、超高速で左クリックをしているといつの間にか、絶頂シーンまで突入していた。しまった……二人のプレイ過程を見逃したのよ。くうぅ……ま、まあいいのよ……あとで再トライすればいいのだし。兎にも角にも、私は人より感受性豊からしい(らしいというのは勝手に自分でそう思っているから)。登場人物の一人になり切って、物語の中で自分も活躍している……自分≒主人公という概念が大好きだ。だから、こう肝心な場面では思わず口に出しちゃうほどお茶目な性格をしている。


『ぬっ、あぁぁん、イクッ、イクッ、内面的にイッチャうぅうううーーーー!!!!』

『お、おっ、おお、オレもぉおおお、外角的にイッチャウぅうううーーーー!!!!』


「いやぁああん、私もっ、私もっっ、精神的にデキチャゥウウウウーーーー!!!!」

「…………なに、やってんだよ姉貴…………」


……はっ。

エレクトボンバーをし終わった直後、私の脳内は誰かさんの声でふと夢のセカイから現実に強制的に引き戻された。ゆっくりと、若干引き気味で振り返ると、何やら引きつった顔で私とPCモニターを見つめる我がマイブラザーの姿ががががが……もうすでに遅かったが、私は瞬時にノートパソコンのモニターを閉じた。いやん、私ってお馬鹿さんのお茶目さん、お姉ちゃんのばかばかばか♪などと言っている場合じゃないのよばかぁ!!


「あっ、健児……も、もう学校終わったの? 部活は……?」

「ああ、メンバーの一人が顧問の大好物のもずくを喰っちまって……それ顧問が拗ねて、しばらく部活停止になっちゃったんだよ……くそっ」


ショートへアーの黒髪を一週間洗っていない不潔人間横着マンのようにむさむさと掻きながら苛立たしくそう語る彼。う、うーん……この方面で話を進めたら、今見た私の醜態なる醜悪なる状況を忘れてくれるかな、なんて思ってみたりもしてみたりみなかったり。きゃーっ、私の策士!


「……で? 姉貴はナニしてたの?」


健児はメンドクサそうに私に向かってそう言う。きゃーん、忘れてくれない!!私の恥ずかしくて泣きたくて黒歴史な状況を我が弟は忘れてくれない!!私のあの頃の若かりし過ちを忘れてくれないのだっ(必死)。


「な、何って……ちょっと、簿記の検定の勉強をしていたんだよ?」

「何で一発でばれる嘘を吐くんだよ、簿記の検定の勉強に気味の悪い奇声を上げる必要性が何処にあるんだよっ」

「ぼっ、ぼっぼぼ……ボッキー検定なら、あるでしょ?」

「な、何がボッキー検定だよ!! キモいこと言うな!!」

「ほら……右手のナニ運動で……け、健児も出ゆでしょ? 声?」

「じ、実の弟に向かって何言ってんだよ!! 右手を上下に動かすなっ、生々しいわっきもちわるい!!」

「簿記検定で僕、勃起検定してしまいました……ぷぷっ!」

「何一人で『うまこといってみました』みたいな得意気な顔でツマランおやぢギャグ言ってんだよ!! 寒いんだよ!!」


あ、ううう……。

何とかうまいこと誤魔化そうと思ったけれど、無理みたい。それもそうね……健児は姉である私とは性反対もとい正反対の性格をしているせいか、妙に勘が鋭い。それに顔に似合わず几帳面、でもでもちょっと抜けているところがタマタマに傷な、私にとってはとってもとっても可愛い弟なの。だから、そういうところも含めて、弟に信じてもらえないのはとってもお姉ちゃん悲しいです、ヤリきれないです。ぐっすん。


「うううう、健児ぃ、愛らしい貴方のお姉ちゃんを信じて……私は、神様お天道様仏様に誓ってエッチなゲームはしてないです」

「……愛らしいとかいうくだりは置いといて。姉貴、お前、白状したな?」

「うううっ、健児のばかっ! かぁいらしいお姉ちゃんを信じてくれない健児なんてただのチン●!」

「ただのチン●ってどういうことだよ、おい……」


そう、私はとっても健児が大好きなのです大好きであるだいしゅきに違いない違いなの違いないはずなのです。別に言葉が重複しているのは私がきんちょうのあまり、とちっているわけではないのですですそうに違いないのです・


「そうよっ、健児くんの言うとおり、私はエッチなゲームをしていました!! びーでえるなゲームをしていました!! 悪いかバカッッ、あほぅ、チン●ス! ぐっすん」

「急に元気になるな!!」

「もうっっ、健児だって年頃のオトコノコなんだから、びーえるげーむのひとつやふたつ……みっつやよっつするでしょもうっ!!」

「そりゃあ、俺だって男……っておい、何でびーえる限定なんだよ、コラ」

「ゲームの中でヒロイン(♂)を健児に見立てて、ドキドキしてたことだってあるんだよ……?///」

「お前……何か変なクスリでもキメてんのか?」


私の自慢の弟は大変に冷たいですっ!!

姉のコトを麻薬中毒者とか疑う弟何て信じられないでしょ?姉の心弟知らずとはまさにこの事なのよ。

でもね、それでも私はケンくんのことが……あっ、因みにケンくんっていうのは私と健児がロリ時代の頃に、私が健児に向かって呼んでいたあだ名なのよ。


「ケンくんもいいのよ……私のコト、頭の中で滅茶苦茶にしちゃって……その代り私も貴方のコトをめちゃくちゃにしちゃうからね……」

「……涙目でんなことをしみじみと語られても。ドン引きだわ、いやガチ引きだわ!」

「ふぐう、私ってもしかして近親的凌辱願望があるのかな? どう思うケンくん?」

「知るかそんなもん!! あるならとっとと捨てちまえそんな末おっそろしい悪魔的な思考!!」

「嘘だあ、ケンくんも思ったことあるでしょ? パパ相手に、いやパパのたくましい肉塊相手に」

「何、喧嘩売ってんのお前!? 言い直さなくていいよ!! 結局ガチホモじゃねえか!! さっきから思ってたけどほんと腐女子だなおまえ!!」


怒りの頂点に達したのか、ケンくんは石油ストーブみたいな顔して私に向かってそう罵ってくる。

残念ながら私にはSMの血は流れていないので、特にいぢめられることに関しては悦びを感じないのだが、いい気分であることは確かである。うむむ、潜在的に私の深層心理の内に秘めるMの血族の血が騒いだという事カナ?自分で考えておいて、何を言っているのかよく分からないとは此れ如何に!?


「あと、ちょっといい?! ケンくんってナニそのこっぱずかしい呼び名!?」

「ええ? ケンくん覚えていないの? 私たちがロリの頃に呼んでいた貴方のあだ名よ」

「はあ!? ……じゃあ、俺は姉貴のコト、どう呼んでいたんだよ」

「『だいしゅきでかっこよくてぱいぱいがおっきくてこしまわりがえろくてかぁいいぼくだけのおとなのおもちゃのおねえちゃん』って呼んでいたのよ、ふへへ」

「だから、一秒で分かる嘘をつくんじゃねぇ、よ!!」


ごつんっっ


「ふぇ!」


頭にくる軽い衝撃。

どうやら、私は頭をケンくんにしばかれたようです、ふへへ。


「ふええええん、ケンくんがわたしのだいじなところを殴ったーいたいよーきもちいいよう」

「誤解を招く言い方をすなっ!!」

「いいもん、いつかケンくんのオカズ本を使って汚してやるんだから」

「や、やめてくれ……気が変になりそうだ」


ケンくんは頭を抱えて、本気で嫌そうな態度を取る。

ど、どういう意味だよう。冗談だけれど、お姉ちゃんだって傷つくんだからね!ふへへ。


「これは、もう家族会議だな……母さんと父さんに言ってくるよ」

「っ、やっ、やだっ!! やめてぇ!! ママとパパには絶対内緒にしてぇ!! 絶対痛い娘だと思われる! 絶対、ヤリ●ンだと思われる! 絶対、私とケンくんが事後だと思われる!! 絶対ケンくんがヤリ●ンだと思われるからぜったいだめぇ、だめだ!!」

「だ、だから急に元気になるな! しかも何気に俺まで巻き込んでんじゃねえよ!!」

「ぐすっ、ぐすっ……こうやってお姉ちゃんの困り顔を見て楽しんで夜な夜なしこってるんでしょ? 変態ッ!!」

「こ、このアマ……身内じゃなければ、今すぐ亡き者にしてやりたい」


ああ、穴があったら入りたくなる気持ちが分かるわ。

こんなはずかちぃところを弟に見られて正常を保ってられる何て、それこそ異常な人よ。

少なくとも私は弟にそういうところを見られたいなんて言う凌辱願望なんて無い。つまり、普通な女の子。恋する十八歳。でも恋した相手は色々と厄介で。ママとパパにそのことがバレタラ色々と終わる、色々と……ね。


「とにかく部屋から出て行って! これからお姉ちゃんはケンくんの全裸姿を想像してしこりますっ色々と! 恥ずかしいから出て行って!!」

「う、おっ!? こ、こら!! な、何言ってやがる!! やめろばかっキモイ!!」


ドンガスきゅいんっ♡バスッガンガンッゴツン


私はすぐさま、弟くんを自室から追い出してドアを施錠しました。

ふっ、ふへへ……へへへ……やってやる、私はやってやるんです……ふひひ。


(続く)

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